「特撮アーカイブ 宮内洋 スペシャルトークショー」速報レポート
2021.12.10 アート・ストームが主催するおもちゃや模型の展示即売イベント「スーパーフェスティバル」内で開催され、毎度盛況しているトークイベント「特撮アーカイブ」。豪華ゲストによるここでしか聞けないトークショーが、特別版として12月10日(金)に科学技術館にて開催された。
今回のゲストは『仮面ライダーV3』風見志郎役や『怪傑ズバット』の早川健役などを演じる俳優、宮内洋氏。トークショーの司会進行は速水悠乃さん、MCはお馴染みの木原浩勝氏ですすめられた。
トークショーが始まると、宮内氏はなんとテーブルを自ら運びながらステージに現れ、MC陣を驚かせながらの開幕となった。また、さっそくV3のテーマソングを歌う宮内氏に会場は大盛り上がり。あたたかい拍手で迎えたファンに、久々の再会を祝うとともに来場の感謝を伝える宮内氏。
会場では劇場版『仮面ライダーV3』の4Kリマスター&Blu-rayがサイン付きで販売されていた。木原氏曰く、「当時は見えなかった物陰から顔を出す助監督まで見えるほど、綺麗にリマスターされている」とのこと。また当日はV3の地上波再放送中だったが、宮内氏はしっかり録画してきていると語り、会場は和やかな雰囲気に包まれていた。
トークショーでは当時の撮影風景を語っていた宮内氏。スクリーンに映る作中写真に合わせ、金閣寺の前で変身した際の話や、実際に作中の台詞で演じるなど、ファンが喜ぶ仕掛けが満載。また爆発が好きで過激な撮影も多かったというお馴染みのエピソードに対し「この会場は爆破しちゃダメかな?」とお茶目な面を見せ、ファンも終始笑顔になる軽快なトークを披露した。
一方、V3撮影の際には「ストーリーに合わせて、仲良くない展開の時は距離を取ったりなど撮影外でも徹底していた」という役者魂を魅せる一面も。会場では感嘆の声が漏れ聞こえるようだった。
トークショーが終わると、宮内氏の歌が披露された。『仮面ライダーV3』『秘密戦隊ゴレンジャー』『快傑ズバット』『ジャッカー電撃隊』『特警ウインスペクター』と、自身が出演した名作のテーマソングを歌い上げる宮内氏。通常のスーフェスでは見られない姿に、ファンも大きな拍手で盛り上がっていた。
その後、応援に駆けつけた方々によるステージがスタート。ダンサーのライアンさんはV3など3曲のダンスを軽快に披露。宮内氏と同事務所の倉一平さんはご自身の曲をムーディに歌い上げ、同じく同事務所のヒロコさん&セイコさんはGメン’75やキーハンターの主題歌で会場を盛り上げた。福岡から応援に駆けつけたという、職業:ヒーローのLOBRAVE(ラブレイブ)は、コール&レスポンスの代わりに手を挙げるなどで一体感を生み出し、会場を楽しませた。
応援コーナーが終了すると、再度登場し会場を沸かせる宮内氏。水木一郎氏の「はるかなる愛にかけて」を熱唱し歌詞を「仮面ライダーV3」と変えてファンを喜ばせた。水木一郎氏とは懇意にしているそうで、仲良しエピソードも披露。その後、当時オリコン7位を飾ったと言う自身が出したLP「夜霧の世界/孤独の歌」を歌い、続けて水木一郎氏の「V3の一人歌」を披露すると、会場は一気にオトナなムードとなった。
最後は全員登場し、『秘密戦隊ゴレンジャー』『仮面ライダーV3』をみんなで歌唱。大きな拍手に包まれ幕が下がっていった。
終演後はお楽しみの撮影タイム。なんと今回は動画の撮影もOKとのことで、変身シーンを思い思いに撮影するファンの方々。また、最後には会場内のドローンを捕まえるともらえるというアソビゴコロを忘れない仕掛けまで。
会場をでるとなんと宮内氏が手渡しでサイン色紙を渡してくれるサービスつき! 最後までファンに寄り添ったあたたかいショーとなった。
次回の「スーパーフェスティバル」は日時未定とのことだが、特撮アーカイブを含め、開催を待ち望むファンの声が聞こえるような帰路であった。