HOME記事キャラクターモデル【サクガン模型作例】主役メカ「ビッグトニー(ガガンバー・メメンプー機)」を実機テイストで仕上げる

【サクガン模型作例】主役メカ「ビッグトニー(ガガンバー・メメンプー機)」を実機テイストで仕上げる

2022.01.24

ビッグトニー(ガガンバー・メメンプー機)【BANDAI SPIRITS 1/72】 月刊ホビージャパン2022年2月号(12月25日発売)

ビッグトニー 特写

「さあ! サクガンの時間だ!」

地下世界を駆け巡るパワフルマシンを、実機テイストで仕上げる!

 月刊ホビージャパン2022年2月号発売と同時期にクライマックスを迎えるTVアニメ『サクガン』。空がない地下世界を舞台に、夢の景色を目指して旅をする親子の冒険譚だ。その主役機であるメカ「ビッグトニー」のHGキットをまつおーじが製作。ウェザリングやディテールアップで実在の重機のような雰囲気で仕上げている。クライマックスのテンションに乗せて、読者諸氏もぜひキットを手にしてみてほしい。模型でもサクガンに、ファイヤー!

ビッグトニー
▲地下世界ラビリンスを開拓する冒険家「マーカー」たちが使用する探索用メカ「ボット」、その汎用機をガガンバーがかつての相棒とフルチューンした機体。機体名はメメンプーが(勝手に)お気に入りのぬいぐるみ「トニー」と似ていたことから名付けた。キットはその愛らしいフォルムをハイディテールに再現している
ビッグトニー 後ろ
ビッグトニー ドリル変形
▲指は閉じるとドリルに変形。また状況に応じてメインカメラを防護するフェイスシールドも展開する。キットはこれらのギミックを差し替えで再現できる
ビッグトニー 劇中アクション
▲劇中での躍動感溢れるアクションが印象的なビッグトニー。キットも別売りのアクションベースを併用して活躍シーンを再現できるぞ
ビッグトニー ボディ側面ライト
ビッグトニー ボディ側面ライト 作例

▲ボディ側面から展開するライトも差し替えで再現。作例はキットからさらに一歩踏み込んで、レンズ部をクリアー化し質感をアップ

ビッグトニー 駆
ビッグトニー 前腕
ビッグトニー 前腕アンカー

▲前腕内のアンカーは差し替えで展開、射出状態を再現可能。ケーブルも付属する。劇中ではペグランチャーとしても使用される

ビッグトニー 肩装甲
ビッグトニー 肩装甲 作例

▲肩装甲裏の肉抜きは埋めずに、トラスの桁に見立てて凹凸のディテールとした。スケール的にも面一にするより自然な表現だろう

ビッグトニー 前腕 伸縮ギミック
ビッグトニー 前腕 伸縮ギミック 作例
▲前腕は伸縮ギミックを搭載。作例はそのシリンダー部をシルバーで塗装している。これだけでもかなりリアルな雰囲気が演出できる
肩関節と前腕、上腕
▲キットは肩関節と前腕を上腕で挟み込む構造。上腕の合わせ目を消し、ヒジ側は〇モールドを片方カット、肩側は切り欠きを作り差し込んで回すと固定されるように加工しそれぞれ後ハメ
ビークルモード 右
▲ボットの共通機構であるビークルモード。キットは差し替えなしで変形が可能だ。計算された脚部の構造が見どころ
ビークルモード 左
ビークルモード 後ろ
ビッグトニー 素組み比較
▲素組み(左)との比較。大きな加工はなく、水色はガイアノーツの専用カラーを使用しているが、仕上げによってここまで見え方が変わる。劇中では機械というよりコミカルキャラのような描写なので、ポップな仕上げもよく似合いそうだ
ビッグトニー 脚部
ビッグトニー 脚部 作例

▲脚部は露出する可動軸をマイナスモールドに見立てスジ彫りを入れ、リベット状のモールドも追加している。太モモはフチを薄く加工しフェンダー状に仕上げた

ビッグトニー リュックサック
ビッグトニー リュックサック 作例

▲背面のリュックサックやバーニアを丁寧に塗り分けた。全体塗装をしない場合でも、ここは部分塗装で塗り分けてやると印象がとても締まる

ビッグトニー スリープ

■久しぶりな気がします
『サクガン』、皆さん見てますか? メカ物のアニメは戦争物でドンパチするものが多い気がしますが、なにか久しぶりに痛快冒険活劇という言葉がふさわしいアニメですね。そんな『サクガン』に登場するメカがこのビッグトニー。なんですかこのかわいい重機は。キットはとても組みやすく、軟質でもしっかりとしたディテールの履帯や、ヘッドライトのレンズなど嬉しい仕様です。塗装する方はフレームなどがABS製なのでそこだけ要注意ですよ。きれいに作ってもかわいいキャラですが、ここは汚れた重機っぽいイメージで仕上げたいと思います。

■メカメカしく
 脚のフレームは設定どおりなのですが、もう少しメカ感・重機感が欲しかったので各ステーはレンチやエンジンのコンロッドのような凹リブを入れて軸にはマイナスモールドを追加しています。腕の関節周りは後ハメ化しています。上腕はピンと穴を楕円形に加工し90度回すと外れるようにしています。ヒジ関節は軸の太いほうのパーツをカットし塗装後接着。肩装甲裏側のリブはトラス風に削り込んでみました。

■ありがたい
 塗装ですが今回はガイアノーツさんから発売されているビッグトニーカラーセットを使いました。正確に水色を再現できますし、ほかの3色は使い勝手のよい色合いで他のメカを作るときにも重宝すると思います。気になる方はぜひゲットしてくださいね。下地はメカサフ ヘヴィ。ボディは白+ニュートラルグレーIでグラデーション塗装をし、その上に水色を塗っています。各部の白い帯や斜線は付属のシールを使ってマスキング。白を塗ってその上にシールを貼り水色を塗ってからシールを剥がすという手順ですね。斜線のところはシールを線ごとにカットしてから一度全部貼り、色を付けたい所だけを剥がして塗装するという手順です。履帯はグラファイトブラック。バックパックはCB08ダークグリーン、CB20マホガニー、ダークイエロー。配管や目の基部は133パールカッパー。ドリルはグリーンスタッフ2435のゴールドを使用。塗装後セミグロスクリアー プレミアムをコートし、Mr.ウェザリングカラーを主に汚しています。各ランプはモールドを削りシールを貼ったあと透明UVレジンを盛り付けています。

BANDAI SPIRITS 1/72スケール プラスチックキット “ハイグレード”

ビッグトニー(ガガンバー・メメンプー機)

製作・文/まつおーじ(firstAge)

HG ビッグトニー(ガガンバー・メメンプー機)
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●5720円、発売中●1/72、約16cm●プラキット

Ⓒ「サクガン」製作委員会/SAKUGAN Project

この記事が気に入ったらシェアしてください!

まつおーじ

PAGE TOP
メニュー