HOME記事ガンダムHG「ガンダムデスサイズヘル」をシャープに製作!“死神”らしさをさらに高めた作例に【新機動戦記ガンダムW】

HG「ガンダムデスサイズヘル」をシャープに製作!“死神”らしさをさらに高めた作例に【新機動戦記ガンダムW】

2023.07.22

XXXG-01D2 ガンダムデスサイズヘル【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2023年8月号(6月23日発売)

XXXG-01D2 ガンダムデスサイズヘル イメージカット

目を惹く部分のシャープ化で“死神”的なイメージを強める

 ガンダムサンドロック改、ガンダムヘビーアームズ改に続き「XXXG-01D2 ガンダムデスサイズヘル」が待望のHGキット化。アクティブクロークをはじめ、全身各所に新規造形パーツを採用した最新HG準拠で立体化されている。仲井望によるキットレビューでは、各部肉抜きの処理とシャープ化で精度を高め、特に目を惹く部分を鋭利に仕上げることで“死神”らしさを強めて完成させた。

ガンダムデスサイズヘル 両肩マウントラッチ装備 正面
▲大破したガンダムデスサイズを5人の技術者が修理・強化した姿。最大の特徴は両肩マウントラッチに装備されたアクティブクロークで、高い防御力を持ちつつも、展開時には機体制御用のウイングとしても機能する
ガンダムデスサイズヘル 両肩マウントラッチ装備 背面
頭部側面
▲頭部は白いエングレービングを別パーツで色分けした精密造形が目を惹くポイント。トサカは設定画を参考に側面と後方にディテールを追加した
頭部各パーツ
▲フェイスパーツは側面の固定ピンをカットして後ハメ化し、頬部を削って薄く整形。襟足の白いパーツ下部の肉抜きをエポパテで埋めて、アンテナ先端はフラッグを切り落としてシャープ化
スラスターノズル
▲基部の合わせ目は丁寧に処理して、設定画にある左右下端のモールドはプラ板を貼って再現。スラスターノズルは縁を薄く削り込んでいる
胴体各パーツ
▲首関節は1mm延長してからプラ板で囲ってディテールを追加。設定画に合わせて白で塗装している。正面のリブジャマーは安全基準で造形がやや甘いので、削り込んでシャープ化。アクティブクローク基部は肉抜きをエポパテで埋めて、腹部は下面に1mmプラ板を貼り足して延長した
胴体とつながる基部フレーム
▲胴体とつながる基部フレームの肉抜きはエポパテで埋め、フンドシ上部は1.5mmプラ板を貼って形状を変更。フロントおよびサイドアーマー裏の肉抜きはエポパテで埋め、サイドアーマーはプラ板を挟んで2mm延長した。リアアーマーはツインビームサイズ懸架部の肉抜きをエポパテで埋め、背面の三角形モールドはいったん削り落としてからプラ板で作り直した
腕部各パーツ
▲肩アーマー側面ダクトの肉抜きをエポパテで埋め、ヒジ関節前腕側の接続はKPSランナータグ+2mmランナーで製作したものに変更。左腕はバスターシールド接続部を丸穴から角穴に変更し、両袖部分は元のモールドを埋めてから市販のダクトパーツを貼って設定画の形状に近づけた。ハンドパーツはHGBC次元ビルドナックルズ「角」から握り拳を追加している
脚部各パーツ
▲ヒザ関節の丸モールドは縁を薄く整形。靴部の肉抜きをエポパテで埋め、つま先をシャープ化。足甲両側面のバーニアはいったんモールドを削り落として市販パーツに変更。アンクルアーマーは側面に0.5mmプラ板を貼り足してスリットモールドが立体的に見えるように彫り直した
ガンダムデスサイズヘル アクティブクロークを展開した状態 正面
ガンダムデスサイズヘル アクティブクロークを展開した状態 背面
▲アクティブクロークを展開した状態。大きく開かれたウイングが威圧感を与え、ビーム発生器が2基になったツインビームサイズと相俟って死神らしさが強調されている
アクティブクローク接続部
▲アクティブクローク接続部は両端と中間部の3軸構造になっており、自由度高くポジショニングできる
アクティブクローク前面装甲
▲アクティブクローク前面装甲は色分けされている白いパーツ裏側の押し出しピン跡を削り込んでフラットに整形してから塗装した。赤い凸パーツはやや出っ張りが目立つので正面を削って可能な限り厚みを抑え、内側のバーニアはタガネで削り込んで造形をくっきりさせている
側面装甲
▲側面装甲は下端の肉抜きを埋めて先端をシャープ化した
バスターシールド
▲バスターシールドは接続パーツをKPSランナー+プラパイプで新造。着脱可能にすることで上部にあるディスプレイ用の接続穴を塞いでいる。可動式のクローは先端をシャープに整形し、黄色いパーツは裏面の肉抜き穴を埋めつつ先端をシャープ化。後部スラスターは縁を薄く整形した
ツインビームサイズ
▲ツインビームサイズは後部ブースターの縁を薄く整形し、小ノズルは合わせ目を丁寧に処理。収納状態は片側面の肉抜きをエポパテで埋めてディテールを再現し、ノズルは市販パーツに交換。両方とも下端のディテールをプラ棒で作り直している
バスターシールドとツインビームサイズ
▲各ビーム刃は先端をシャープ化し、表面をヤスリで軽く荒らして粒子感を出している
ツインビームサイズを振り上げるガンダムデスサイズヘル
バスターシールドとツインビームサイズを構えるガンダムデスサイズヘル
ツインビームサイズを構えるガンダムデスサイズヘル
▲アクティブクロークが基部で自由にポジショニング変更できるので、ツインビームサイズを振り上げたり大きく振り抜いたりなど、ダイナミックなポージングが可能だ
素組みとの比較画像
▲キット素組み(左)との比較。元々シャープな造形ではあるが、各部の削り込みでさらに鋭利なシルエットになっている。特に頭部アンテナ、リブジャマー、バスターシールドの黄色部は目を惹く部分なので効果覿面だ。また、白パーツのモールドは一段彫り込むことでスミ入れがシャープに入るようにしている

■はじめに
 HGガンダムデスサイズから数年、待望のデスサイズヘルがキット化されました!! 1/144ではTV放送当時のキットしか存在しなかった機体がこうして現代の技術で蘇るのは感慨深いものがありますね。作例では各部のシャープ化と肉抜き穴埋めを中心に製作。また、設定画を参考に若干のプロポーション変更も行っています。

■塗装
 主にMr.カラー、ガンダムカラー、ガイアカラーを使用。ほぼ設定画に準じています。
白=ピュアホワイト
黒=ウイノーブラック
黒2=ネイビーブルー+パープル+ウイノーブラック
赤=モンザレッド+MSレッド
黄=イエローFS13538+ピュアホワイト
グレー=Mr.フィニッシングサーフェイサー 1500
関節=ニュートラルグレーIV+MSグレージオン系+ウイノーブラック
武器=パープル+ピュアホワイト+ウイノーブラック
 仕上げにスーパークリアーIII+フラットクリアーでツヤを整えて完成です。

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレードアフターコロニー”

ガンダムデスサイズヘルXXXG-01D2 ガンダムデスサイズヘル

製作・文/仲井望

HG ガンダムデスサイズヘル
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●2420円、3次受注中、12月〜発送予定●1/144、約13cm●プラキット●プレミアムバンダイ販売アイテム

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プレミアム バンダイ
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©創通・サンライズ

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