大ユーラシア連邦の高性能指揮官機をスクラッチで製作
大ユーラシア連邦軍が使用する指揮官用AMAIM「FGEA08 ゼリーゼジアマン」を、公式外伝『境界戦機 フロストフラワー』にて主人公機の僚機となる「NA10/3JP セツロ」を製作した仲井望が製作。プラ板やパテなど各種マテリアルを駆使したスクラッチモデルで、特徴的な腕脚のシーリングも含めて精度高く再現している。
▲主力AMAIMのソボーテジアマンよりも人型に近いシルエットだが、無機質な印象を与える頭部が目を惹くデザイン。寒冷地での耐性を高めるために腕と脚にシーリングが施されているのもソボーテジアマンとの相違点
▲肩関節はプラ板から製作し、上腕はプラパイプを芯にエポパテを盛り製作。肩アーマーはエポパテの削り出しで再現。ヒジ関節はプラ板とプラパイプの組み合わせで製作し、ヒジ当て状のパーツはエポパテから製作。前腕は上腕同様、プラパイプを芯にエポパテを盛り製作。ハンドはHGBCビルドハンズ丸型のLサイズを使用して、甲の形状を変更した
▲股関節はプラ板とプラパイプから製作。ヒザ関節はヒジ同様にプラ板とプラパイプの組み合わせ。太モモとスネはプラパイプにエポパテを盛り、ヒザアーマーはエポパテから製作。靴部はプラ板の箱組みをブロックごとに分けて製作し、接続部はボールジョイントを使用している
▲30mm機関砲は、機関部や弾倉をプラ板の箱組みで製作。砲身はプラ棒とプラパイプを使用し、グリップは3mm径KPSランナーの枠を使用。ナタ(大型)はプラ板の積層から製作している
■大ユーラシア連邦軍の有人機
『境界戦機』は精力的に登場メカがキット化され、各国のAMAIMがそろいつつある状況ですが、大ユーラシア連邦の機体だけはキット化に恵まれていません。ゼリーゼジアマンはHJ本誌では公式外伝『境界戦機 フロストフラワー』にバリエーション機体が登場していますが、アニメ本編のアレクセイが駆る原型機は作例になっていなかったので、今回製作しました。製作に際しては、芯にできそうなものが何もないので、いつも通りプラ板とエポパテを組み合わせたスクラッチビルドです。
■塗装
主にガンダムカラー、Mr.カラー、ガイアカラーを使用。ほぼ設定画に準じています。
グレー1=クールホワイト+ニュートラルグレー
グレー2=ネービーブルー+ニュートラルグレー+色ノ源シアン
茶=マホガニー
黄=MSイエロー
赤1=あずき色+マホガニー
赤2=モンザレッド+焔朱+色ノ源イエロー+α
武器1=MSグレージオン系
武器2=Mr.フィニッシングサーフェイサー1500
仕上げにフラットクリアーでツヤを整えて完成です。
1/72スケール スクラッチビルド
FGEA08 ゼリーゼジアマン
製作・文/仲井望
©2021 SUNRISE BEYOND INC.