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ハセガワ「ストライクバルキリー」を可動域調整で劇中ポージングに対応できるフルアクション仕様に
「HJメカニクス14」より

2022.12.15
マクロス40周年

プロトカルチャー!!

HJメカニクス14ストライクバルキリー特写

可動域の調整でキャラクターモデルらしい
ポージングを可能にする

 ハセガワ 1/72シリーズ作例の最後は、一条輝がラストバトルで搭乗した、VF-1S ストライク バルキリー。リン・ミンメイの歌声に乗せてゴル・ボドルザーを倒した機体で、劇中のラストシューティングは、本作最大の見どころと言っても過言ではないだろう。キットはロイ・フォッカーと一条機のどちらかを選択して組み立てる方式で、デカールは2種付属。2002年発売の20年選手ながら、プロポーション、ディテールともにバトロイドのスタンダードモデルと呼ぶにふさわしい傑作である。作例はキットの素性はそのままに、劇中で見せるさまざまなポージングに対応できるよう各関節周りを調整。まさにフルアクション仕様のバトロイド バルキリーとして完成した。

HJメカニクス14ストライクバルキリーポージング3
HJメカニクス14ストライクバルキリーポージング2
HJメカニクス14ストライクバルキリーポージング

▲首、手足の関節周りの調整、腰の回転、背中のユニットのせり上がりギミックの追加により、より自然なシューティングポーズが可能となった

HJメカニクス14ストライクバルキリー立ち
HJメカニクス14ストライクバルキリー後ろ

COLLARING DATA

=Ex-ホワイト(ガイアノーツ)
=フレイムレッド(NAZCA)
=Ex-ブラック(ガイアノーツ)
武器グレー1=フロストマットブラック(NAZCA)
武器グレー2=グレーグリーン(ガイアノーツ)+ブルーグレー(ガイアノーツ)+Ex-ブラック少量(ガイアノーツ)
メタリック部分=スターブライトアイアン(ガイアノーツ)+クリアーブルー+クリアーオレンジ+スモークグレー

※特に表記のないものはGSIクレオスのMr.カラー。

HJメカニクス14ストライクバルキリー頭部アップ
HJメカニクス14ストライクバルキリーアゴ裏削り
HJメカニクス14ストライクバルキリー頭部接続ポリキャップ
HJメカニクス14ストライクバルキリー接続ポリキャップ移動

▲頭部は首を接続するポリキャップの位置を後方にずらし、少し奥まった位置に移動。アゴ裏を削り込み、首側も前部分の干渉する箇所を大きく切り欠いて、よりアゴを引けるようにした

HJメカニクス14ストライクバルキリー肩部パーツ
HJメカニクス14ストライクバルキリー胸部天板部分

▲肩軸が干渉する胸部天板部分(途中写真の赤い部分)を、ディテールを活かしつつ切り欠いて可動域を拡大。より肩が怒り肩にできるようにした

HJメカニクス14ストライクバルキリー背中ユニット
HJメカニクス14ストライクバルキリー新造軸

▲胸部と主翼が収納されている背中のユニットを、プラ板とポリキャップで新造した両軸可動のアームで接続。ポーズを取らせる時には背中ごと可動させ、脚部の動きの妨げにならないようにした

HJメカニクス14ストライクバルキリー銃構え2
HJメカニクス14ストライクバルキリーキャノピー前部分切断
HJメカニクス14ストライクバルキリーキャノピー前部分ポリキャップ仕込み

▲腰部はキャノピー前部分で機首を切断した後、ポリキャップを仕込んで回転可動を追加。股関軸は下方向に移動してプロポーションを調整した

HJメカニクス14ストライクバルキリー吸気ファン部分beforeafter
HJメカニクス14ストライクバルキリー吸気ファン部分beforeafter後
HJメカニクス14ストライクバルキリー吸気ファン部分側面
HJメカニクス14ストライクバルキリー吸気ファン部分側面2
HJメカニクス14ストライクバルキリー脚部上部beforeafter
▲脚部上方インテーク(吸気ファン)部分の胴体側の面の角度を、上方に向かってより細くなるよう変更。側面のバルジはいったんカットして本体にスプリングで再接続し、脚の動きに追従して跳ね上がるようにした。また、内側のボールジョイント受け部分も、後方をポリキャップが保持できるギリギリまで削り込んで可動域を拡大している
HJメカニクス14ストライクバルキリーヒジ裏
▲ヒジ裏は流用エッチングパーツでディテールを追加
HJメカニクス14ストライクバルキリー足首接続軸beforeafter
▲足首接続軸を内側上方に移動。内側へ曲がる可動域に特化させた
HJメカニクス14ストライクバルキリー見切り

 発売当初は驚きをもって迎えられたハセガワのバトロイドですが、今ではすっかりバトロイドのスタンダードとして定着してる印象です。自分も何度製作したことか。キットに関してはあらためて説明するまでもないですが、エアモデルを得意とするハセガワらしい説得力のある形状とディテールにより、まるでスケールモデルを作っているような感覚で、完成時の密度感もスケールモデルのそれに匹敵する密度感と説得力です。が、いかんせん可動範囲が狭く、キャラクターモデルとして取りたいポーズが取りづらいのが難点です。そこで外観はほぼキットを活かしつつ「取りたいポーズを取れるだけの可動範囲」を確保するための工作を施します。
 実は今回の工作、プライベートでJ型を製作した時のもので、各SNSでもアップしていたのですが、今回はその工作箇所に準じつつ、さらにブラッシュアップしたものです。
 頭部位置が機首からほぼ同軸上に設けられているのですが、バトロイドの状態として見ると前すぎる印象です。そこで首を接続するポリキャップの位置を後方にずらします。アゴもあまり引けないので、頭部アゴ裏を削り込み、首側も前部分の干渉する箇所を大きく切り欠いています。
 肩部分は胸部天板が干渉して上に上がらず、肩が下がっている印象を受けます。そこで胸部天板の肩軸が干渉する箇所(途中写真の赤い部分)を、ディテールを活かしつつ切り欠いて可動域を拡大。これで素立ち時にも見映えのするポーズを取ることができます。
 ヒジ部分は裏側がまる見えなので流用エッチングパーツでディテールを追加。
 腰部はキャノピー前部分で機首を切断、ポリキャップを仕込んで腰の回転可動を新造。これで胴体を捻るポーズを取ることができます。
 股関軸は下方向に移動してプロポーションを調整しています。
 脚部上方、インテーク部分が胴体に干渉して開脚できる範囲がとても狭いです。これを解消するべく、インテーク部分の胴体側の面の角度を上方に向かってより細くなるよう変更。これだけだと外側のバルジ部分が干渉してしまい、可動域を確保できません。バルジ部分をいったんカットしてインテーク部分にスプリングで再接続、これで脚部の可動に追従して可動を妨げないようになり、開脚範囲が大幅に広がります。内側のボールジョイント受け部分も後方に向かってハの字に開けるよう、後方部分をポリキャップが保持できるギリギリまで削り込んでいます。
 足首の可動範囲も狭く、このままだとせっかく開脚可動域が広がったのにうまく接地できません。そこで今以上に足首が外側へ曲がる可動域は不要と判断し、足首接続軸を内側上方に移動、内側へ曲がる可動域に特化させています。
 そして最大の難関。脚部前方への可動域確保です。キットのままだと件の脚部上方インテークが背中主翼に干渉して脚部を前方向にほとんど上げられません。(主翼を開いた状態なら干渉がなくなるので可能ですが)ここの可動範囲が広がらないとポージングの幅が広がらず、先述までのほとんどの工作が意味を成しません。そこで解決策として選んだのが「主翼を背中ごと跳ね上げ可動させて脚部との干渉をなくす」という方法。胸部と主翼が収納されている背中の部位を、プラ板とポリキャップで新造した両軸可動のアームで接続し、ポーズを取らせる時には背中ごと可動させるようにしました。
 以上の工作でだいぶキャラクターモデルらしいポーズが取れるようになったと思います。
 基本塗装後、戦闘機として汚れそうな部位や方向を意識してウェザリングを施しています。また、各パーツ裏側、特に脚部などは完成後にも結構見えてしまうので、濃いグレー系のエナメル塗料で塗りつぶしておきます。これをやっておくだけでかなり締まって見えるのでオススメですよ。

ハセガワ 1/72スケール プラスチックキット VF-1S ストライク バトロイド バルキリー使用

VF-1S ストライク バルキリー

製作・文/NAOKI


 こちらの「VF-1S ストライク バルキリー」 は本日発売された「HJメカニクス14」に掲載中!
 今号は、1984年劇場作『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』を総力特集! 40年近くの歳月を経た今もなおまったく色褪せない本作と関連キット魅力を、プロモデラーによる数多くの作例と名シーンの特撮カットや機体解説で熱く迫っています。
 TV放送40周年、そして劇場版40周年に先駆けた『愛・おぼ』の魅力が詰まったデカルチャーなこの一冊を、ぜひご覧になってみてください!

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Ⓒ1984 BIGWEST

NAOK(ナオキ)

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