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【水星の魔女】HGディランザ グエル専用機製作! ふわふわのブレードアンテナを再現!

2023.04.30

MD-0032G ディランザ グエル専用機【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2022年12月号(10月25日発売)

【水星の魔女】HGディランザ グエル専用機製作! ふわふわのブレードアンテナを再現!

パテ埋め中心の基本工作で重量感に説得力を持たせる

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』より、グエル・ジェタークが搭乗する「ディランザ グエル専用機」がHGシリーズに登場! キットは各所に可動軸が設けられ、ボリューミーながら大胆なアクションポーズが可能になっている。渡辺圭介による作例ではパテ埋めを中心とした基本工作で各部の隙をなくし、設定画に合わせた少し明るい色味で製作。特徴的な頭部の羽には細かいモールドを追加し、劇中のイメージを再現した。

▲華美な装飾が施されたブレードアンテナに加えて、曲線的で重みのある機体のフォルムも特徴的だ
▲作例は写真右のようなパーツ割りに変更し、それぞれのパーツを工作しやすいように分割した。顔のセンサー部分は後ハメ加工を行い、塗装後でも組めるようにしている
▲キット素組み(左)との比較。ブレードアンテナはプラ板を貼って削り込み、シャープ化している
▲ブレードアンテナ裏側の肉抜きはパテで埋め、頭部の羽はふわふわ感を出すために中心部にはパテを盛ってボリュームを出し、ナイフで削り込んで裏側までモールドを追加した
▲羽は上から差し込めるように取り付け方法を変更した。後ハメ加工をすることで頭部裏の合わせ目もきれいに消すことができる
▲武器は大型のビームパルチザンに加えてビームライフル、ビームトーチが付属する。肩アーマーは可動域が広く、見た目以上に干渉が少ないので柔軟な動きに対応できる
▲肩部シールドの裏にはビームライフルとビームトーチを格納することができる
▲武器を格納していないときは肉抜きが見えるためパテで埋めている
▲ヒジを曲げた時しか見えない肉抜きもパテで埋めている
▲キット素組み(左)との比較。本体は設定画に近づくように明るめの色で塗装。胸部の部分塗装やスミ入れで引き締めた印象に仕上げている
▲合わせ目の途中にあるモールドを丁寧に処理することで完成度をグッと上げることができる。ヒザは後ハメのようなパーツ構成になっているため、問題なく合わせ目を消すことができる。パイプやバーニアも部分塗装が映える
▲機体の強度や密度感を高めるため、少ししか見えないヒザ関節や足首の肉抜きも埋めている
▲足の裏は素組み状態でも肉抜きがないため、バーニア部の塗装だけで再現できる
▲腰部フロントアーマーは真ん中で切り離し、左右が独立して可動できるようにした。裏側はプラ板とパテでディテールを追加
▲リアアーマーは裏の肉抜きをプラ板で塞ぎ、接続部の切り欠きをロックするように外周もプラ板で整えることで見映えがアップ。ダクトの部分もプラ板でディテールアップした
▲ビームパルチザンは写真の黄色い部分の肉抜きだけ埋めれば、どの角度から見ても完璧だ
▲可動域が優秀なため、重量タイプの機体ながら大胆なポーズも難なく再現可能だ

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のディランザ グエル専用機です! ノーマルな機体ではないことは、頭部のふさふさした羽のようなものですぐわかりますね。

■製作
 ポリキャップを使用しないキットで保持力も高く、非常に組みやすい良キットです。少し見映えを良くするために、肉抜き穴を埋めるとグッとクオリティが向上しますよ。

■頭部
 頭のブレードアンテナの裏側に肉抜きがあるのでパテで埋めて、設定画を参考にディテールを作っていきます。ツノ先端にはプラ片を貼って削り、ラインを整えてシャープにしています。それに合わせて、羽の取り付けを上から差し込むタイプに変更しました。羽自体も、ふさふさしているように、ゴージャスな感じを目指してモールドを追加しました。頭の裏の合わせ目消しとフェイス部の後ハメ化を兼ねて、上側を一部分割しました。首関節パーツも裏側の肉抜きをパテで埋めました。

■腕部
 肩アーマーを接続するパーツの肉抜きをパテで埋め、ヒジ関節も組んでしまえば少ししか見えませんが、パテで埋めました。キット付属の武器持ち手に加えて、HGBC次元ビルドナックルズを使用して開き手と握り挙を追加しました。平手は指の開き具合を調整しています。手首の隙間調整に、プラパイプを切り出したリング状の関節隠しをつけています。

■脚部、腰部
 ヒザ関節も、そんなには見えないとはいえ肉抜き穴が深いのでパテ埋めし、ヒジのモールドと合わせてマイナスモールドを入れています。足首関節も、肉抜きをパテで埋めました。フロントアーマー裏の肉抜き穴はプラ板で裏打ちし、リアアーマーはヒンジ部の肉抜きもプラ板で塞ぎ、切り欠き部分にもプラ板をはめてラインを整えました。アーマーのダクトは、一部プラ板でディテールアップしました。

■その他
 バックパック先端をプラ片でシャープ化。武器のビームパルチザンにも肉抜きがあるのでパテ埋めをしています。

■塗装
 メインのカラーリングが、公式ホームページの設定画ではかなり明るめのピンクだったのですが、キットではそこまでではないようなので、キットの色を元に少しだけピンク系に振ったカラーリングにしました。
ピンク=ブリリアントピンク+白+色ノ源マゼンダ
グレー=#221ドゥンケルグラウ
白=クールホワイト+パールホワイト(少量)
頭の羽は軽くパールをかけました。各部をエナメル塗料でスミ入れ、比較的軽めのウェザリングで仕上げました。最後にツヤ消しを吹いて完成です。

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレード” ディランザ(グエル専用機) 使用

MD-0032G ディランザ グエル専用機

製作・文/渡辺圭介

HG ディランザ(グエル専用機)
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●1760円、発売中●1/144、約13cm●プラキット


『機動戦士ガンダム 水星の魔女』設定解説

構成・文/河合宏之

 ベネリットグループとは?

 デリング・レンブランが総裁を務める、モビルスーツ産業の最大手。アスティカシア高等専門学園の運営元でもある。何よりも結果を重視するデリングの姿勢により、厳格な経営がなされている。

 ジェターク・ヘビー・マシーナリー社

 グエルの父、ヴィム・ジェタークがCEOを務める。現時点で判明している開発モビルスーツはディランザ、ダリルバルデ。ヴィムはデリングの暗殺も企てていた。

CEO:ヴィム・ジェターク

グエル・ジェターク

ダリルバルデ

▲ジェターク社による第5世代実証機。意思拡張AIによって自律行動を行う新型ドローン兵器を装備している

ディランザ グエル専用機

ディランザ

 グラスレー・ディフェンス・システムズ社

 シャディクの養父、サリウス・ゼネリがCEOを務める。現時点で判明している開発モビルスーツは、ベギルベウ、ハイングラ、ミカエリス、ハインドリー。シャディクは学生ながら審問会にも出席している。

CEO:サリウス・ゼネリ

シャディク・ゼネリ

ミカエリス

ハインドリー

 ペイル・テクノロジー社

 ニューゲン、カル、ネボラ、ゴルネリの4人からなる共同CEOが合議制による経営で同社を束ねている。現時点で判明している開発モビルスーツは、ガンダム・ファラクト、ザウォート。ニューゲンはエアリアルの技術に興味を示していた。

エラン・ケレス

CEO:

ニューゲン

カル

ネボラ

ゴルネリ

ガンダム・ファラクト

ザウォート

 シン・セー開発公社

 水星にある企業で資源採掘を行っている。エアリアルを開発。だがエアリアルがガンダムの特徴を有しているため、ヴァナディース機関とのつながりを疑われている。プロスペラはヴィムをデリング暗殺の件で脅し、エアリアル運用継続の進言をさせた。

CEO:プロスペラ

Ⓒ創通・サンライズ・MBS

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渡辺圭介(ワタナベケイスケ)/河合宏之

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