HOME記事キャラクターモデルガンダム・ファラクトの二挺火器をセミスクラッチで製作! 連結可能なビームカリヴァを再現する!【水星の魔女特集】

ガンダム・ファラクトの二挺火器をセミスクラッチで製作! 連結可能なビームカリヴァを再現する!【水星の魔女特集】

2023.08.14

FP/A-77 ガンダム・ファラクト【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2023年9月号(7月25日発売)

ガンダム・ファラクトの二挺火器をセミスクラッチで製作! 連結可能なビームカリヴァを再現する!【水星の魔女特集】
ガンダム・ファラクト  イメージカット

新たに装備した二挺火器をセミスクラッチビルド!

 ペイル・テクノロジーズ製のGUND-ARM、ガンダム・ファラクト。Season2でエラン・ケレス(強化人士5号)が搭乗した際は武装を一新、これまでの大型ライフル「ビームアルケビュース」に代わり、二挺拳銃のような両手武装「ビームカリヴァ」を携行していた。このビームカリヴァを装備したファラクトは、2023年8月時点ではまだ未キット化…。そこで、プラ板とパーツの流用で、劇中同様に連結状態「ビームマスケット」に合体できる新武装をセミスクラッチビルドした。我こそはというモデラーはぜひ参考にしてみてほしい。

ガンダム・ファラクト 正面
▲Season2から登場した新武装・ビームカリヴァ。形状が異なる二挺の武器を前後に連結させることが可能。ファラクト本体の外観に変更はない
ガンダム・ファラクト 背面
比較画像
▲作例(写真左)は首の周囲をディテールアップ。ドリルで3mm穴を掘り、そこに市販パーツ各種を埋め込むことでキットのラインになじませている
製作途中 全身画像
▲製作途中。ビームカリヴァは各部がスライドする構造から、剛性確保のためにやや厚みを持たせている
素組みと比較
▲素組みと比較。武器の新造以外はこまかいディテールの追加程度に留めている。肩の3mmジョイントに市販パーツを埋め込んだ
ガンダム・ファラクト ポージング画像1
▲両肩のブラストブースターによる自在な姿勢制御が可能。高速飛翔中に急転回し、追撃する敵に反撃するといった熟達の戦い方を見せたことも
ビームカリヴァ 塗装前の状態1
▲塗装前の状態。プラ板で作られていることがわかる。左手側のビームカリヴァはハンドグリップ状の部分がスライドするように別体で造形。右手側も銃床に当たる部分がスライドするように中心をくりぬいて造形している
ビームカリヴァ
▲二挺のビームカリヴァは未立体化のため、根性で自作。左右の武器ともにHGディランザのビームライフルを芯に、プラ板の積層で作成
ガンダム・ファラクト ポージング画像2
▲首関節を1mm延長し、深くアゴを引けるようにしている
ビームカリヴァ 側面1
ビームカリヴァ 側面2
ビームカリヴァ 上面1
ビームカリヴァ 上面2
ビームカリヴァ 銃口側1
ビームカリヴァ 銃口側2

▲側面、上側、銃口側の三面。右手側のビームカリヴァは全長約5.5cm、左手側は6cm。二挺ともにバレル部の横の厚みを6mmとし、連結時にツライチになるようにしている

ガンダム・ファラクト ポージング画像3
▲劇中の描写を参考に、ネオジム磁石の埋め込みで武器を両腰にマウントできるようにした
ガンダム・ファラクト ポージング画像4
▲ビームカリヴァの連結形態「ビームマスケット」も再現可能。自作武器は基本プラ製のため、全長は約11cmにもなるが片手で保持できるほどに軽量
ビームマスケット側面
▲側面図。前方のハンドグリップ部が後方にスライド、後部の銃床状の部分が伸長することで、それぞれからスリットの入った黄色いディテールが露出する
両肩に収納されているガンビット
▲両肩に収納されているガンビット「コラキ」も設定通りに着脱可能(エラン(強化人士5号)は身体への負荷から使用を避けているが…)
ビームカリヴァ 塗装前の状態2
ビームマスケット 塗装前の状態
▲塗装前の状態を後方から。連結時に間に連結用のダボを通すことで、しっかり固定できるようにした
足アップ
ガンダム・ファラクト ポージング画像5
▲折りたたんだ足先の間にビーム砲を搭載。ふくらはぎのパイプは一部をメタリックに塗り分けてアクセントとした

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』Season2でガンダム・ファラクトはビームカリヴァという新たな武器を携えていました。通常は二挺のライフルで、合体させるとロングライフルになるという優れものです。第14話での活躍が印象的でしたので、それを再現するためにこの合体式の火器をなんとか自作してみました。

■製作
 本体は最小限の工作にとどめています。頭部の4本あるアンテナのフラッグを切り、ヤスリで丁寧に仕上げます。首は肉抜き穴を瞬着パテで埋めました。
 脚部が長く見えたので、胴体のボールジョイント部分を切り離して2mmプラ板で延長、胴を伸ばしてバランスを取っています。
 両肩のブースター、フレーム部の肉抜き穴を瞬着パテで埋めました。また、肩正面の3mmジョイントやかかと、肩フレームにある穴はウェーブのO・ボルトを埋め込んでディテールアップしています。
 ビームカリヴァはディランザのビームライフルをベースに、プラ板の積層でそれらしく再現。合体時の剛性を考え、幅を気持ち太めに作っています。ハンドグリップ部や銃床のスライド機構もすべてプラ板のかみ合わせで再現。差し替え無しでスライドします。

■塗装
 特に表記のないものはGSIクレオス Mr.カラーを使用しています。
本体色=ブルーFS15044 サンダーバーズカラー
黄=黄橙色
関節色=モデルカステン ダークゴーストグレー
白=ガイアカラー ニュートラルグレーI
シェルユニット=メタリックレッドの下地に蛍光レッドを塗布
 デカールは、「ガンダムデカールNo.134 機動戦士ガンダム 水星の魔女汎用2」を使用。タミヤエナメル塗料のジャーマングレイでスミ入れ後、仕上げはEx-フラットクリアーを吹いて完成です。
 新武器のデザインはそれほど複雑ではないため自作もそう難しくはないと思いますが、やはり遊びやすいプラキットを作り込んでみたいものです。ファラクトを含めた3機の新武装のキット化、番組のいちファンとして一日千秋の思いで待っていますのでぜひ! 製品化をお願いします!!

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレード” ガンダムファラクト使用

FP/A-77 ガンダム・ファラクト

製作・文/不破優

Ⓒ創通・サンライズ・MBS

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不破優(フワユウ)

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