幻のレーシングカーが蘇る!「ニッサンスカイライン2000GT-R(KPGC110)レーシングコンセプト」キットの魅力をお届け
2023.07.24ニッサン スカイライン 2000GT-R(KPGC110) レーシングコンセプト
1972年の東京モーターショーで公開されたものの、日産のワークス撤退によってその活躍が幻となったマシン、ニッサン スカイライン 2000GT-R(KPGC110)レーシングコンセプトがハセガワより1/24スケールキットとして登場。2022年完全新金型で開発された伝説のGT-R「ケンメリGT-R」をベースにオーバーフェンダーやチンスポイラー等を新規パーツで追加し、レースでの活躍を期待されたアグレッシブなスタイリングを再現した。今回はこの発売直後のニューアイテムを一ノ戸晃治が製作。ヒストリックカーファン要注目キットの魅力をお届けする。
1972年に開催された第19回東京モーターショーに参考出品として展示された車両です。レースでの活躍が期待された車でしたが、オイルショックや排ガス規制などの影響で残念ながら実際にサーキットを走ることはありませんでした。展示された際の表示はスカイラインハードトップ2000GT(RACING)になっていて、GT-Rも同時にプロトタイプとして展示されていたので実際の中身は2000GTだったのかもしれません。テールランプの横のエンブレムも当時は2000GTのものが付いていました。この車は2007年に日産名車再生クラブによってフルレストアされて、実際の走行に必要なボンネットピン、トランクフードを留めるラバーバンド、レーシングシートとシートベルト(SIMPSON)、牽引フックなどが追加されましたがキットではレストア前後両方が再現できるようになっています。マーキングの形状も微妙に変わっていますが、キットのデカールは展示当時が再現されているので今回はレストア前バージョンで製作しています。レストア後で製作する場合はデカールの四角い2000GTの隣にあるマーキング(NISSAN GREAT CAR RESTORATION)を右後ろ窓の左上に貼りましょう。
ボディカラーは濃紺のイメージがあったのですが製作にあたって実車の写真を改めて確認したところ、濃いグリーンメタリックだったことが判明。実際に紺系に写っている写真もあるのでおそらくこれを見たために刷り込まれてしまったのかもしれません。GXメタルグリーンをベースに色ノ源シアンで青味をプラスし、スモークで明るさを抑えるようにしました。
ハセガワ 1/24スケール プラスチックキット
ニッサン スカイライン 2000GT-R(KPGC110) レーシングコンセプト
製作・文/一ノ戸晃治
ニッサン スカイライン 2000GT-R(KPGC110) レーシングコンセプト
●発売元/ハセガワ●3850円、発売中●1/24、約18.7cm●プラキット
一ノ戸晃治(イチノヘコウジ)
ハセガワの旧車シリーズ、自作はいすゞのベレットが控えていますね。みなさんは何が出たらいいと思いますか?オジサン達はいろいろ期待しちゃいますねえ。