【G-UNIT】プレバン「ガンダムエルオーブースター」をシャープ化してメカニカルな仕上げに!
2022.11.15OZX-GU01LOB ガンダムエルオーブースター【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2022年12月号(10月25日発売)
ジェミナス01の強化形態 “高機動L.O.B.” 最新アレンジでHG化!
『新機動戦記ガンダムW』の外伝として1997–98年にかけて展開された『新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNIT』。2020年より「G-UNIT Re:OPERATION」と題した模型展開が再始動、オリジナルメカデザイナー・阿久津潤一氏の手でリファインされたMSが続々登場している。最新キットのHGガンダムエルオーブースターも、両肩の高出力ビーム砲射撃形態が派手にアレンジされたほか、高速飛行モードへの変形にも新たな解釈がもたらされている。『G-UNIT』直撃世代の田村和久による作例は、キットのシャープなディテールを研ぎ澄まし、肉抜きなどを埋めることでよりメカニカルに仕上げている。
我々おじさんモデラーにとっては懐かしいガンダムエルオーブースターが、最新HGとしてリバイバル! しかも新しく描き起こされたデザインと変形ギミックがめっちゃカッコいい! 今回は肩バインダーの可動軸変更や、開閉部の固定用に磁石を埋め込むなど、細部の完成度を上げる方針で製作していきました。
■製作
最大の特徴である両肩のバインダーは、肩アーマーとは一軸で接続されているため、ここの接続軸をボールジョイントに置き換えました。これで多少はバインダーのポージング自由度が増えます。また、肩の外側に位置するリアクターユニットは接続用ポリパーツが丸見えなので、ウェーブ「PC-03プラサポ2」とプラ板を使って囲いました。
胴体の赤い腹パーツは、青い胸パーツの両脇を少し削ることで、下方向から後ハメできるようになります。腰アーマーの裏側はスッキリしているので、見えそうな部分だけプラ板で簡易的に塞いでおきました
脚部は、ヒザ関節まわりのスネ側パーツ内側の隙間をプラ板で塞ぎました。追加装甲の裏もポリパテで埋めたのちディテールを追加。足首上方に位置する脚部ギミック用の軸は、軸棒が露出しないように、プラパイプを使ってカバーを作成しています。つま先の裏は大きく空間が空いているので、プラ板を使って塞ぎつつ、ディテールも彫っています。
バックパックの開閉は、固定が突起の差し込み式で塗装が剥がれそうだったため、ネオジム磁石を埋め込み、磁力でパチッと閉じるように改修しています。
■カラーレシピ
特記のない塗料はGSIクレオス Mr.カラーを使用。
白=クールホワイト90%+RLM75グレーバイオレット10%
青=キャラクターブルー
黄=RLM04イエロー
赤=ハーマンレッド85%+ホワイト15%
紫=マルーン(ワインレッド)80%+ホワイト20%
関節=ガイアノーツ NAZCA メカサフ ヘヴィ
マシンガン=RLM66ブラックグレー80%+ホワイト20%
BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレード”
OZX-GU01LOB ガンダムエルオーブースター
製作・文/田村和久
HG ガンダムエルオーブースター
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●4180円、2次受注中、2023年1月〜発送予定●1/144、約13cm●プラキット●プレミアムバンダイ販売アイテム
ⓒ創通・サンライズ
田村和久(タムラカズヒサ)
ていねいな工作と的確な改造センスが光るメカモデラー。清潔感のある塗装表現とディテールアップを得意とする。