最新キット「HGバイファム スリング・パニアー装備型」を当時のイメージに寄せる工作&ディテールアップで丁寧に作り込む!『銀河漂流バイファム』
2023.01.16FAM-RV-S1 バイファム スリング・パニアー装備型【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2023年2月号(12月23日発売)
ファン待望の最新キットを丁寧に作り込む
1983年サンライズ作品『銀河漂流バイファム』より、主人公機ラウンドバーニアン、バイファムがHGキット化。TV放映当時のキットも1/144、1/100スケールともに傑作と名高い名キットだったが、現在に蘇った最新版バイファムも負けず劣らずの完成度! ファーストレビューとなる今回は、キットの素性を活かしつつ、当時のイメージに寄せる工作&ディテールアップを行っている。
■カラーリングデータ
本体=ガンダムカラーブルー(14)、ニュートラルグレー1(ガイアカラー)、ガンダムカラーレッド(1)
ポッド=シャインレッド、黄橙色、キャラクターホワイト
スリング・パニアー=ミディアムブルー、ブルーFS15044、キャラクターホワイト
バーニア=グラファイトブラック
シールド=キャラクターホワイト
ビームガン=ブルーFS15044
■はじめに
今回はファン待望のHGバイファムのキットレビューとなりますです。私はドンピシャ世代ではあるのですが、地元の宮崎では“途中打ち切り”という悲劇を味わった苦い思い出もあるアニメでもあり、本編を最後まで知らぬまま、行きつけの模型屋さんでキットを手にし作った記憶があります。ですので、後に本編自体を通して見れたのはレンタルビデオが出てからだったと記憶してます(笑)。さて、キットの出来はというと、スタイルは細かいところを除けば(あくまで個人の趣味、見解によるところではありますが)申し分なし! オープニングで見た銃を両手で構えた、かっこいいポーズも難なくこなせます♪ ですので、スタイルや形状等には極力手を入れず、気になるラインの修正やディテールアップを中心に製作しました。
■頭部
頬に残る合わせ目が気なったので、内部パーツを先に組み込んでしまい、左右のパーツを接着しつつ処理しました。緑の透明パーツは無加工で、赤いヒサシパーツは固定箇所の出っ張りを切り飛ばせば後ハメ可能です。首は今回、位置調整のため加工してますが、ここは何もしなくて問題ありません。
■胴体
腹部は“ポッドの出し入れができる!”というキットの特性上、爪を引っ掛けるためのであろう段差が設けてありますが、今回は段差を埋めてツライチ(開閉するにはいったん後ろからポッドを取り出し、綿棒でつついて開くことになりますが…)にしました。
■腕部&脚部
合わせ目が目立たないように上手にディテール処理してる点は、無塗装派には嬉しい内容なのですが、今回はすべて埋めてパイプも固定部を切り飛ばし塗装後に後ハメとしました。
脚部の合わせ目も太モモのパーツの一部を後ハメするため、いったん切り離し、埋めて処理しました。ソール部にC面が見えたので、今回はプラ板を貼り足し処理しました。外側に付くバーニアの形状が若干垂れ気味だったので、今回はコトブキヤのディテールアップパーツに変更してます。
■その他
スリング・パニアーの一部を後ハメ加工し合わせ目処理した以外は、ライフル等すべてストレートに組んで丁寧に塗り分けしただけです。
BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレード”
FAM-RV-S1 バイファム スリング・パニアー装備型
製作・文/野田啓之
HG バイファム スリング・パニアー装備型
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●4180円、12月〜発送予定●1/144、約11.5cm●プラキット●プレミアムバンダイ販売アイテム
ⓒサンライズ
野田啓之(ノダヒロユキ)
月刊ホビージャパンを支えるベテラン。『スター・ウォーズ』などのSFビークルの塗装も得意とする。