『水星の魔女』がSDガンダムにも登場！

　SDシリーズ「SDEXスタンダード」でガンダム・エアリアルが発売となった。アニメでのメカデザインを踏襲しつつ、SDらしくデザインを強調＆ディフォルメして組みやすさも実現したキットである。作例ではキット全体にディテールアップを施しつつ、パーツの延長やシャープ化でシルエットをさらにスタイリッシュにしている。またHGのようにシェルユニットのシールが透けて見える構造をSDEXにも搭載。細かな技が光るSDEX最新キットをご覧いただこう。

　SDEXスタンダードシリーズの発売は1年ぶり。ガンダムシリーズ最新作の主人公機ということもあり、ひそかに期待していました。キットは少ないパーツ数でありながら細かい形状まで再現されており、肉抜きも少なく、素組みの出来が素晴らしいという印象。色分けはホイルシールによるところが多いですが、丁寧に貼り込んでいくことでHGと並べても遜色ないのではないでしょうか。今回は少ない工数でより締まったエアリアルになるように製作しました。

■頭部
　頬のパーツが一体化されており、設定画と比べると顔幅が広い印象。ここを切り離して、別パーツ化することで、シャープな印象にすることができます。切り離したパーツは後頭部のパーツに接着することで合わせ目処理もでき、一石二鳥の工作です。アンテナも先端の面取り部を切り取ることでシャープな印象にしました。

■肩部
　成型の都合で肩の付け根にφ6mmの穴があいています。ここはエポパテで埋めて、整形することで素組みの状態と差別化することができます。ビットステイヴの接続部はφ3mmのマグネットにすることでディテールアップも兼ねた簡単工作。ネオジム磁石は低価格で各サイズ購入することができるため、ある程度持っておくと便利です。

■脚部
　素組みの状態だと正面から見たとき、真ん中に合わせ目が出てしまうため、合わせ目消しを実施。その場合クリアーパーツの挟み込みがあるので、股の付け根部分を切り離して後ハメ加工を行います。

■発光部
　エアリアルの特徴的なデザインとして、胸、太モモ等にシェルユニットがあり、本キットではホイルシールをクリアーパーツの上に貼ることで再現しています。クリアーパーツを活かしたく、クリアーパーツの裏にホイルシールを挟み込むことで、光の当たり方によりぼやっと光るように簡単工作。台紙ごと切り出し、パーツにあてがいながら干渉する部分をカットして、挟み込みました。

■塗装
　今回はデザイナーズカラーの色彩に近づけるように調色。ガイアノーツから出ているメカトロウィーゴカラーをメインとして、少量濃い色を加えて塗装しました。

Ⓒ創通・サンライズ・MBS