DXキングオージャーをさらにカッコよくリペイント! 城のディスプレイベースも製作【王様戦隊キングオージャー】
2023.05.21キングオージャー【バンダイ】 月刊ホビージャパン2023年6月号(4月25日発売)
DXキングオージャーをなるべく手軽にリペイントしてみた
現在放送中の『王様戦隊キングオージャー』のメインロボであるDXキングオージャー。スーパー戦隊初の虫モチーフの1号ロボを、2022年の月刊ホビージャパンにて「DXドンオニタイジン」の作例を製作した五島純がリペイント!
今回の作例の方向性としては、DXキングオージャーの特徴である「DXドンオニタイジンからさらに進化した可動」や合体・変形ギミックは活かすように製作。なるべくお手軽に、大部分は成型色を活かした仕上げでいかに劇中スーツの塗装や質感に近づけられるかがポイントとなっている。
さらにそれだけでは味気が無いので、城をイメージしたディスプレイベースを製作。こちらはともかくとして、キングオージャーについては塗装レシピも記載しているので試してみてはいかがだろうか。
■製作方針を決める
全身にビッチリと緻密なメカモールドが入っている上にしっかり可動してポーズがバッチリ決まるDXキングオージャー。ポーズを固定するのも勿体無いので、始まりの国・シュゴッダムからイメージしたスチームパンク風の砦の台座を作って、格好良いポーズで飾れるようにしました。
本体は後に控えているであろう合体に支障が出ない様にちょこっといじるに留めて、最小限の塗装で撮影用スーツのような迫力が出せるか挑戦です。
■塗装について
まず尖っている箇所が多く軟質素材でできている割合が多いシルバーのパーツには、タミヤラッカーのスパークリングシルバーを吹いて硬そうな質感をプラスしています。
また、シュゴッドには目ヂカラが欲しいので、いったんすべての目にシルバーを吹いた上からクリアーカラーやパールカラーで塗装しました。
次に全体をツヤ消しにして質感を変えます。塗装したシュゴッド達の目とシルバー部分、クリアーの羽根パーツ、ゴッドパピヨンの羽根以外のすべてのパーツにフラットクリアーにブラックを一滴とシルバーを数滴混ぜた塗料を吹きつけています。
その上で赤色、青色のパーツにはそれぞれ成型色より少し暗い色を調色してディテールの奥まった部分やパネルラインなどに吹きつけて奥行きを出しています。
対して黒いパーツは例えば太モモのロールバー状の部分など、目立たせたいディテール部分にダークアイアンを吹くことでメリハリをつけました。
■ウェザリング
今回は撮影用スーツの色味を目指しているので、それに合わせて強めにウェザリングをしていきます。
シルバーパーツと赤いパーツはGSIクレオスMr.ウェザリングカラーのマルチブラックとグランドブラウンを3:2くらい
青いパーツはシェードブルーとマルチブラックを4:1くらい
黄色いパーツはスポットイエローとラストオレンジを1:1くらい
黒いパーツはマルチホワイトとマルチグレーとシェードブルーを7:2:1くらいで混色した色でそれぞれウォッシングしています。
対してパピヨンの羽根とクリアーの羽根にはウェザリングをせずに、パピヨンの羽根には全体にMr.クリスタルカラーのアメジストパープルを、クリアーの羽根にはトルマリングリーンを吹いています。付け根のほうを濃いめで、先に行くにしたがって薄くグラデーションをかけています。
最後に赤いパーツのみセミグロスクリアーを吹いてツヤの調節をしました。
あっ、字数が足りないので台座を駆け足でw
スチームパンク風砦はGSIクレオスのMr.型取りブロックとカスタムアクセサリーパーツ ギア(歯車)と最近各100円ショップで特定の人達を虜にしている山田化学さんのパーツとフォルモで出来ています。
アクセサリーパーツ ギア(歯車)はランナーが配管状になっていたりと非常に優れ物で今回大活用させていただきました。それではまた。
バンダイ ノンスケール PVCモデル DXキングオージャー使用
キングオージャー
製作・文/五島純
DXキングオージャー
●発売元/バンダイ●9350円、発売中●約27cm
©テレビ朝日・東映AG・東映
五島純(ゴシマジュン)
商業原型や彩色見本を手掛ける原型師。月刊ホビージャパンではディオラマ製作を多く手掛ける。