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ガンダム・エアリアルを基本に忠実にカッコよく仕上げる! すぐに真似できる工作ポイントも!【機動戦士ガンダム 水星の魔女】

2022.11.06

XVX-016 ガンダム・エアリアル【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2022年12月号(10月25日発売)

ガンダム・エアリアルを基本に忠実にカッコよく仕上げる! すぐに真似できる工作ポイントも!【機動戦士ガンダム 水星の魔女】

基本に忠実に主人公機を作り上げる

 主人公機「ガンダム・エアリアル」。TVアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の放送開始とほぼ同時に発売されたHG作例をお送りしよう。キットはガンビットのギミック再現や全身のシェルユニットの表現など、HGガンダムルブリス同様に注目点の多い内容。ガンビット用ディスプレイベースやフライトユニットの発売も告知されており、後発アイテムとの連動も楽しみなマストアイテムとなっている。哀川和彦による作例は、どこまでも基本に忠実に、また細部まで手を入れての直球勝負で製作。シリーズの中でもっとも多くのユーザーが手に取るであろうキットだからこその、手本となるような作例となっている。

▲主人公スレッタ・マーキュリーとともに水星からやってきたMS。スレッタにとっては幼少のころから付き合いがある家族のような存在。かつてその危険性から開発を禁じられたはずの「GUND-ARM」(通称ガンダム)に酷似しているなど、謎も多い機体である
▲作例は肩および頭部シェルユニットを塗装で表現(詳細は後述の製作文にて)。製作時の選択肢のひとつとしてご参考にされたし。胸部はインモールド成型パーツ、脚部や背面はダブルサイドシールを使用した
▲頭部は定番工作としてブレードアンテナのシャープ化とバルカンの開口を行った。また額のシェルユニットはゲート跡が露出するため、整形後にコンパウンドで磨き込んで美しく仕上げている
▲作例はモールドを彫り直してくっきりさせ、ヒザ裏の一部をグレーで塗り分けるなど目立たない箇所まで丹念に整形と塗装を施している。素組み(左)と比較すると、同形状でも印象が引き締まって見えるだろう
▲キットには青いビームサーベルが付属するが、第1話の決闘で使用された緑のビームサーベルが印象的であったため作例でも用意した。HGガンダムF91のものを加工して使用している
▲ライフルから発するビームブレイドも再現。ルブリスと異なる形状となっている
▲胸部の赤い円形モールドは市販パーツに置換。組み込む前に塗装を済ませ、最後に接着することで塗り分けの手間を省いた。またモールドのシャープ化にも一役買ってくれている
▲胸部下部は赤印の箇所を削り込んで可動範囲を拡大。股関節も擦れ対策に外装を軽く削っている
▲ビーム刃は白のグラデーションをかけて質感をアップ。ビームライフルもアクセントに金属色で塗り分けを施して精密感を加えた

▲肩アーマーの丸凸モールドは一度削り落として金属パーツに置き換えシャープに。ビルダーズ パーツHD「MSハンド03」から握り拳も製作した

▲11基のビットステイヴは分離して本体とライフルに連結する。またライフルは接続パーツを介してバックパックに懸架することもできる

▲ふくらはぎ~靴裏まで、各部の肉抜きを根気よく処理。映像中でも宇宙を駆ける姿が見られるエアリアルだけに、足元は特にきっちり仕上げたい

▲ビットステイヴ各種は分離合体に支障が出ない範疇で肉抜きを埋めて整形。グレーで塗り分けも追加している。今回は各種アクションベースを駆使しているが、2023年1月にはビットステイヴを展示できるウェポンディスプレイベースが発売予定。こちらも楽しみだ

■はじめに
 作例が載るころはアニメが始まりキットも発売され盛り上がっていることと思います! 今回の製作時ではまだ明らかになっていない部分が多かったので、プロポーションなどは変えずポイントを絞って製作しました。

■本体ポイント
 脚部を中心に各肉抜き穴はパテで埋め、ブレードアンテナは削り込んでシャープ化しビームバルカンは開口しました。握り拳はビルダーズパーツHDの「1/144MSハンド03(連邦系・Sサイズ)」のディテールを調整して追加しました。腹部左右の丸モールドは塗り分けが厳しいので、市販パーツを使用して別パーツ化し塗装後に接着しています。フロントアーマーは左右切り離して独立可動にするとアクションポーズがより自然に決まりますよ。

■武器ポイント
 ビットステイヴはキット本体にバラして取り付けることもできますが、塗装すると接続部が塗膜の厚みできつくなり塗装が剥がれてしまうので塗膜の厚み分削るかマスキングしてから塗装するとよいです。サーベルは付属品以外に黄緑色のサーベルも別途製作。エフェクトパーツは各先端をシャープ化し塗装で粒子感を出しました。

■塗装ポイント
 細かく見ていくと塗り分け箇所がそこそこありますので根気よくマスキング塗装をしていきます。また肩やヒザなどの接続部も塗り分けるとメカニカルさが増していきます。付属シールも豊富ですが、肩や頭部のシェルユニット発光表現は塗装で再現しました。クリアーレッドでキャンディー塗装した上からゴールドを軽く上掛けし、クリアーでコートしています。基本色塗装前に発光部分を塗り上げ、マスキングして本体塗装を行うと効率的です。
白=ニュートラルグレーI
青=風蒼
赤=MSレッド
黄=キアライエロー+橙黄色
灰=メカサフヘヴィ

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレード”ガンダムエアリアル 使用

XVX-016 ガンダム・エアリアル

製作・文/哀川和彦

HG ガンダムエアリアル
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●1430円、発売中●1/144、約13cm●プラキット

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Ⓒ創通・サンライズ・MBS

哀川和彦(アイカワカズヒコ)

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