47cm大型キットなのに作りやすい!「UボートVIIC型」潜水艦プラモの魅力
2022.11.16大西洋を荒らし回ったドイツの灰色狼
第一次大戦で初めて実戦に参加したドイツ海軍の「Uボート」(「潜水艦」を意味する「ウンターゼーボート」の略)は、第二次大戦でも通商破壊戦の切り札として投入され、戦争初期は多数の輸送船団を撃沈する大戦果を挙げたが、連合国がレーダーや航空機などで対潜能力を向上させると損害が激増し、終戦まで死闘を強いられるようになる。このほどトランペッターがモデル化したのが大戦中のUボートの主力タイプだったVII C型で、スケールは1/144。全長約47cmになるボリューム感と、大きさに似合わぬ作りやすさが潜水艦キットの魅力だ。大西洋を疾駆した脅威、ドイツの灰色狼をモデリング!
■バリュー感あふれるUボート
最近は値段の割に大きさがマッチしない製品が多いですが、今回の製品はお得感がある艦船キットです。パーツ数は少ないが、大きさがあるというのはいいですね。ちょい足しエッチングパーツも付属し、これだけで精密感が出せるUボートは最高かも? 作り方もとってもシンプルで、1週間あれば完成できるキットです。
■製作
まず大きな左右船体の裏側から、指定された位置に0.5mm径ドリルで開口。そして船体をタミヤ接着剤で貼り合わせ、合わせ目処理をし、スクリュー以外のプラパーツとエッチングを接着。
次に艦橋部分の組み立て。ここはエッチングパーツも接着。手すり部分は3mmドリルの柄のほうでコロコロして、形を整えてから艦橋に接着しました。艦橋部分の実物の手すりは円形断面ですが、エッチングパーツは平面になっているので、真鍮線で作り直すのもありだと思います。
船体と艦橋の組み立てが終わったら塗装に入れます。このふたつのパート、主砲、細かい装備品は、塗装後に接着します。
■塗装
基本的に指定塗料はすべてGSIクレオスです。最初にGSIクレオスのMr.サーフェイサー1000番を塗装。黒で鋼板境目を狙い、全体にシャドー吹きしてから、船体色を塗装します。マスキングして艦底塗装を行い、エナメル塗料でスミ入れ後に、油絵の具で錆表現を施しました。
最後にメタルリギングで張り線をして、ツヤ消しコート後にスクリューをつけて完成です。
■まとめ
潜水艦の製作は全般的に楽でいいですが、雰囲気は充分にありますね。艦船としては大きい1/144スケールなので、欲をいうならフィギュアも欲しいですね。
トランペッター 1/144スケール プラスチックキット
ドイツ海軍 UボートVIIC型
製作・文/takumi明春
ドイツ海軍 UボートVIIC型
●発売元/トランペッター、販売元/インターアライド●5280円、発売中●1/144、約46.6cm●プラキット
takumi明春(タクミアキハル)
最近は鯛は釣れないし青森県上空ミサイル飛んでくるし株価暴落してるし踏んだり蹴ったりだわ。