HOME記事キャラクターモデルSMP「ヤットデタマン大馬神セット」を製作!抜群のスタイルと合体アクションを生かした作例をご紹介

SMP「ヤットデタマン大馬神セット」を製作!抜群のスタイルと合体アクションを生かした作例をご紹介

2022.07.26

タイムボカンシリーズ ヤットデタマン大馬神セット【バンダイ】 月刊ホビージャパン2022年9月号(7月25日発売)

「お呼びによりただいま参上!」傑作キットをフルギミックで楽しむ

 タツノコプロ制作のタイムボカンシリーズ第5作目『ヤットデタマン』(1981)より、作品を象徴するロボット「大巨神」が数十年ぶりにプラキット化! キットは剣、弓矢、ジャベリンといった主要武器の付属はもちろん、大天馬との合体や飛行形態・巨神号への変形といったギミックを忠実に再現するなど充実の内容。作例は合わせ目消しやスキマ埋めパーツを組み込み、完成度をさらに高めている。それでは皆様、ご唱和ください。「驚き桃の木山椒の木、ブリキにタヌキに洗濯機、やってこいこい大巨神」!!

▲ヤットデタマンとコヨミが鍵と錠前を掲げて召喚する、自我を持つ巨大ロボット・大巨神。作例は合わせ目を消し、ヒジの関節軸をプラ板で塞いでいるものの、プロポーションは(やや面長気味な顔の再現度といい)非の打ち所がないため手を入れていない
▲製作途中の写真。ギュッと握ったハンドは製品に付属しないので、BRICK WORKSの「80’s POWER HAND S SIZE」を流用した
▲時空ゲートを超えて現れる大巨神の飛行形態・巨神号も、一部差し替えパーツで再現可能。手足やつま先の伸縮、頭部の収納など変形ギミックの見どころも多い
▲引き出し式の多重関節により、驚異的な可動範囲を誇る下半身。立てヒザをついたポーズも楽々取れてしまう
▲大巨神の危機に駆けつける、ペガサス型のサポートメカ・大天馬。すべての四肢が蹄の先まで可動し、口も開くのでいななく仕草も再現可能。作例は蹄内側の肉抜きをパテで埋めている
▲大巨神との合体のために、頭部を胴体に収納するギミックも差し替えなしで再現されている
▲大天馬に砲塔パーツ、履帯パーツを組み込むことで「大天馬戦車」に変形
▲大天馬戦車と大巨神を組み合わせて「大馬神戦車」形態も再現できる
▲「大巨神 スーパードッキング オン!」の号令で大巨神と大天馬が合体した半人半馬の最強形態・大馬神ももちろん再現可能。腰をはじめ各関節の可動が優秀なので、コンプレックスである「偏平足」を揶揄された際の怒りの一撃「仏の顔も三度まで! 大激怒!!」のポーズもバッチリ。キット付属の弓矢は弦の部分がプラ製で太めなので、作例は0.3mmの真鍮線に置き換えている
▲大馬神形態時は大巨神の脚部は背中に折りたたまれるのだが、劇中作画では脚部と背中の羽根は丸々省略して描かれていた。そこで、キットは脚部が簡単に取り外しできるようになっており、好みの状態で飾れるように配慮されているのが心憎い
▲腰を大きく反らせた際などに目立つ腰のボールジョイントを隠すためのパーツを0.3mmプラ板箱組みで自作
▲大天馬の四肢後方は可動クリアランス確保のために大きく切り欠かれているのだが、ここにプラ板箱組みの取外し可能なフタパーツを追加して見映えを上げた
▲作例は、安全対策上丸められている武器類の刃の先端を尖らせ、金とプレミアムミラークロームで塗装して重厚感を加味している

■はじめに
 お久しぶりです。お題はSMP大巨神です。いやぁ、懐かしい! 大巨神と大天馬が合体・変形するのにこの精悍なスタイルとアクション性能! そのまま組み立てて遊ぶだけでも大満足です。とはいえ、変形ギミックが充実しているぶん隙間が目立つ部分もあるので、今回はそういった隙間をどう処理するかをテーマに工作しました。

■製作
 ヒジ関節はダボの軸受けが見えるのが個人的に気になったので、上腕部にプラ板を貼り足して隙間埋め。また、ハンドパーツの肉抜き穴をパテで埋めたり、手首の接続軸にプラパイプを挟んで一回り軸を太く見せる工作も手間のわりに効果的です。腰ボールジョイントも、隙間から目立つのでプラ板箱組みで隙間を隠すパーツを自作しました。
 ヒザ裏も変形の都合上切り欠きがあるので、プラ板でカバーを追加。接着していないので変形時は爪楊枝で突けば取り外せます。脚部接続のダボは切り取り、接続用のプラ棒を用意しました。

■塗装
 特記のない塗料はGSIクレオス Mr.カラーを使用しました。
白=灰色9号→クールホワイト
青=ガンダムカラー14番 MSライトブルー
黄=黄橙色
赤=ガンダムカラー MSレッド4番
黒=ウイノーブラック
巨神号の窓=スカイブルー+MSライトブルー14番
武器=スーパーリッチゴールド+ガイアノーツ スターブライトゴールド薄吹き
剣=ガイアノーツ プレミアムミラークローム
 キットは小サイズがゆえに嵌合がタイトです。塗装時にダボまで塗ってしまうとはめ込む際に塗膜の厚みぶんキツくなって組みづらくなりますので、あらかじめダボに塗装がかからないようにマスキングしておきましょう。同様に、全塗装する場合は武器持ち手の穴をヤスリで一回り大きくするのがオススメです。

バンダイ ノンスケール プラスチックキット “SHOKUGAN MODELING PROJECT”

タイムボカンシリーズ ヤットデタマン大馬神セット

製作・文/リョータ

タイムボカンシリーズ ヤットデタマン大馬神セット
●販売元/バンダイキャンディ事業部●7920円、発売中●約15cm●プラキット●ガム1個付属

© タツノコプロ

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リョータ

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