HOME記事ガンダム「Gのレコンギスタ COMPACT Blu-ray BOX」にて安田朗氏描き下ろしのイラストを参考に最新「G-セルフ」を製作!

「Gのレコンギスタ COMPACT Blu-ray BOX」にて安田朗氏描き下ろしのイラストを参考に最新「G-セルフ」を製作!

2023.08.05

YG-111 BPMF-01 ガンダム G-セルフ (パーフェクトパック装備型) 【BANDAI SPRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2023年9月号(7月25日発売)

Gのレコンギスタ COMPACT Blu-ray BOX
安田朗氏描き下ろしイラストを参考にHGガンダム G-セルフ(パーフェクトパック装備型)徹底製作!!

G-セルフ のイメージカット

 劇場版全5部作の完結を記念してリリースされた「Gのレコンギスタ COMPACT Blu-ray BOX」。本アイテムの特殊ジャケットに使用されている安田朗氏描き下ろしのG-セルフパーフェクトパックイラストは、設定画よりもさらに丸みを帯びた形状で、また太陽の光か空気層によるものか淡い色彩によって、より優しさを感じるものとなっている。この最新イラストをベースにベテランモデラー・JUNⅢがHGガンダム G-セルフ(パーフェクトパック装備型)を徹底製作。イラストから拾える情報をできる限り盛り込み、最新のG-セルフ立体像として完成させた。


TVシリーズを全話収録したスペシャルBOX

 本アイテムはTVシリーズ全26話をコンパクトに収録したBlu-ray BOXとなる。吉田健一氏(キャラクターデザ イン)による描き下ろしイラストを使用した収納BOXと、安田朗氏描き下ろしイラストによる特殊ジャケットが同梱された豪華仕様で、映像特典として「BEGINNING of GUNDAM RECONGUISTA in G ~富野由悠季から 君へ~」、「Gのレコンギスタ FROM THE PAST TO THE FUTURE」を収録。また、A-on STOREだけのスペシャル特典として、吉田健一氏(キャラクターデザイン)描き下ろしイラストを使用した全巻収納BOXが付属する。

安田朗氏描きおろしのイラスト
▲ 安田氏描き下ろしイラストの単体画像
安田朗氏描きおろしのイラストを使用した特殊ジャケットの画像
▲ 安田氏描き下ろしイラストを使用した特殊ジャケット
吉田健一氏描きおろしの収納BOXの画像
▲ 吉田氏描き下ろしイラストを使用した収納BOX

Gのレコンギスタ COMPACT Blu-ray BOX

●発売元/バンダイナムコフィルムワークス●19800円、発売中●735分(本編636分+映像特典99分)●リニアPCM

Gのレコンギスタ COMPACT Blu-ray BOX 商品ページ


G-セルフ の正面全体画像
▲ 主な改修箇所は、①頭部を丸みを帯びた形状に変更②胸部ダクトにクリアーカバーを追加③肩アーマーを小型化④腰アーマーの形状調整⑤ヒザアーマーの新造⑥パーフェクトパックの形状変更、といったところ。安田氏のイラストから拾える限りの情報を拾って作例に落とし込んでいる
G-セルフ の背面全体画像
▲ パーフェクトパックは見えている部分が少ないが、トラフィック・フィンの形状や基部下側のダクト状パーツなどを作り込んだ
製作途中のG-セルフ の正面の顔の画像
製作途中のG-セルフの横顔の画像

▲ アンテナ先端はプラ板を貼り足してから削り込んでシャープに整形。フェイスガード部は削り込みでモールドの追加と下部の形状を変更した。写真の状態からさらにマスク下のラインを削り込んで丸顔にしている

製作途中のG-セルフのボディの画像
▲ 左右ダクト部はクリアーのカバーが存在するので、エポパテで原型を作りクリアーレジンに複製したものに置き換えた。中央部のクリアー部も複製して色の統一感を出している
製作途中のG-セルフのフロントアーマーの画像
▲ フンドシのクリアー部は底上げすることで外装部とツライチになるように調整。フロントアーマーは全体的に上下幅を詰めて黄色いパーツの縦長感を緩和。そのままでは太モモとの隙間が目立つので下端にプラ板を貼って調整。正面にプラ板を貼ってスリット形状をくっきりさせている。サイドアーマーは取り付け基部を1mm削ることで腰幅を狭めた
製作途中のG-セルフの肩アーマーの画像 その1
製作途中のG-セルフの肩アーマーの画像 その2

▲ 肩アーマーはイラストに合わせて小型化するために余剰の本体肩アーマーパーツを加工して製作。複製しやすいようパーツを分けている。クリアー部はエポパテで原型を作り複製してクリアーレジンに置き換えた。外側のフィン状パーツおよびクリアーパーツの基部はプラ板で作り直し、側面のダクトは市販パーツを削り込んだものを使用

製作途中のG-セルフの膝アーマーの画像
▲ ヒザアーマーはキットパーツにエポパテを盛り付け、硬化後に削り込んで形状出し。クリアー部は本体側下部を埋めてやや小さくして、エポパテで製作した原型をクリアーレジンに置き換えている
製作途中のG-セルフの靴の画像
▲ 今回参考にしたイラストに靴部分は写っていないが、安田氏の設定イラストを参考にエポパテと瞬間接着パテを使い分けて形状を変更した
製作途中のG-セルフ の全体画像
▲ 製作途中状態。各部手を加えている箇所が確認できる。上記で解説している工作箇所以外にも胸部上面装甲の丸みや太モモ上部のロール可動部などもイラストを参考に手を加えている
G-セルフ のパーフェクトパックの画像
▲ パーフェクトパックはトラフィック・フィンをキットパーツやプラ板を使用して作り直し、複製して左右をそろえている。また、イラストではバックパック基部の下側にダクト状パーツが確認できるので、プラ板と市販パーツの組み合わせで製作。こちらも複製して左右をそろえた
G-セルフ 素組みと作例の威嚇画像
▲ ノーマルのHGガンダム G-セルフ素組み(左)との比較。イラストの形状再現に加えて、細部ディテールやスジ彫りモールドを追加してからのパネルラインの塗り分けなどによる全身の変化をご確認いただきたい
G-セルフ のアクションポーズ画像 その1
G-セルフ のアクションポーズ画像 その2
▲ キットのギミックや付属パーツはすべて活かしているので、アサルトモードやリフレクターモードも再現可能

■『Gのレコンギスタ』作例きたぁぁぁ!!

 『Gのレコンギスタ』Blu-ray BOX発売でようやく作 例を製作することができたJUNⅢです。実はTVシリーズが放送されていた頃は別のガンダム作品の作例を担当していたので『G-レコ』作例は製作していないのでした。なので気合い入りまくりです。しかし、空回りしすぎて大変な思いをするとはJUNⅢはまだ知る由もないのでした…。全体のイメージはジャケット用イラストを参考にしています。見えないところは当時の設定画稿を元に製作しています。

■塗装

 塗料はGSIクレオスのMr.カラー、フィニッシャーズのフィニッシャーズカラー、ガイアノーツのガイアカラーを使用。

白=ファンデーションホワイト+バーリーグレーBS4800/18821
青=ラベンダー+ブルーグレー
赤=マルーン+ピンク
黄=ホワイト+黄橙色+ピンク
関節等=ニュートラルグレー+ホワイト+ブルー

 発光部はクールホワイトで下地を作り、クリアーホワイト+蛍光ブルーで塗装。上掛けでパールブルーを吹き付けて光の反射で青く反射するようにしてみました。蛍光色を使用しているので暗闇でブラックライトを当てると反応して光ります。発光部のグレーの箇所は修正しやすくするためにエナメル塗料のブラック+ダークグレーで塗装。はみ出した箇所はエナメル溶剤で拭き取ります。自作クリアーパーツはHJモデラーズのクリアースカイブルーにクリアー光沢で色味を薄めたものを塗装して吹き重ねで青味を出しています。

■作業は計画的に…

 さて、今回は通常通りに作業を行っていたのですが、なぜかスケジュールの通りに進まなく、後半はかなりヤバい状況で追い込まれてしまいました。特にマスキングの作業が大変で終わらないかと思いましたよ。何が起こるか分からないからスケジュールには余裕を持たせておくことが大切なんだなと改めて思うJUNⅢでした。

G-セルフ のアクションポーズ画像 その1

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット“ ハイグレード”

YG-111 BPMF-01 ガンダム G-セルフ (パーフェクトパック装備型)

製作・文/JUNⅢ

吉田健一氏描きおろしの収納BOXの画像

Gのレコンギスタ COMPACT Blu-ray BOX

●発売元/バンダイナムコフィルムワークス●19800円、発売中●735分(本編636分+映像特典99分)●リニアPCM

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ⓒ創通・サンライズ

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