【水星の魔女】べギルペンデを製作! 基本的な工作を中心に仕上げ、蛍光塗料を使った塗装で美しく光らせる!
2023.02.12CEK-077 ベギルペンデ【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2023年3月号(1月25日発売)
キットの良さを活かしつつ蛍光塗料を用いた発光表現で魅せる
グラスレー寮にてシャディクを支える女子生徒5人。第9話のミオリネとの決闘において彼女らに配備されたモビルスーツ「べギルペンデ」がHGに登場。キットの出来がよいため、sannojiによる作例ではプロポーションを変えず基本工作を中心に行った。さらに、蛍光塗料による発光表現を施し、光を纏った雰囲気を強調して製作した。
■頭部
後頭部のブレードアンテナをシャープ化。首パーツ後方の肉抜きは意外と目立つので瞬間接着パテで埋めて整形しました。
■胴部
設定画と比べると腰フロントアーマーの位置がキットではやや上のほうになっているので、取り付け角度を変更して下に下げました。
■腕部
上腕の合わせ目を消し、握り拳をHGBC次元ビルドナックルズ「角」のSサイズを加工して製作しました。
■脚部
ヒザ正面のスラスター内部にモールド入りプラ板を貼ってディテールアップ。ヒザアーマー側面の丸モールドはパーティングラインごと削り落とし、円形プラ板を貼って復活させました。足首パーツやかかと裏側の肉抜きは瞬間接着パテで埋めて整形。つま先やかかとのクローはデザインナイフでカンナ掛けをして薄く加工すると見映えが向上します。
■バックパック・シールド
左右のユニット先端部に瞬間接着パテを盛って、カーブがキツめになるように整形。バックパック中央のバーニア内部には市販パーツを埋め込んでディテールアップしました。シールドは、赤色パーツ裏側にある肉抜きはエポパテで埋めて整形。アンチドート発動時の発光部分はキット付属のシールに塗装を施して貼り付けています。
■塗装・仕上げ
機体色1(紫)=パープル+ニュートラルグレー
機体色2(赤)=あずき色+ニュートラルグレー少量+モンザレッド極少量
機体色3(関節など)=ニュートラルグレー+マホガニー少量+モンザレッド少量
グレー=ニュートラルグレーIII
黒=フィールドグレー1
緑=下地に青竹色→蛍光グリーン
クリアー部=蛍光ピンク+蛍光ブルー
全身いたるところにある凹ディテールや装甲裏は水性ホビーカラーのフィールドグレー1で塗りつぶし、はみ出たところはアルカリ性台所用洗剤を染み込ませた綿棒で拭き取っています。クリアー部にはガイアカラーの「蛍光ピンク+蛍光ブルー」を裏側から軽く吹き付け、アンチドート発動時の発光部(緑)は青竹色で塗装した上からガイアカラーの蛍光グリーンを吹き付けて、いずれもブラックライトで発光するようにしてみました。スミ入れ後に水性ホビーカラーうすめ液で希釈した水性ホビーカラーつや消しクリアーを吹き、クリアーパーツをつけたら完成です。
■おわりに
本作例が2022年の仕事納めでした。製作が大詰めというタイミングで大雪に見舞われ、雪かきの筋肉痛ダメージを抱えながらも、なんとか完成にこぎつけました。2023年もどうぞよろしくお願いいたします。
BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレード”
CEK-077 べギルペンデ
製作・文/sannoji
HG べギルペンデ
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●1760円、発売中●1/144、約13cm●プラキット
Ⓒ創通・サンライズ・MBS
sannoji(サンノジ)
パーツ加工、部分改造、スクラッチなどを問わず、工作箇所を元キットに違和感なく馴染ませることを得意とする。