HOME記事スケールモデル「ドライブラシ」でもっとカッコよくしよう!「プラモ“簡単実践テクニック”でプラノサウルス「モササウルス」を製作」の後編!

「ドライブラシ」でもっとカッコよくしよう!「プラモ“簡単実践テクニック”でプラノサウルス「モササウルス」を製作」の後編!

2023.07.30

ホビージャパンWEBオリジナルの連載企画【簡単実践テクニック】
第1回目はBANDAI SPIRITSのプラノサウルスシリーズの「モササウルス」を製作中!
前編では「スミ入れ」でかっこよく「モササウルス」をくみ上げることが出来ました。
後編でさらにかっこよくする追加の作業「ドライブラシ」をご紹介します!


外皮にドライブラシをしてみよう

次に紹介するのは、このモササウルスをもっとカッコよくする「ドライブラシ」という技法です。

ドライブラシとは、乾いた筆でプラモデルの凸凹や突起部分に塗料を乗せることで立体感やディテールを強調する技法の事を言います。

海棲爬虫類であるモササウルスは、イグアナやオオトカゲのような細かな鱗で覆われていたとされ、プラモデルでは、そんなきめ細かくて繊細な皮膚の凸凹も再現されています。
この凸凹がドライブラシにはうってつけなんです!

スミ入れより少しレベルは上がりますが、一発でカッコよくなる技法です。
さっそく丁寧に解説していきます!

必要な道具

・筆
・塗料
・水(入れ物)
・ティッシュ

え? これだけ? と思うかもしれませんが、
水性塗料を用いたドライブラシは、基本的にこの4つの道具があれば始めることができます。

「塗装」と聞くと、なんだか体に悪いイメージがありますが、今回ご紹介する「水性ホビーカラー」を使えば、安全で快適に室内でプラモを塗ることができます!

今回使う色はこの2色!
「H53 水性ホビーカラー ニュートラルグレー」
「H67 水性ホビーカラー RLM65ライトブルー」

立体感を付けるために、まずは暗めの
「H53 水性ホビーカラー ニュートラルグレー」
からドライブラシを始めます!

塗装を始める前に、まずは塗料ビンをよく振って
中の塗料を均一にします(撹拌と言います)。

というのも、
撹拌せずに塗料を使おうとすると
ビンの中で溶剤が上澄みになっていたり、
塗料が分離して底に溜まっていたりします。

溶剤の減り具合にもよりますが、最低50回以上は振って撹拌しましょう!

さて、よく撹拌出来たらフタを開け
フタ側に付いた塗料をトントンと筆に含ませます。
このとき、根元まで塗料を含ませすぎると
墨汁が筆の根元で固まって使えない! という、書道の時間のような悲劇的な状態になってしまうので、できるだけ根元まで塗料を付けないようにしましょう。

さて、せっかく筆に含んだ塗料ですが、
一度ティッシュで拭き取ります。
塗料でしっとりした筆先がパサパサの「ドライ」な状態になれば準備完了!

スミ入れとは逆で、奥まったところに筆が入らないよう、表面をなでるような感じで塗料を乗せていきます。

いかがでしょうか。光が当たっている部分が明るくなり、うっすらと立体感が強調されたことが分かります。

また、水性ホビーカラーは乾燥すると、
水に溶けなくなるので、筆先が塗料で固まってカチコチにならないよう、適度に水で洗ってドライブラシを楽しみましょう!
また、「水性ホビーカラーうすめ液」があればもっと快適に作業をすることができますよ。


2色目のドライブラシでもっと立体感を!

1色目のグレーが完成し、少しドライブラシに慣れてきたところで、
ここからは2色目の
「H67 水性ホビーカラー RLM65ライトブルー」
で明るめにドライブラシを行い、仕上げの作業に取り掛かります!

今回も塗装を始める前に、しっかり塗料ビンを振りましょう!

かなり明るい色なので、
立体的に見せたい部分を重点的に狙い、擦り付けていきます。
例えば、カッコいいシワの部分とか…。

ランダムにぽんぽんと筆を動かすことで、
水面で乱反射する光の感じを表現することができます。

そして……。

完成!
プラノサウルス モササウルス


さいごに

さいごに、何か足りないな~と思ったら
口の中を赤色に塗っていないことに気が付きました。
ここは、「H29 水性ホビーカラー サーモンピンク」で塗ったあと、リアルタッチマーカーの「グレー3」でスミ入れをしてみました。
筆塗りのコツは、次回以降の連載でお伝えできればと思います!

また、こんなプラモでこんなことをして欲しい! などのご要望があればどんどんお寄せください!

プラモを普通に組んだ状態(左)と、
今回の作例(右)を並べてみました。
いかがでしょう?

簡単に実践できるテクニック
「スミ入れ」と「ドライブラシ」

このキットひとつで
どちらも楽しむことができますよ!
夏の蒸し暑い季節、太古の海底を想像しながら
涼しい室内で快適なプラモを楽しんでみてはいかがでしょう?

モササウルスの詳しい商品情報はこちら
「プラノサウルス」公式HPもぜひチェックしてみてください!

それでは、また!

プラノサウルス

モササウルス

●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●1870円、6月24日発売予定●プラキット

夏だ!恐竜だ!ホビージャパンエクストラ「恐竜の世界」特集発売中!

プラモデルで学ぶ「恐竜」の本が発売中!
恐竜について詳しくなれる豆知識も満載でお届け致します!

ⓒBANDAI SPIRITS

この記事が気に入ったらシェアしてください!

オススメの書籍

粘土で作る! いきもの造形 恐竜編

ご購入はこちら

ホビージャパンエクストラ vol.29

ご購入はこちら

模型作りが楽しくなる工具&マテリアルガイド

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー