【2022年オラザク入賞作品】ガンダム00部門受賞「アルケーガンダムドライ」、「GUNDAM EXIA」、「アサルトジンクス」を掲載!【第25回全日本オラザク選手権】
2023.11.20第25回オラザク選手権大会 ガンダム00部門 月刊ホビージャパン2023年1月号(11月25日発売)
[ガンダム00部門]
1/144アルケーガンダムドライ
紙糊皮球(中国・23)
BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット“ハイグレード”アルケーガンダム 使用
00 部門を制した紙糊皮球(ボール)さんの「アルケーガンダムドライ」は『機動戦士ガンダム00』の外伝『機動戦士ガンダム00V戦記』に登場した機体。ベースとなるキットは存在するとはいえ、設定画のスタイリングを見事に再現した熱意と技量はすばらしいの一言! まだ20 代ということで、今後の成長にも注目ではないでしょうか。
■シルエットが面白く、完成度も高くて素晴らしいです。(あに)
■改造点が見分けられないほど高い精度。(木村)
■腕の延長がすごく効いていて、とてもかっこいいプロポーションになっています。サイコー! (セイラ)
■力作! 見ごたえ抜群! (MAX)
受賞コメント/紙糊皮球
訳/ホビージャパン
皆さんどうもこんにちは、ボールです。ダブルオー沼に棲む1モデラーに過ぎない私ですが、『機動戦士ガンダム00』15周年の節目にガンダム00部門で金賞をいただくことができ、本当にこの上ない喜びでいっぱいです。
今回エントリーした「アルケーガンダムドライ」は、『機動戦士ガンダム00V 戦記』の知る人ぞ知るかなり特徴的な機体で、たまたま書籍で見かけてオォッと思ったところに中国国内ではまだほぼ誰も製作したことがない機体のようでしたので、“こいつはできたらすごい、これはやるしかない”的な妙なやる気が私の中に芽生えざるを得なかったのです。そんな感じで年明け製作スタート後にまず頭部から手を付けたのですが、早速困難に直面しました。とにかくどうにも物足りない何かが違うと満足できなかったので、パテを取り除いて一からやり直しを繰り返し、顔の造形の特に頬の辺りを何度も何度も修正しました。自分の力不足を心底痛感しながらようやく頭部を完成させた頃には、保留(放置とも言う)していた卒論などをやらねばならず、泣く泣く製作を中断し、再開できたのは8月になってからでした。
オラザク締切まで残り1ヵ月足らずだと気がついた時にふと、“今年は00の15周年。ということは、これを逃せば00の単独部門は20周年までないかもしれない…”という重圧感が湧きあがり、何としても2週間以内でこの機体を完成させねばならない、と自分を追い込みました。この時期の毎日の製作時間は12時間以上で、当時はただ15周年の今大会を絶対に逃したくない、そればかりを考え、技量と経験の不足はそのぶん時間を多くかけて気力で補いました。使用した「HG 1/144 アルケーガンダム」は10 年以上前のキットで、設定画にできるだけ近づけるために、胴体の多数のパーツのバランスや形状を変更しています。私の過去の製作経験とは比べものにならない難しさでした。今回完成できた経験は私の中でささやかですが意義のあるブレイクスルーとなりました。
最後に、造形バランスと色味についてアドバイスをくれた友人たち、理解してくれた家族、それと10日間の特別休暇を快諾してくれた店長に感謝です!(笑)
それともう一言だけ、『00V』 にはまだキット化されていない素晴らしい機体がたくさんあるので、もしできれば、ぜひぜひ出してください!
受賞作品を動画でも!
[ガンダム00部門]
GUNDAM EXIA
ひぎつね(埼玉県・33)
BANDAI SPIRITS 1/100スケールプラスチックキット“ マスターグレード”ガンダムエクシア 使用
MGエクシアを改修して、自分の中で最高のプロポーション(海老川兼武デザインワークス内のメタルビルド用に描き起こされたイラストのバランス)になるように各部を製作しました。
■造形、ディテールともに高レベル! (木村)
■とにかくエクシアの愛が詰まったすばらしい作品。よく見るとどこにも元キットの面影が無い! (セイラ)
[ガンダム00部門]
アサルトジンクス
みやべ(福岡県・25)
BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット“ハイグレード”ストライカージンクス 使用
MSVを意識して製作しました。
■オリジナル感満載ながらもしっかりジンクスしてるアレンジ力はタダ者ではない!(セイラ)
■「こういう設定あります」と言われたら素直に信じてしまいそうなほど、自然にまとまっている作品。(関田)
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