【境界戦機】妄想カスタム作例! 緑の装甲の「ケンブ嵐斬」
2022.09.28YM-04R ケンブ嵐斬【BANDAI SPIRITS 1/72】 月刊ホビージャパン2022年11月号(9月24日発売)
最終決戦を想定した強襲戦闘特務機体
北米同盟のゴーストAI搭載機との決戦を想定した強襲用装備に身を包んだ「YM-04R ケンブ嵐斬」。機動性向上のための追加スラスターと超接近戦に特化した武装に換装し、カラーリングは視認性を低下させるものに変更。決戦仕様の強襲戦闘機体として完成させている(作例は模型オリジナルのものであり、公式設定ではありません。あらかじめご了承ください)。
今回は“ケンブ斬をベースにしたオリジナル作例”とのお題をいただきました。いろいろ考えた末、本体のマイナーチェンジと追加武装による「高機動型ケンブ斬」を作ろうと大雑把に決めて、いざ作業開始です。
■本体の改造
機体各部に量産を見込んだ最適化改修が施されたアップデート版という妄想設定で各部を弄りました。具体的には頭部アンテナのシンプル化、胸部をはじめとした一部装甲の形状変更、腰部リアアーマー大型化、片腕をケンブにすることでシルエットを変化させるなど。バックパックを装備する関係でウェポンラックが使えなくなるので、ナイフを装着できるシールドを肩に追加しています。
■装備の作成
フル装備状態でシルエットが大きく変わるように構成を工夫。まずはブレイディ系のパーツを使って高機動バックパックを構成。鹵獲機のパーツなのか横流し品なのか、元機体の優れた推進能力をそのままいただいたイメージです。手持ち火器はビャクチの60mm携行機関砲(多弾倉型)に30MMのパーツを合わせてショート化&ツインドラムマガジンを装備。機動力で距離を詰め、とにかく銃弾やミサイルをばら撒いて大暴れするイメージでまとめました。
■塗装について
『八咫烏』所属機をイメージしてグッと渋めに決めてみました。グリーンは農松葉色とディープカーキのツートーン、グレーはRLM66ブラックグレー。フレーム部分や武器はダークアイアンをメインにフレームメタリック1やグラファイトブラックなどを散りばめ、一部キャンディ塗装で塗り分けてアクセントとしました。各部装甲のラインはマスキング&水性ホビーカラーです。スミ入れ&トップコート後にタミヤエナメルのフラットブラウン+フラットブラック+スカイグレイ少々でツヤ消しの錆色を作って、ハゲチョロを軽く書き込んで完成としました。
■おわりに
『境界戦機』のキットはプライベートでもいくつか組みましたが、遊びがいのある本当によくできたシリーズですね。妄想が捗ります。アニメは終わってしまいましたがプラモ独自の展開を続けてもらえると嬉しいなあ…、などと思ったりしました。それではまた、nikhでした。
BANDAI SPIRITS 1/72スケール プラスチックキット“ハイグレード”メイレスケンブ斬 改造
YM-04R ケンブ嵐斬
製作・文/nikh
©2021 SUNRISE BEYOND INC.
nikh(ニキ)
工作精度、色使い、オリジナリティあふれるアレンジなど“作品”としての見せ方に長けた新鋭モデラー。