SMPシリーズ「マイトガイン」を成型色活かしで製作! 合体変形キットの魅力を最大限に引き出す!
2023.02.03『勇者』を意欲的に立体化し続けているバンダイキャンディ事業部のSMPシリーズ。変形合体の再現と劇中アクション再現のための可動、放送当時の玩具も意識した仕様など、満載のファンサービスが特徴のブランドだ。そのSMP最新作の『勇者特急マイトガイン』をDAISANが製作。関節部を中心に成型色を活かした仕上げとし、遊んで楽しいSMP本来の魅力を最大限引き出している。
■定刻通りに製作開始
いや~懐かしいですねぇ『マイトガイン』。TVアニメ放送開始から2023年でちょうど30周年なんですね。そんな昔のアニメも今ならサブスクなどでいつでも見られるようになったのでホントいい時代になりました。
さて、製作のほうですが、このキットはすべてABS素材で変形する都合上扱いに気を遣うので、塗装は必要最低限で仕上げてみました。
ガインとマイトウイングは天面に合わせ目があり、これを消すために後ハメ加工も検討しましたが、強度が落ちて変形合体しにくくなるのは本末転倒と思いこの合わせ目はそのままにしました。
この2体は塗装済みパーツでシンナー風呂にドボンはできないので塗料は残したまま整面しました。
合体用腕部はヒジ関節部分が塗装済みですが、軸受け内部に塗料が回っていてそのまま組むと非常に硬いヒジ関節になるので丸棒ヤスリで穴を適宜広げて調節しました。また「見映え重視の腕」なのでヒジの肉抜きは瞬間接着パテで埋めています。
ロコモライザーは基本的にストレート組みですが、スネのスライド機構がやけに硬いので赤パーツのスライド内部を二皮くらい削って内部のクリアランスを確保し、青装甲内部のガイド部分を金ヤスリで薄く削りスムーズにスライドするよう調節しました。ロコモライザーは面積の広い平面部分が多くヒケが目立つので、240番の粗めのペーパーで整面処理をして600番ペーパーで整えています。
ABS素材なだけに各所の可動部がカッチリしすぎていて硬い部分があるので、潤滑油代わりにリップクリームを塗ってスムーズに可働するよう処理をしています。
■塗装レシピ
青=フタロシアニンブルー+マルーン+クールホワイト(成型色と同じ色合いになるよう色調)
白=クールホワイト+MSホワイト
赤=シャインレッド+ネオ・ジオングレッド+クールホワイト
黒=MSファントムグレー+クールホワイト
金=スターブライトゴールド
銀=Ex-シルバー
基本的には成型色仕上げですが、ガイン・マイトウイングは元々の塗料で斑になっているのでサーフェイサーで下地を整えてから塗装しています。
バンダイ ノンスケール プラスチックキット “SMP[SHOKUGAN MODELING PROJECT]” 勇者特急マイトガイン 使用
マイトガイン
製作・文/DAISAN
SMP[SHOKUGAN MODELING PROJECT]勇者特急マイトガイン
●販売元/バンダイキャンディ事業部●2310円、2022年10月24日発売●約14.5cm●プラキット●全3種●ガム1個付属
ⓒサンライズ
DAISAN(ダイサン)
鹿児島在住の中堅モデラー。硬軟を使い分ける造形技術と柔らかな塗装表現でメカとキャラクターモデルどちらも造詣が深い。