【本日発売】「BMP-1/2/3写真集」【HJ MILITARY PHOTO ALBUM】
2022.08.01戦車写真集シリーズの最新刊
『T-90/T-90A戦車写真集』などの現用戦車、『JS-1/2/3重戦車写真集』『T-34-76戦車写真集』などの第2次大戦ソ連戦車、『メルカバ戦車写真集』と、多くのものをピックアップしてきた戦車写真集シリーズの最新刊は『BMP-1/2/3写真集』!!
ソ連時代に開発された歩兵戦闘車両のはしりといえる装甲車「BMP(Boyevaya Mashina Pekhoty:歩兵戦闘車)」。本車両は、現在のウクライナでも発展型が投入されているなど多くの国で現役な車両です。
今回は欧州の博物館に展示されている「BMP-1/2/3」を取材。細部が分かる実車写真や図版、ディテールイラストをたっぷりとお届けいたします。
CONTENTS
1章 ソ連初の歩兵戦闘車BMP-1
〔解説〕
ソ連による歩兵戦闘車開発着手
ソ連軍時代のBMP-1シリーズ
新生ロシア陸軍時代のBMP-1シリーズ
諸外国のBMP-1派生型
〔BMP-1シリーズのディテール〕
BMP-1Sp1/Sp3
BMP-1P
BMP-1K(フィンランド軍仕様)
Pbv501(BMP-1スウェーデン軍仕様)
BMP-1PG
BMP-1PS(BMP-1Pフィンランド軍仕様)
BMP-1AMバスルマニン
OT-90/VT-90
2章 BMP-1改良型のBMP-2
〔解説〕
BMP-1改良型の開発着手
ソ連/ロシアのBMP-2シリーズ
諸外国のBMP-2シリーズ改良型
〔BMP-2シリーズのディテール〕
BMP-2
BMP-2D
BMP-2K
BMP-2改良型
BMP-2Mベレゾク
3章 完全新設計の歩兵戦闘車BMP-3
〔解説〕
BMP-3の開発開始
BMP-3の生産車シリーズ
BMP-3の試作型及びテクニカル・デモンストレーター用車両
BMP-3シリーズの輸出市場
〔BMP-3シリーズのディテール〕
BMP-3
BMP-3改良型
BMP-3F
BMP-3アリェーナ
BMP-3Mヴィチャズ
BMP-3ベレゾク
BMP-3Mマヌル
試し読み
3章 完全新設計の歩兵戦闘車BMP-3
1988年にソ連軍の新型IFVとして制式採用されたBMP-3は、IFVとして優れた性能を有していた。しかし、高度な兵装や装備の採用に伴い、同車両の生産コストはかなり高くなり、大量生産が当たり前だったそれまでのソ連製AFVとしてはBMP-3の生産数はかなり少ない。1980年代末頃のソ連は経済的に大変な時期にあり、ロシアになってからも軍事予算不足のためにBMP-3の生産ペースはあまり上がらなかった。そのためBMP-3の部隊配備はかなりスローペースで、現在においてもロシア軍の主力IFVはBMP-2のままである。しかしその一方で、IFVとしての性能の高さから、高価な車両であるにもかかわらず、輸出市場では大きな成功を収めている。
■解説 Description:Przemyslaw Skulski
■写真 Photos:A.V. Karpenko, Alex Kitaev, George Papadimitriou, Iraqi Ministry of Defence, Konstantin Popov, Kurganmashzavod, Kuwait Land Forces, Michael Reiner, Ministry of
Defense of Russian Federation, Nickel Nitride, Rosoboronexport, rusarmy.ru, Stefan Lies, TASS Agency, Timur Pakuro, Tomasz Szu lc, twower.livejournal.com, Ukrainian Army, Vitaliy V.
Kuzmin, Yuri Pasholok
■図面 Drawings:Grzegorz Jackowski
〔オブイェークト685〕
BMP-3の開発着手
ソ連軍では、1977年に新しい歩兵戦闘車(IFV)の開発がスタートする。設計・開発はKMZ工場の特別設計局(SKBM)が行なうことになり、新型IFVのベースには、軽水陸両用戦車の試作車両として造られていたオブイェークト685の車体を用いることが決定する。当初はブラゴンラヴォフ技師が、後にA.ニコノフ技師が主任となり、設計作業が進められた。ベース車体の構造をあまり変更せずに開発することが決まったため、車体内部レイアウトは、元の戦車型を踏襲し、エンジンは車体後部に置かれることになった(歩兵戦闘車の大半は、搭乗兵が下車しやすいように前部にエンジンを置き、後部の戦闘室後面に大型の開閉ドアを設けている)。
エンジンは高出力で、なおかつ車体後部に搭載した際に機関室コンパートメント上部に搭乗兵がアクセス可能なスペースを設けることができるUTD-29(出力500hp)が選ばれた。搭乗兵は車体後部の上面ハッチと後面ハッチを開いて乗り降りする訳だが、この設計は他のIFVに比べると、使い勝手も悪く、安全面(被弾しやすい)でも劣っていたのは否めない。
新型IFVの最初の試作車両となったオブイェークト688が2両造られ(602と603のナンバーを付けていた)、1981年にテストされた。車体は、元のオブイェークト685と同様にアルミニウム合金製だが、車高は少し高くなった。流体変速機とGOMP操向装置を備え、外部燃料タンクは装備せず、車内燃料タンク(容量690ℓ)のみの搭載で、行動距離は600km。履帯は新型の380mm 幅タイプを使用し、ウォータージェット方式の採用により機動性能のみならず浮航性能も良好だった。
〔オブイェークト688〕
ここからというところですが、試し読みはここまで!
実車(実機)写真、図版はもちろんのこと、ディテールまで詳細に紹介された、ミリタリーファンやスケールモデラーにとてもにオススメの写真集ですので、 続きが気になる方はぜひ、お手に取って続きをご覧になっていただければと思います。
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