まるでエアブラシ塗装のような仕上がりのラッカー筆塗りをマスターせよ! 清潔感のある筆塗りで一番好きなモチーフを仕上げる! VF-1S アーマードバルキリー ロイ・フォッカースペシャルをニコイチで製作【筆塗りTribe】
2024.12.13筆塗りTribe/VF-1S アーマード バルキリー ロイ・フォッカー スペシャル【ハセガワ、マックスファクトリー 1/72】 月刊ホビージャパン2025年1月号(11月25日発売)
仕上げの工程
デカールの選択
これが貼りたかった!
センサーの輝き
■はじめに
1980年代マクロス放送当時の各社プラモデルには、高荷義之先生やアートミック鈴木敏允さんの素晴らしいボックスアートが描かれていました。アニメ然とした劇中イラストではなく、スケールモデルのような実感にあふれた画風は子供心に衝撃的でした。そしてガンプラのリアルタイプ箱絵で刻み込まれた「本物みたいでカッコイイ!!」からさらに一歩踏み込んだ躍動的なポージングや構図は今見てもまったく色あせていません。
マクロスのキット箱絵は、当時から劇中に登場した機体だけでなくプラモデル用としてオリジナルに設定やアレンジがされたものも数多くあります。特に、アーマードバルキリーについては作品中ごく一部に登場しただけであるにも関わらず、J型以外にもA型、S型、D型とさまざまなキットがラインナップされ、当時から高い人気があったことが窺えます。
中でもニチモの1/200 ピタバン「アーマード装備ロイフォッカースペシャル」は深いグリーンとイエローの印象的なカラースキームで描かれ、本編には未登場ながらもフォッカー機ならパーソナルカラーはやっぱり黄色だろうという説得力がありました。2022年にハセガワ製アーマード バルキリーが発売された時からいつかこの仕様で作ろうと思っていましたが、先日新たにPLAMAX製 VF-1の第三弾となるS型 ロイ・フォッカースペシャルの発売が発表されました。アニメをそのまま落とし込んだ雰囲気で、「これを流用すれば旧キットのパッケージアートをイメージしたプロポーションが作れる!」と喜んでいたところ、幸いなことにマックスファクトリー様から2025年2月発売予定のVF-1S(ロイ・フォッカー機)のテストショットをご提供頂いて今回の製作となりました。
■工作
航空機的アプローチで繊細なイメージのハセガワ製キットに、力強い造形のPLAMAX製パーツを流用することで設定画やパッケージアートの様なマッシブな方向で仕上げていきます。ハセガワ VF-1J アーマードバルキリーをベースに、VF-1S頭部とハンド、足首はPLAMAX製キットのパーツを流用しました。また、テストパイロットとして開発機にも搭乗していた経歴を持つロイ・フォッカーの運用試験任務を想像して武装を追加しました。
■塗装
パッケージアートに見られるリアルなタッチの画風やマーキングの雰囲気を塗装とデカールで表現してみました。
バルキリー本体=NAZCAカラー NC-008ニュートラルホワイト
アーマードパック(緑)=ガイアカラー 214 暗緑色
アーマードパック(白)=ガイアカラー 001 ピュアホワイト
アーマードパック(黄)=NAZCAカラー NC-014 マンダリンイエロー
マイクロミサイルポッド=ボトムズカラー AT-25 シャドウブラック
ハセガワ 1/72スケール プラスチックキット VF-1J アーマード バルキリー + マックスファクトリー 1/72 スケール プラスチックキット “PLAMAX”VF-1S バトロイドバルキリー ロイ・フォッカースペシャル使用
VF-1S アーマード バルキリー ロイ・フォッカースペシャル
製作・文/イフェ
PLAMAX 1/72 VF-1S バトロイドバルキリー ロイ・フォッカースペシャル
●発売元/マックスファクトリー、販売元/グッドスマイルカンパニー●5280円、2025年2月発売予定●1/72、約18.5cm●プラキット
VF-1J アーマード バルキリー
●発売元/ハセガワ●4400円、発売中●1/72、約19.6cm●プラキット
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