キット仕様を尊重しつつも劇中の演出を盛り込んでさらにアップデート

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』HGシリーズで初のプレミアムバンダイ販売アイテムとなった「HGガンダムエアリアル パーメットスコア・シックス」。本アイテムは一見するとカラーバリエーションアイテムだが、実は各所に劇中演出を再現した仕様が盛り込まれている。えめす@ifritのキットレビュー作例はキット仕様を尊重してストレートに製作しつつ、プラスアルファで第9話を参考にダメージパーツを製作。より劇中再現度を高めたものとした。

■飛べる！　踊れる！　エアリアル！
　プレミアムバンダイで販売されるHGガンダムエアリアル パーメットスコア・シックスの作例を担当させていただきました！　クリアーな台座やマーキングシールを活かしながら、全塗装ですがメタリック成型を踏襲して、キットの雰囲気を損なわないような塗装表現をしてみました。さらに劇中第9話のシャディクたちとの集団戦を表現するために、ノーマルのエアリアルキットも使用して、破損表現や蛍光塗料でスコア・シックス到達時の青白い発光表現も再現してみました。

■改造点
　BMCタガネ0.15mmを使用して全身のモールド彫り直し、破損表現はニッパーで千切るように加工しています。ヒザの合わせ目は接着してから片方だけタガネで丸く切り抜いて後ハメ加工。胸部破損の内部は映像やFULL MECHANICSエアリアルを参考にプラ板とパテで製作。腰部フロントアーマーは左右に分割し、1mmの穴を開けてから真鍮線を通して左右独立可動化。足首や靴裏等の目立つ肉抜きは瞬間接着剤で埋めました。太モモ後ろの合わせ目は塗装後に処理。ふくらはぎ部分はタガネを使って段落ちモールド化しています。

■塗装
　トリコロールはガイアカラーのプライマリーメタリック3色を調色して塗装。その上からツヤ消しを吹いてしっとりとした上品な感じに仕上げました。白はMr.カラーのホワイトパールで塗装。ツヤを消してしまうとパール感がなくなってしまうので半光沢塗装でフィニッシュ。スミ入れにはエナメル塗料のダークブラウンと、シタデルカラーのアバドン・ブラックとドライアド・バークを1:1で調色したものを使用。青白い発光表現には蛍光クリアーと蛍光ブルーを使用。マスキングテープを細切りして、黒い部分に気合いで貼り付けました。

■使用塗料
白＝セミグロスホワイト、ホワイトパール
赤＝プライマリーメタリックレッド＋ブルー（7:1）
青＝プライマリーメタリックブルー＋レッド（5:1）
黄＝プライマリーメタリックイエロー
グレー＝スターブライトアイアン
目＝シルバー、クリアーグリーン、蛍光ブルーグリーン
エフェクトパーツ＝蛍光グリーン、クリアーホワイト、蛍光ブルーグリーン
発光＝蛍光ブルー、蛍光クリアー

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