【エヴォロイド】ガンクロンとファンガオの肉抜きを埋めて隙を無くして製作 これで変形後でもバッチリ決まる!
2022.12.06量産タイプのキャラクターも発売され、盛り上がるコトブキヤの「エヴォロイド」シリーズ。同社が得意とするカスタマイズ要素に加え、共通コアフレームを使用した変形ギミックが魅力のシリーズだ。今回は本シリーズより、ガンクロンとファンガオの2体を坂井晃が製作。本体の完成度をさらに上げるポイント工作と、追加パーツ製作で充実した作例に仕上げている。
■はじめに
今回はエヴォロイドシリーズからガンクロンとファンガオ(皇吼)です。私的に購入したM.S.Gプログレスボディを組んで「これはしっかり作ると化けるのでは?」と感じまして、個人的に気になっていたガンクロンと、同時発売のファンガオを一緒に製作させていただきました。主に合わせ目や後ハメ加工、肉抜き穴埋めなどの基本的な工作、変形に影響があるパーツの調節を行いました。
■ガンクロン
いい感じのデフォルメタンクに変形します。好みでロボットモードにボリュームがほしかったので、M.S.Gマルチミサイルをバックパックにして拡張、機銃を背中に付けても使えるようにしています。タンクモードで砲撃するならロボットモードは格闘戦でしょ、ということでナックルとナイフを追加。クリアーパーツの目は接続ピンをカット、底に合わせ目が出るので付属のシールを少しカットしてから貼り付けて隠しました。
■ファンガオ(皇吼)
耳はエッジにプラ材を貼り足してから整形してシャープ化。ヘルメットと獅子の下あご(?)は軸受けをC字にカットして後ハメ。使わない軸・軸穴は極力オミットして整形しています。腕の可動を増やしたり拳を変更したので、変形時に拳を繋ぐバックパックの軸もなくしました。また後ろ脚は変形時に組み替えを要すので、塗装剥げ対策でネオジム磁石による接続に変更。ハイキューパーツのマグネットセッターを使用しています。
■カラーリング
ガンクロンは好みでパッケージ画のライトグリーンを参考に調色。額の赤の主張が強く感じたのでクリアーオレンジを重ねて色合い変えてみました。
ファンガオは説明書の指定どおりですが、鼻の頭に黒で塗り分けを追加しています。
■カラーレシピ
ガンクロン
緑(濃)=ガンダムカラーグリーン(4)+外舷22号色+ウイノーブラック
緑(明)=外舷22号色+緑(濃)+クールホワイト
金=ゴールド
ファンガオ
薄茶=板敷・柱色+クールホワイト
赤茶=ローズピンク+朱色4号+ブライトレッド(少量)
白=レディッシュウォームホワイト
目=GXメタルブルー
関節はどちらもヘキサフレームガンメタル。酸化防止のためにクリアーコートはしておきたいところですが、光沢やツヤ消しだと色味や印象が変わってしまうので、GSIクレオスのスーパークリアー半光沢を使用。普段より軽めに数回コートしました。
なお肩や足首に使用されているボールジョイントは、剥げや干渉を考慮してパーティングラインをヤスリがけしたのみにして無塗装にしています。
コトブキヤ ノンスケール プラスチックキット “エヴォロイド”
EVV-GC1 ガンクロン
F-GAO-G1 ファンガオ(皇吼)
製作・文/坂井晃
EVV-GC1 ガンクロン
F-GAO-G1 ファンガオ(皇吼)
●発売元/コトブキヤ●各3080円、発売中●約8.5cm(ガ)、約10cm(ファ)●プラキット
Ⓒ KOTOBUKIYA
坂井晃(サカイアキラ)
キャラクターキットレビューから改造作例まで、工作&塗装ともに高いレベルでまとめ上げる中堅モデラー。