HOME記事ガンダムギガンティック・アーム・ユニット装備「HG ヘイズル・アウスラ」がプレバンで登場! プロポーションを中心に改修された作例をチェック!

ギガンティック・アーム・ユニット装備「HG ヘイズル・アウスラ」がプレバンで登場! プロポーションを中心に改修された作例をチェック!

2022.06.19

RX-121-2P ガンダムTR-1[ヘイズル・アウスラ]ギガンティック・アーム・ユニット装備【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2022年7月号(5月25日発売)

ギガンティック・アームに合わせてヘイズル本体をアップデート

 TRシリーズ用に開発された各種オプション武装の中には、「ムラサメ研究所」で開発されたサイコ・ガンダムの腕部をヘイズルに装着するプランも検討されていた。この腕部は副腕として使用するわけではなく、5連装ビーム砲として使用する計画だったという。そんなヘイズル強化プランであるギガンティック・アーム・ユニットを、完全新規金型で再現したキットが、プレミアムバンダイ販売アイテムとして登場した。作例は新規パーツのギガンティック・アーム・ユニットはそのままに、ヘイズル本体に手を加え、最新版にアップデートしている。

カラーリングデータ

ホワイト=スーパーシェルホワイト
紺=マーズダークブルー
イエロー=ビビッドオレンジ
レッド=ローズブライトレッド
関節=ダークバイオレット
細かいところはファレホなどによる筆塗り

▲ベースとなるヘイズルは17年ほど前のキット。当時から傑作キットであり、今の目で見ても見劣りするものではないが、ボリュームのあるギガンティック・アーム・ユニットに合わせて、各部をブラッシュアップ。脚部の延長やアーム・ユニットを支えるパーツの補強、各部ディテールのアップデートを中心に改修している。なお体中のセンサーは100円ショップで購入したメタリックテープを貼り付けて再現している
▲頭部は個人的に理想とする形状をもとめてデジタルモデリングで製作。画稿(特に当時の別冊の表紙イラストなど)から形状やディテールを拾っている
▲首の裏の肉抜き穴を埋め、首の基部はデジタルモデリングで画稿のようなディテールを再現したパーツを組み込んだ
▲バックパックは塗装の便を考慮して後ハメ加工を施した
▲ギガンティック・アーム・ユニットの接続部が、重さで曲がって全体がたわむので、中央のパーツの肉抜きをパテ、プラ板で補強を兼ねて埋めている

▲腰アーマー裏側はデジタルモデリングで製作したディテールパーツを貼り付けた。また、ビーム・ライフルのマガジンの裏の肉抜きはパテで埋めている

▲肩は上腕接続部分を後ハメ加工。肩アーマーはネオジム磁石での接続とし、塗装後に組み込めるようにした。前腕は関節が見えすぎて短く感じたので、プラ板で埋めて前腕が長く見えるようにした
▲スネ前後のスラスターは、デジタルモデリングで新造したものを、キットのパーツを開口して埋め込んでいる
▲ヒザ関節はキットのパーツを図ってデジタルモデリングで作り直し。ディテールは同じMSのジム・クゥエルなどから拾っている
▲太モモとスネで1mmずつ延長
▲ハンドはデジタルモデリングで製作。握り拳、開き手、ライフル持ち手を用意した
▲アンクルガードは片方をボール接続にして、アーマーを独立可動させ、足の甲を切り欠き足首基部が横ロールできるようにスペースを確保した

■まさかのキット化
 今回はギガンティック・アームのキットの製作です! 思い返せばハイゼンスレイIIを製作した時に、最後に欲しいキットと書いていました(笑)。作例で製作できるとは思っていませんでしたので最高に嬉しいです。

■本体
 このキットの本体であるヘイズル・アウスラは約17年前のキットをベースにしていながらも腕が二重関節だったり、当時の他キットとの並びを考えたプロポーションだったりとものすごく良いキットだと思います。ただ若干の古さを感じたのでプロポーションを中心に改修しました。脚は太モモとスネで1mmずつ延長をし、前腕は関節の部分が見えすぎのように感じたので、プラ板で埋めてあげました。前腕をそのまま延長して腕が長く見えるより自然になったと思います。あとは頭とハンドを中心にデジタルモデリングで作り直しました。頭はヘイズルのさまざまな画稿から形状やディテールを拾って、かなりカッコよくなったと思います。ハンドは赤い爪部分(ヘイズルが撃破された際に集めた試験データを送るために飛ばすそうです)を造形して、握り拳や平手など数種類製作しました。手に表情があるとポージングが決まるので、ここは毎回力を特に入れて製作しています。

■ギガンティック・アーム・ユニット
 HG サイコ・ガンダムからの流用だと思っていたのですが、完全新規で二重関節、形状やディテールもAOZ版になっていて気合いが凄いです。ギャプランTR-5にもこの腕を付けたくなりました(笑)。特に改造はせず1パーツ1パーツが大きいので、ヒケ等を丁寧に表面処理しています。

■仕上げと塗装
 ハイゼンスレイIIのとき同様で全体をしっかり表面処理をしました。『AOZ』シリーズはエッジ処理をすることで完成度がより上がります。今回も一番時間のかかった作業でしたが地道な工作、表面処理が一番効果あるので、模型スキルアップの際はぜひ挑戦してほしいです。

最後に
 製作して感じたのは、ボリュームが凄くて満足度の高いキットということです。グリグリ動くユニットのおかげで素組みでも迫力のあるポーズをとらせて飾れる楽しいキットだと思いました。まだまだAOZシリーズが続きそうならTR-6のギガンティック・アーム・ユニット装備とそこからのサイコ・ガンダムMk-IIのキット化を希望したいです!

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレードユニバーサルセンチュリー”

RX-121-2P ガンダムTR-1[ヘイズル・アウスラ]ギガンティック・アーム・ユニット装備

製作・文/廣瀬竜治(オリジンCLUBM)

HG ガンダムTR-1[ヘイズル・アウスラ]ギガンティック・アーム・ユニット装備(ADVANCE OF Z ティターンズの旗のもとに)
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●6820円、受注中、8月〜発送●1/144、約12cm●プラキット●プレミアムバンダイ販売アイテム

© 創通・サンライズ

この記事が気に入ったらシェアしてください!

廣瀬竜治(ヒロセリュウジ)

オススメの書籍

月刊ホビージャパン2022年7月号

ご購入はこちら

ガンプラカタログ Ver.MG/PG/RG GUNPLA 40th Anniversary

ご購入はこちら

ガンプラカタログ2022 プレミアムバンダイ編

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー