HOME記事アニメ・ゲーム【ネタバレ注意】『トランスフォーマー/ONE』徹底解説トリビア。トランスフォーマー40年の歴史が凝縮されたイースターエッグをご紹介!!

【ネタバレ注意】『トランスフォーマー/ONE』徹底解説トリビア。トランスフォーマー40年の歴史が凝縮されたイースターエッグをご紹介!!

2024.10.04

■コグは歯車!?

 「コグ」とはすなわち「歯車」を示す英語。つまり変形機構を動かすための歯車が、オライオンたちには欠けていた……ということになる。この「トランスフォーミングコグ」も、80年代のアニメ、日本では『トランスフォーマー2010』と呼ばれるシリーズにて初登場したアイテムになる。コグがなければトランスフォーマーは変形できないという設定が、このとき生まれた。さらに時代を経て設定が拡張された結果、彼らの魂である「スパーク」に比類するほどに重要な概念へと拡張されてゆく。

 とはいえコグの存在が、映像作品としてここまでドラマに組み込まれ、象徴的に描かれたのは初めてのことと言えるだろう。コグはあくまで内なる力を引き出すための存在というのも面白い。一方でメガトロナスプライムのコグが、まるでマトリクスかのように作用して最終的にその力をD-16にもたらしている点も印象深い。


■「プライムたち」とは!?

 プライマスがユニクロンと戦うため生み出した原初のトランスフォーマーは「13人のプライム」とされている。メンバーや役割は作品ごとに変化しながら、これらプライムは偉大な存在として度々登場。ムービー第2作『リベンジ』に登場した「プライム王朝(7人のプライム)」も、その派生形となる。ちなみに本作では、ネタバレになるため、その総数について劇中では一切言及されなかった。

 簡単にプライムたちを紹介すると、まずオライオンたちが出会った最後の生き残りアルファトライオン。80年代のアニメでも最初のトランスフォーマーとして設定され、クインテッサを追放すべくサイバトロン星に革命をおこしオライオンやエイリアルをオプティマスとエリータ-1に転生させたという重要人物である。続くゼータプライムは、本作ではリーダーの証たるマトリクスの最初の所有者として設定されている。そしてオライオンがコグを受け継いだのが、本来はリーダーの位置にあったプライマプライム。D-16に与えられたのは、翼を備えたビーストモードの始祖オニキスプライムのコグであり、エリータ-1は文明の創造主アルケミストプライムのコグを継承、B-127には最も小柄なマイクロナスプライムのコグが与えられた。それぞれコグの継承にはなんらかの意味が感じられる一方で、オニキスとD-16だけアンバランスな印象になっている点もポイントだろう。

 他には変形能力の開祖アマルガモスプライム、合体能力を備えたネクサスプライム、生命を生み出すエンバーストーンの所持者で『アーススパーク』でも重要な役割を担ったクインタスプライム、武器を生み出す鍛冶師のソラスプライム、後に分断のきっかけとなるトラブルメーカーのリージ・マキシモ、『ギャラクシーフォース』にて初登場した時空の番人ベクタープライム。最後が、最も強力な戦士メガトロナスプライムである。


■D-16のアイドル「メガトロナスプライム」とは!?

 メガトロナスプライムとは、多くの作品でメガトロンの名の由来になったとされるキャラクターで、元々は最初のディセプティコンとも呼ばれていた。本作ではディセプティコン軍団のインシグニア(軍団マーク)の元ネタとなる「顔」を備えたデザインで登場。アイアコンシティでもステッカーが作られるほどのアイドル的人気を誇っていた英雄である。センチネルプライムからメガトロナスのコグを奪還したD-16は、そのコグを継承することでメガトロンへと進化を遂げるのだ。

 ちなみに過去のシリーズでは、メガトロナスこそが悪に堕ちた裏切り者とされてきた。創造のための破壊を司るメガトロナスは、破壊に魅力され「裏切り者=ザ・フォールン」と化したのである。その異名から判るように『リベンジ』におけるヴィラン「ザ・フォールン」の元ネタこそが、このメガトロナスとなる。


■コグなし労働ロボットに注目!!

 サイバトロン星の地下で危険なエネルゴン採掘に携わるコグなし労働ロボットたちは、のちにオートボットとなるメンバー。坑道にて危うく死にかけたジャズ、ミスした(?)ホイルジャックを筆頭に、赤いボディのアイアンハイド、女性型のアーシー、頭部に特徴のあるブローンなどは、よく目立つことだろう。他にもハウンド、サイドスワイプ、レッドアラート、サンストリーカー、ストリーク、プロール、スモークスクリーン、ミラージュ、ハッファー、ウインドチャージャー、さらにはファイヤースターなどもいるので、モブシーンをぜひ注目して欲しい。どうやらラチェットはドクターとして働いているようだ。


■アイアコン5000レースに注目!!

 「アイアコン」は80年代から存在するサイバトロン星の地名のひとつ。アイアコン5000レースの由来は、英国で80年代に発行されたコミックに掲載されたお便りコーナーに登場したコメントという、トリビア中のトリビア。参加トランスフォーマーたちのCGモデルとは特に関連付けられてはいないが、レースの順位表や実況の中にはミラージュ(コグなしではない個体?)、ブラーやシルバーボルト、ウインドブレードやタンカー、スカイファイアー(字幕では「ジェットファイヤー」)など、幅広い歴代キャラクターの名が登場するので集中してチェックして欲しい。

Ⓒ2024 PARAMOUNT ANIMATION. A DIVISION OF PARAMOUNT PICTURES HASBRO. TRANSFORMERS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO. Ⓒ2024 HASBRO

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島田康治[TURKUS]

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