HOME記事キャラクターモデル遂に発売! HG YF-19を丁寧な工作と別売り水転写デカールで製作! 次のマクロスHGの情報も…!?【マクロスプラス】

遂に発売! HG YF-19を丁寧な工作と別売り水転写デカールで製作! 次のマクロスHGの情報も…!?【マクロスプラス】

2023.01.29

YF-19【BANDAI SPIRITS 1/100】 月刊ホビージャパン2023年3月号(1月25日発売)

細部の作り込みで精度を高める

 BANDAI SPIRITS ホビーディビジョンがお贈りする新たなマクロスプラキットシリーズ第1弾「HG 1/100 YF-19」がいよいよ2023年1月28日に発売となる。一部パーツ組み替えによる「差替三段変形(ショートカットチェンジ)」を採用することで、変形モデルながら各形態のベストプロポーションを実現。組み立てやすさと変形時のストレスフリー、各形態の剛性確保を考慮した最善のパーツ構成が取られたうえで、バトロイド形態時のアクション性能まで突き詰められた新世代マクロスプラキットになっている。このすべてのマクロスファンが待ち望んでいたYF-19を、月刊ホビージャパンでも屈指の丁寧な工作力を持つ哀川和彦がレビュー作例を製作。キットの素性は活かしつつ、細部の作り込みでさらに精度を高め、同時発売となる専用水転写式デカールも使用して完成させている。

第2弾アイテム近日公開!!

▲HG 1/100シリーズ第2弾アイテムも着々と進行中。今回は開発用CGモデルをシルエット画像で公開。近日中には全貌をお届けするのでご期待いただきたい

 FIGHTER

▲前進翼のヒロイックなフォルムがシャープに再現されたファイター形態。機首まわりの色分けはすべて別パーツ化されている点にご注目。ランディングギアやインテークシャッターは差し替えで開閉を再現できる
▲ノーズコーン内部やコックピットまわりの各色分けパーツはいったん切り離して、機首の合わせ目処理後に再接着している
▲サブエアインテークは内部を彫り込み、半固定レーザー機銃は真鍮パイプで作り直して形状をくっきりさせた
▲急制動をかけるときのファイターとガウォークの中間形態も再現可能だ

▲コックピット内のイサムフィギュアは上半身が別パーツ、下半身がシート内に造形されている。極小サイズながら丁寧に塗り分けるとより完成度が高まる。後部座席もしっかりと用意されているということは…

▲翼端灯部分はキットパーツを切り落とし、ジャンクのクリアーランナーから削り出したものに交換。レーザー機銃の基部は彫り直してから市販パーツでディテールアップ
▲胴体上部のダクトは形状が簡略化されているのでプラ板でディテールを追加。シールドにあたるパーツの凹モールドはバトロイド形態時の外観に合わせてパテで埋めている

 GERWALK

▲主翼の上に腕が位置する独特なガウォーク形態。太モモのロール可動や足首のスイング機構で脚をハの字に開く“ガウォーク的立たせ方”もしっかりと決まる
▲胸部下にある固定式機関砲の砲口を開口。後部はカシメでディテールを追加した
▲ガンポッドは排熱孔を開口。銃床部をいったん切り離してプラ棒で製作したインナーバレルパーツを塗装後に内部に組み込んでいる
▲肩の赤いラインパーツはハメ殺しになっているので、塗装しやすさを考慮していったん前後で分割して別パーツ化。上面の合わせ目は強度を優先してそのままとし、パネルラインに見えるようスジ彫りを追加
▲前腕には成型の都合で左右両側面にシールド接続穴があるので、不要な箇所はスリット入りプラ板でフタをした。肩付け根パーツ天面のモールドは市販パーツでディテールを追加している
▲太モモ付け根およびヒザのフレームパーツはガウォーク時に側面の肉抜きが露出するのでエポパテで埋めている
▲ベクタードスラスト・ノズルはつま先部分の肉抜きをエポパテで埋め、プラ板と市販パーツでノズル部分の形状を再現した

 BATTROID

▲多くのファンが待ち焦がれたバトロイド形態のYF-19プラキットは、まさに設定画のイメージ通りのマッシブで力強いフォルムを再現。頭部の赤い部分、肩アーマーの赤黒、腕部や脚部の段落ち黒ライン&モールドなど、各所の色分けを別パーツ化することで可能な限り塗装の手間が省かれている点も作りやすさが考慮されたポイントだ
▲ファイター形態およびバトロイド形態でのキット素組み(左)との比較。基本形状はほぼ変えず、塗装を考慮したパーツ加工や細部ディテールアップが工作のメインで、あとは丁寧に塗装とスミ入れを行ったのみ。それだけで充分なほどキットの完成度が高い。さらにワンランクアップを目指すなら作例のように別売りの専用水転写式デカールを貼ってみることをオススメする
▲各形態のベストプロポーションと並ぶ「差替三段変形」のメリットはバトロイド形態のアクション性能。肩基部のボールジョイントによる自由度の高さで極めて自然にガンポッドを両手で構えることができる
▲ピンポイントバリア・パンチ用のエフェクトパーツが付属。握り拳や平手など各種ハンドパーツが付属するのも嬉しいポイントだ。脚付け根が大きく開く可動機構にもご注目いただきたい

■やっとこさお出ましか、かわいこちゃん
 差し替え式変形ということで各形態のフォルムが違和感なく再現されています。特にバトロイド形態は可動域もしっかりしていて、アクションポーズもカッコよく決まります。複雑な変形機構もなく大きすぎない1/100スケールというベストサイズなキットに仕上がっています。

■バトロイド・ガウォーク形態
 ベクタードスラスト・ノズル内部は市販パーツとプラ板でノズル部分を追加しました。足首関節の内側は削り込んで可動範囲を広げ、関節の肉抜き穴はエポパテで埋めました。胸部下にある機関砲は砲口を開口し、後部はカシメでディテールを追加。肩の赤いパーツはハメ殺しのため前後に分割して別パーツ化。上面の合わせ目は強度を優先してそのまま残し、パネルラインに見えるようスジ彫りを追加しました。前腕側面の使用しないシールド接続穴はスリット入プラ板で埋めています。

■ファイター形態
 機首ノーズコーン内部やコックピットまわりの各色分けパーツは切り離して後ハメ化。サブエアインテーク内部は彫り込み、レーザー機銃は真鍮パイプで作り直しました。主翼の翼端灯はジャンクランナーのクリアー部から削り出し、付け根のレーザー機銃の基部は彫り直して市販パーツでディテールアップ。後部の簡略化されているダクトはプラ板でディテールを追加し、シールド部分にある凹モールドはバトロイド形態時の外観に合わせてパテで埋めました。

■武器
 ガンポッドは放熱孔を開口し、銃床部を切り離してプラ棒で製作したインナーバレルを塗装後に内部に組み込めるようにしました。

■塗装
茶=タン
赤=レッド
灰=メカサフ スーパーヘヴィ
黒=ウイノーブラック
武器=IDFグレー2
 各部一体成型で塗り分けが必要な箇所はマスキングして塗り分け、塗装後に別売りの専用水転写式デカールを適度に貼り付けました。

動画はこちら

BANDAI SPIRITS 1/100スケール プラスチックキット“ハイグレード”

YF-19

製作・文/哀川和彦

HG 1/100 YF-19
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●4180円、1月28日予定●1/100、約15cm(バトロイド)●プラキット

HG 1/100 YF-19 専用水転写式デカール
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●770円、1月28日予定

©1994 BIGWEST

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哀川和彦

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