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【マブラブ】日本帝国高等練習機「吹雪」を第207衛士訓練小隊B分隊仕様で再現!

2023.09.02

97式戦術歩行高等練習機 吹雪【コトブキヤ】 月刊ホビージャパン2023年10月号(8月24日発売)

97式戦術歩行高等練習機 吹雪 イメージカット

日本帝国高等練習機を第207衛士訓練小隊B分隊仕様で製作!

 コトブキヤ『マブラヴ オルタネイティヴ』プラキットシリーズに日本帝国が開発した高等練習機「吹雪」が初のラインナップ。一部「不知火」とパーツを共用しているものの、ほぼ全身を新規金型パーツで再現している。本アイテムをこれが月刊ホビージャパンプロモデラーデビューとなる長尾南昴がレビュー。劇中に合わせて第207衛士訓練小隊B分隊仕様で製作し、各機を再現可能なモデルとして完成させた。

97式戦術歩行高等練習機 吹雪 正面
▲初の国産第三世代戦術機「不知火」の基礎技術研究のために開発した試作機を発展量産化した「吹雪」をプラキット化。不知火に近いデザインではあるが、実は全身にわたって形状が異なっており、キットはこれらを忠実に再現している
97式戦術歩行高等練習機 吹雪 背面
97式戦術歩行高等練習機 吹雪 上半身
▲分かりやすいところでいえば頭部と肩部形状の違いが目を惹く部分だが、腰部、ヒザ、靴部に加え、各部のモールドありなしなど、見比べてみて気づく部分もしっかりと再現されている
水転写デカールを貼ったパーツ
▲キットには第207衛士訓練小隊B分隊各機を再現可能なマーキングを再現した水転写デカールが付属するので、追加でキットを用意してそれぞれの機体を再現できるようにした
ランナー
ヒジ関節パーツ
▲ヒジ関節はM.S.G「ABSユニット03(Wジョイント)」に交換。合わせて前腕側の接続部は3.2mmの穴を開けて、挟み込み式から差し込み式に変換することで後ハメ化した
アンクルアーマー パーツ
▲アンクルアーマーは若干エッジが立ちすぎているように感じたので、ペーパーがけで気持ち丸みを付けている。左が加工後、右が加工前

第207衛士訓練小隊B分隊の訓練時配置

 実機を使用しての戦術機操縦訓練では、白銀武、榊千鶴、彩峰慧の3名と御剣冥夜、珠瀬壬姫、鎧衣美琴の3名に分かれて行われた。ポジションは以下の通り。白銀(No.6 突撃前衛)、榊(No.1 強襲掃討)、彩峰(No.4 強襲前衛)、御剣(No.2 突撃前衛)、珠瀬(No.5 砲撃支援)、鎧衣(No.3 強襲掃討)。

97式戦術歩行高等練習機 吹雪 ポージング画像1
97式戦術歩行高等練習機 吹雪 ポージング画像2
▲キットに付属する武装は「87式突撃砲」×4、「支援突撃砲」交換パーツ×2、「74式近接戦闘長刀」×2、「65式近接戦闘短刀」×2だが、さらにほかキットから「92式多目的追加装甲」、「92式多目的自律誘導弾システム」をコンバートして、分隊各機の装備再現も可能としている。また、突撃砲の弾倉を模擬戦仕様にしている点にもご注目いただきたい
管制ユニットの3Dモデル
管制ユニット1
管制ユニット2

▲3Dモデリングで管制ユニットを製作。ほぼ同じスケールになるように大きさを合わせている

製作した本体+武装一覧
▲今回製作した本体+武装一覧。さらにM.S.G「フライングベース・ネオ」をベースに、格納庫のようなディテールを追加したオリジナルベースも用意した

 待望の戦術機ニューキット「吹雪」の作例を担当させていただいた長尾南昴です。ついに待ちに待った吹雪がキットになりましたね! すでに組まれた方もいるでしょうが、キットの構造としても設定上のベース機の不知火を踏襲したような構成で思わずニヤリとなりつつも、より洗練されて組みやすさが感じられる内容です。

■胸・胴体
 L9、L13の襟にあたるパーツを一度切り離し、さらにL4、L5を取り付ける周辺を削り込みます。切り離したL9+L13の襟パーツとL4、L5のパーツを背面パーツ(R6+R9)にセットすることで、スライドして取り付けられるように加工しています。

■脚
 足甲パーツ(G1)上部の出っ張りをカットして後ハメ化しています。浮かせたりすると目立つかかとの肉抜きはプラ材で埋めました。

■跳躍ユニット
 インテーク部分の縁を削り込みました。

■付属品
 手持ち用の突撃砲はマウントの取り付け穴をプラ板で埋めています。ガンマウントは設定にあるマガジン交換用アームをスジ彫りでそれらしく再現。ミサイル弾頭はキットのモールドを削り取り、シーカーレンズも含めて3Dプリント品に置き換えました。32基を同じ形状にそろえるなら、プラパイプなどからの新造や市販パーツを使用するよりも、こちらのほうが効率よくできます。アニメ劇中のアップシーンが印象的だった支援突撃砲のセンサー部(M9)も3Dプリント品に置き換え、ハイキューパーツの円形メタリックシールとウェーブのH・アイズを組み合わせたものを貼り付けています。

■塗装
 基本的に組立説明書のカラーレシピベースです。
本体青1=クールホワイト+クリアーブルー+クリアーレッド+ウイノーブラック(数滴)
本体青2=スージーブルー+本体青1
機体各部センサー=白下地の上から蛍光グリーン+蛍光イエロー+クールホワイト
関節部=サーフェイサーエヴォ ブラック
ハンドなど=ブラック+ホワイト+パープル+マルーン
突撃砲=自作の武器用バイオレット
管制ユニットオレンジ=エヴァオレンジ
ツヤ消し=Ex-フラットクリアー
 肩に貼るナンバーデカールは01〜06までの選択式ですが、今回は全部+ナンバーなしも用意しました。また、人がアクセスすることが多そうな胸部を中心にハイキューパーツのデカールや同じくfirstAge所属のかいん氏製作デカールを貼っています。各部の丸モールドにはハイキューパーツの2DDステッカー、肩関節部分やシリンダーはハセガワのフィニッシュシート、突撃砲センサーには蛍光フィニッシュシートを貼っています。
 コトブキヤ戦術機プラモデルコンテストの受付も始まっていますし、今後のキット展開も楽しみです。

コトブキヤ ノンスケール プラスチックキット

97式戦術歩行高等練習機 吹雪

製作・文/長尾南昴(firstAge)

吹雪
●発売元/コトブキヤ●9460円、発売中●18cm●プラキット

© aNCHOR / オルタネイティヴ第三計画

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長尾南昴(ナガオナンコウ)

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