みなさんこんにちは! 初めてガンプラを作るモデラーさんでも安全安心、お手軽にカッコよく製作できるHow toをお届けする「きみにもできる!! ガンプラ簡単製作講座」。今回は注目のニューキットFULL MECHANICS ガンダムエアリアルです! このキットはクリアーパーツやメッキパーツの組み合わせで再現されたシェルユニットが面白く、この記事ではその質感を活かした仕上げを目指します。アンダーゲートの処理やスミ入れはもちろん、設定画のイメージに沿った明るいメタリックイエローの部分塗装や、テトロンシールの貼り方までじっくり解説します! ぜひこのHow toを参考にして、ただ組み立てたものよりも格段にグレードアップしたエアリアルを手に入れましょう!
使用する工具・マテリアル
■工具類
❶プラモデル用ニッパー。初めてガンプラを作るのであれば、スタンダードな両刃のものがオススメです ❷デザインナイフ。ランナーから切り出したパーツのゲートカットに使います ❸ピンセット。ピンセットを使えば小さいシールも簡単につまむことができるので、作業がかなり楽になります
■マテリアル
❹お手軽塗装には欠かせないマーカー各種。リアルタッチマーカーはスミ入れに。ガンダムマーカースミ入れ用は奥まったディテールの塗りつぶし用に。4アーティストマーカーは細部の塗り分けに使います ❺水性ホビーカラージャーマングレー。1/100スケールで白が基調のMSの場合、装甲の裏側を黒っぽい色で塗れば全体が引き締まります。水性塗料なので使いやすくフレームの色にも近いため、汎用性が高いカラーです ❻タミヤスプレーゴールド。ガンプラにメタリックカラーを部分的に入れると非常に映えるのですが、そこで便利なのがメタリック系塗料のスプレー。ランナーごと塗装できますし、筆塗りと違ってムラができにくいです。今回はエアリアルのイメージに合わせた黄色系の金を選んでいます ❼プレミアムトップコートつや消し。水性のツヤ消しスプレーで、きめ細かいツヤ消しの塗面に仕上がるうえ白化しにくく、誰が使っても安定した性能を発揮する優れた缶スプレーです。シュッ! と吹いたときに表面が濡れたようになるぐらいに塗るのがキレイに仕上げるコツです ❽メタリックテープ。FULL MECHANICSのエアリアルにはセンサー類を再現するためのメタリックシールが入っていないため、これを代わりに貼ります。今回は100円ショップで購入したものを使用しました
STEP-1 アンダーゲートを切り出そう
STEP-2 装甲の裏側を塗ってみよう
STEP-3 スミ入れをしてみよう
▲少しのはみ出しであれば、指先でちょちょっと拭き取るぐらいで大丈夫です。それでも拭いきれない場合はティッシュで拭き取れば問題ありません。特別なものを使わずとも、日常的なごくありふれたものだけで作業ができるのでとってもお手軽です。なので、はみ出しは気にしなくても全然OKです
STEP-4 テトロンシールを貼ってみよう
▲テトロンシールは粘着力が強く、剥がれにくいのが特徴です。ただ、粘着力が強いためそのまま貼ろうとすると位置を決めづらいこともあります。そんなときは粘着面に水をつけましょう。これで一時的に粘着力が緩和され、パーツの上でズラせるようになるので位置決めが楽になります。水をつけすぎたときは貼ったあとにティッシュで拭えばOKです。また、ピンセットを使えば、小さいシールでも問題なくつまんで貼りたい部分に簡単にセットすることができます
STEP-5 メタリックのスプレーでグレードアップ
▲塗装したランナーからパーツを切り出します。切り出したゲート跡は下地のイエローがむき出しになり、そのままだと完成後も目立ってしまいます。ここは缶スプレーの塗料を紙コップに出し、爪楊枝の先に塗料をつけてチョンチョンと色を乗せてリタッチしておきましょう
▲ゴールドで塗装したパーツにはリアルタッチマーカーのリアルタッチオレンジでスミ入れをします。リアルタッチマーカーは隠蔽力が弱いため下地のメタリックが透け、スミ入れした部分がキャンディ塗装のように仕上がるため、メタリックパーツのディテールをより引き立てることができるのです
STEP-6 ツヤ消しとパーツの組み立て
▲スミ入れとテトロンシール貼りまで終わったらプレミアムトップコートつや消しで全体のツヤを整えます。パーツのツヤを消すとプラスチック特有の玩具っぽいテカりが消え一気に現実味のある質感になります。ここで注意してほしいのは、先程塗装したゴールドのパーツや、メッキパーツ、クリアーパーツは装着せずにツヤを消すことです。クリアーやメッキ、金属の質感が失われてしまうことを防ぐため、それらのパーツははずしながら、ある程度の部位に分けて持ち手を付けてツヤを消しましょう。スタイロフォームなど、持ち手を保持しておけるものがあると便利ですよ
▲胸部の下側のディテールは外装を装着してもかなり目立つ部分です。ここはお手軽にメッキ風に塗装できる4アーティストマーカーで塗り分けてアクセントを付けましょう。マーカーの穂先だけで塗り分けるのは難しいので、一度塗料の穂先を塗料皿やランナータグなどに押し付けて中身の塗料を出し、細筆で塗り分けます。はみ出した部分はデザインナイフの刃先で削り落とせばリカバリーできますよ
STEP-7 ツインアイを輝かせよう
▲緑色のメタリックテープをツインアイに貼り、はみ出した部分をデザインナイフでカットします。ツインアイの形に沿ってデザインナイフの刃を滑らせるだけでいいので、見た目に反してとても簡単な作業です
完成! FULL MECHANICS ガンダムエアリアル!
新しいガンダムの1/100キットが発売されるたび、その進化には驚かされます。今回製作したFULL MECHANICSのエアリアル…これは、すごいです。アニメのイメージや設定画を尊重してアレンジを最小限に抑えながら、可動範囲を拡大したり、スケール感に合わせてディテールを追加したり、目を見張るポイントがいくつもあります。そしてなにより、びっくりするぐらい組みやすい!すべてのパーツが色分けされているため、簡単フィニッシュだけでなく、全塗装で作ってもHGのエアリアルより簡単に完成してしまうのではないでしょうか。手をかけたガンプラが完成するのは特別嬉しいものです。ぜひ、作ってみてくださいね!
素組み
作例
▲上半身アップの比較です。作例では肩アーマーの裏側を黒に塗ったり、所々に部分塗装を施したおかげで情報量が増え、見映えがグンと良くなりました
FULL MECHANICS ガンダムエアリアル
製作・解説/林哲平
FULL MECHANICS ガンダムエアリアル
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●4180円、発売中●1/100、約18cm ●プラキット
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