5体のドイツ兵を手数少ないお手軽塗装で楽しもう!
プラモを筆塗りでガンガン楽しんでいるナイスなパイセンたちの作品とテクニックを月末にみんなで読んで、テンションアゲアゲでどんどん筆塗りを楽しんでいこうという連載「筆塗りTRIBE」。
今回はタミヤより発売された最新の兵隊プラモ「タミヤ ミリタリーミニチュア 1/35 ドイツ歩兵セット(大戦後期)」を筆塗りで楽しみます。小さな兵隊と言っても「5人」も入っていますので、それなりにカロリーはかかるもの。そこで今回は1体を塗り込むのではなく、お手軽な塗り方で攻めます。どこでも買える塗料と筆で塗装し、5人全員の塗装を、多くの人が完走できる方法で塗っていきますよ。
(構成・文/フミテシ)
今回のパイセン
斉藤仁孝/キャラクターモデルからスケールモデルまでなんでも楽しむ雑食モデラー。戦車模型譲りのウェザリングテクニックを得意としています。
今、最新作が出たら絶対に組んでほしいプラモがタミヤの兵隊です!!
実際の人に本物の軍装を着せて3Dスキャンしたデータを基に、原型氏がプラモの見映えとパーツ分割を考え抜いてキット化したのがタミヤの兵隊です。おそらく、現在の発売されている全プラモのなかでも一段抜けたパーツフィッティングと成型精度に仕上がっていると言えます。新しいキットが出るたびに必ず進化があり、今一番面白いプラモのひとつであると断言できます。
今一番熱い兵隊5人組!!
装備品と人が枠の中にみっちり
細分化された軍装
うっとりするシワと造形
今回主に使用する塗料と筆
タミヤのプラモをタミヤの塗料で塗る
細部塗装やスミ入れはエナメル塗料
気が利く3本セット
塗装スタート!!
塗装しやすいように分けます
バフに少量の白を入れます
窪みに影色を流します
バフの塗装が終了
迷彩塗装にチャレンジ!
箱に印刷された迷彩パターンをチェック
フラットブラウンの塗装
修正も簡単にできますよ
袖を塗ろう!
ディープグリーンの塗装
各迷彩のバランスを整えよう
細い緑の線に挑戦!!
秘密兵器登場!!
筆にしっかりと給水!
筆に塗料を含ませます
ベースの裏で練習だ!
実践!! しっかりと筆を固定して頑張れ!!
迷彩塗装完了!!
顔の塗装は3手でいきましょう
スミ入れで最後の仕上げ!
2度漬けOK! 目元に陰影を
やりすぎたら綿棒で拭き取りましょう
全体をウォッシング
スミ入れ完了!
スミ入れ完了!
細部の装備品を塗って完成です!!
5人揃うといいね!!
●次の記事で戦場へGO!! 後半へ続きます(8月17日公開予定)
タミヤのフィギュアの造形は素晴らしいです。塗り込まなくても、メリハリある造形によって自然な陰影ができたりして、さっと塗るだけでも「カッコよく塗れたぞ」と思える完成品を手にできます。今回ご紹介した方法で、「今日はこの兵隊さんを塗ろう」と決めたりして、無理なく塗装を楽しんでほしいです。
「鉄といえば銀!」そんな感覚で筆塗りを楽しんでいました
──斉藤さんにとっての筆塗りの楽しさを教えてください。
斉藤:ダイレクトに「塗っているな〜」って感じるのは楽しいですね。僕は筆塗りの技法や筆にこだわりはないのですが、好きな戦車模型をするには、筆塗りがある程度できないと塗装の手がとまっちゃって楽しくなくなっちゃうので、楽しくプラモを作りたい一心で筆塗りにチャレンジしました。ミニチュアや細部塗装はあまりマスキングなどはせずに筆で塗っています。
また子供の頃からタミヤの兵隊をよく作っていました。でも全部塗らずに、なぜか緑やダークイエローの成型色の兵隊さんの髪の黒と鉄砲の銀だけ塗っていたんです。それがなんだかすごく楽しくて。鉄砲は鉄だしかっこいいぜ! っていう子供心で銀にしていたんですよね。髪へのこだわりはなんだったんでしょうね……。でもそうやって自分の塗りたいところをちまちまと塗って、塗装に没頭できる楽しさってのは、やはり筆塗りの魅力だと思っています。
タミヤ 1/35スケール プラスチックキット
1/35 ドイツ歩兵セット (大戦後期)
製作・文/斉藤仁孝
ドイツ歩兵セット(大戦後期)
●発売元/タミヤ●1760円、発売中●約5cm、1/35●プラキット