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サンダーボルト版「フルアーマー・ガンダム Ver.Ka 」を戦うモビルスーツらしさを強調して製作
「THUNDERBOLT MECHANICS 機動戦士ガンダム サンダーボルト 立体作品集 side IO」より

2022.12.03

THUNDERBOLT MECHANICS 機動戦士ガンダム サンダーボルト 立体作品集 side IO

FA-78 FULL ARMOR GUNDAM Ver.Ka
[GUNDAM THUNDERBOLT Ver.]

サンダーボルトフルアーマー・ガンダム Ver.Ka 2
サンダーボルトフルアーマー・ガンダム Ver.Ka 構え
サンダーボルトフルアーマー・ガンダム Ver.Ka後ろ

 2016年に待望のMG化を果たしたフルアーマー・ガンダムはアニメ『機動戦士ガンダム サンダーボルト』にもアニメーションメカニカルデザインとして参加しているカトキハジメ氏が監修を行ない、劇中に登場するギミックも徹底再現。もちろん、Ver.Kaならではのカトキ氏デザインによるマーキングも見どころのキットとなっている。製作は2012年に月刊ホビージャパン誌上でサンダーボルト版ジムを1/100スケールでスクラッチして以来、『機動戦士ガンダム サンダーボルト』と付き合い続けてきたモデラー、竹内陽亮。それだけに通常はクリーンなイメージで仕上げることの多い“Ver.Ka”シリーズも今回はあえてウェザリングやダメージ表現を追加して製作。極限状況ともいえる、サンダーボルト宙域で戦うモビルスーツらしさを強調した作品にまとめている。
[初出:月刊ホビージャパン2016年9月号]

サンダーボルトフルアーマー・ガンダム Ver.Ka
▲登場時の大半が宇宙での戦闘シーンということもあり、キットにはディスプレイスタンドが付属。フルアーマー・ガンダムのような、大型ランドセルを装備したボリューミーな機体も安定した状態で飾ることができる
サンダーボルトフルアーマー・ガンダム Ver.Ka素組み比較
サンダーボルトフルアーマー・ガンダム Ver.Ka素組み比較後ろ

▲素組み(写真左)との比較。今回の作例では『機動戦士ガンダム サンダーボルト』の機体らしさを演出するため、やや派手目にウェザリングとダメージ表現を加えて仕上げている

サンダーボルトフルアーマー・ガンダム Ver.Kaミサイルポッド脚
サンダーボルトフルアーマー・ガンダム Ver.Kaミサイルポッド肩
サンダーボルトフルアーマー・ガンダム Ver.Kaミサイルポッド腰
サンダーボルトフルアーマー・ガンダム Ver.Kaミサイルポッド閉
サンダーボルトフルアーマー・ガンダム Ver.Kaミサイルポッド

▲本キットの見せ場のひとつである、ミサイルポッドの展開ギミック。フルアーマー・ガンダムはこのような可動部が多いので、塗装する際は、完成後の塗装の剥がれや擦れを防ぐため塗膜の厚さに注意しよう

サンダーボルトフルアーマー・ガンダム Ver.Ka外装パージ
サンダーボルトフルアーマー・ガンダム Ver.Ka外装パージ後ろ

▲︎外装をパージした状態のガンダム本体。当然のごとく非常にすっきりした印象だが、決してプロポーションは華奢ではないのがポイントだ

サンダーボルトフルアーマー・ガンダム Ver.Kaダメージヘッド
サンダーボルトフルアーマー・ガンダム Ver.Kaダメージヘッド後ろ

▲今回のおまけとして製作したダメージ版ヘッド。アニメ版の設定画を参考に、各部にダメージ表現を追加した

サンダーボルトフルアーマー・ガンダム Ver.Ka大型ランドセル
▲今回のおまけその2。コミック版イメージの大型ランドセル。表面のカバーのシワは薄く延ばしたエポパテにディテールをつけて再現した

MODELING NOTE

■キットについて
 ものすごく緻密に設計されたキットで、開発にはかなりの試行錯誤があったかと思われます。ガンダム本体に、全身着脱可能なアーマーを重ねる構成で、とても密度感のある仕上がりとなりますね。部品点数も多く、精密に組み合わされる様子は圧巻のひとこと。可動部分も多くあり、展開収納を可能にしたサブアームは、理論的に折りたたまれてバックパック内部へ収まります。関節カバーは厳選された丈夫なナイロン製の物が付属し、シワを付けることで可動も両立出来るリアルな再現となります。このようにさまざまな要素が盛りだくさんな内容の逸品ですが、それゆえ塗装しての製作は慎重な作業も伴います。しかし、サンダーボルトシリーズならではのエッセンスが詰め込まれたこのキットは、スキルアップもかねてじっくり取り組むには、とてもいい物ですね。ぜひともチャレンジして欲しいと思います。
■製作
 今回はバランスを変更するような大きな改造はあえて行なわず、ほぼストレートに組み上げて仕上げています。製作ですが、まず中に入っているガンダムから仕上げるのが手順。ここは順当に表面処理をしながら、塗装に備えて組み立てを進めます。パーティングラインは微妙な段差で処理されている箇所も多く、しっかりと見極めながらペーパー処理を進めます。次にアーマーの装着を確認しながら下地処理を進めますが、腰部アーマーや足裏の爪、その他各所に繊細な可動を伴う箇所が点在します。これらの可動部分は塗装による塗装膜の厚みも影響を受けますので、しっかりと可動を理解しておく必要もありますね。場合によっては、塗装後の剥がれにも繋がりますので、入念なスリ合わせも行っておきます。
■関節カバーについて
 サンダーボルト版モビルスーツならではの関節カバーですが、ここは特に念入りに仕上げたい部分ですね。不規則な蛇腹状に見せるのがリアルに仕上げるコツかと思われますが、ここは内径の近い丸い棒に通して、できるだけキメの細かいシワを作っておきます。次に、カバーをフレームに通して可動を確認するのですが、大きく伸縮するため、必要に応じて内部フレームの角を落としてやると、丸みのある可動部となりますね。削り過ぎないように注意しながら加工しておきます。ちなみに今回は、調整前の初期テストショットを使用しているためか腕部関節カバーにサイズのバラつきがあった為、ハンダゴテを使った溶接にてカバーの幅を調整しました。幅は19mmまで絞った方が、膨らみ過ぎずいいサイズとなるようです。また、可動確認の際には、カバーが不自然に落ち込み過ぎる箇所には、内部に微量の綿などを仕込んでおくと、自然な可動再現となります。以上の様に扱いにはやや苦労も伴いますが、しっかりと再現出来たら、とても小気味よい可動となりますので、手間を惜しまず取り組むのもこのキットの醍醐味ではないでしょうか。
■塗装、仕上げ
 下地塗装のサーフェイサーはできるだけ薄く吹くこと。というのも塗膜の厚さにはとてもシビアなキットなので、なるべく薄く重ねながら進める必要があります。しかし全身に多数のマーキングデカールを貼り付けるため、デカールがしっかり定着するように光沢塗装をしておく必要があります。つまり、塗装は薄く仕上げたいのに、厚みの出る光沢塗装というジレンマと戦うことになりますね。なので、塗装を進めながらも随時アーマー等の着脱を確認しておくこと。その後、デカールを貼り付けて周辺のみ軽くクリアーコートし、乾燥後にツヤ消しクリアーで全体の光沢を整えます。仕上げは、エナメル塗料で軽くウェザリングを施して、適度に使用された状態としました。
 塗装はすべてGSIクレオスのMr.カラーを使用。厳密な塗料レシピはありませんが、青い部分は#322フタロシアニンブルーを基本に、彩度を落とす方向で調色。赤い部分は#81あずき色を、これも彩度を落とすように調整して使用しました。
■オマケ
 劇中で、戦闘の終盤に損傷した頭部を再現しました。設定資料を参考に、損傷範囲を確認して再現します。この手のダメージモデルを製作する場合は、パーツ状態で先にいくらか壊しておいてから、完成後にまた壊す….というのが手順よく進めるコツと言えますね。
■オマケのオマケ(男の子向き)
『サンダーボルト』のモビルスーツはアニメ化に伴って、いずれもリメイクされています。フルアーマー・ガンダムの場合はランドセルが大きく変更されていました。なので今回は、原作版に近付けたバージョンも用意。キットパーツにエポキシパテを盛り付けてシワを再現しました。エネルギーパックはサイズ調整した専用の物を一つ作り、複製して使用。本体との接続部は5mm延長して、やや離れた位置にセットしました。サブアームは延長して固定しています。

BANDAI SPIRITS 1/100スケール プラスチックキット “マスターグレード”

フルアーマー・ガンダム Ver.Ka [GUNDAM THUNDERBOLT Ver.]

製作・文/竹内陽亮

MG 1/100 フルアーマー・ガンダム Ver.Ka[GUNDAM THUNDERBOLT版]
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●7560円、2016年7月発売●1/100●プラキット


 もっと細部を見たいところですが本記事ではここまで。詳しくは、現在好評発売中の「THUNDERBOLT MECHANICS 機動戦士ガンダム サンダーボルト 立体作品集 side IO」に掲載中です! 太田垣康男氏が描くコミック『機動戦士ガンダム サンダーボルト』の連載10周年を記念した立体作品集の第1弾。イオ・フレミングの搭乗機体及び、地球連邦軍所属機体を収録した一冊となっておりますので、ぜひお手に取ってご覧ください!

サンダーボルト立体作例集表紙

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©Yasuo Ohtagaki 2022 ©創通・サンライズ

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