ロックマンX セカンドアーマーをより臨場感たっぷりに!【寝太郎23】
2021.12.04傑作キットに追加パーツを添えて、ゲーム中の活躍を再現する
コトブキヤが展開する『ロックマンXシリーズ』プラキット最新作は、『ロックマンX2』よりゲーム内でエックスが強化パーツを纏った「セカンドアーマー」。これまでの商品と同じく、カラフルで複雑なデザインを色分けと部分塗装で再現。練り込まれた可動機構によりアクションポーズも思いのままの決定版キットだ。製作は月刊ホビージャパンでは初めて本格的な作例担当をする寝太郎23。ゲームイメージを強めながら、さらなる追加パーツを加えてバリューアップを狙った。かつてエックスとともに戦った読者諸氏は、特に参考にして製作に臨んでいただきたい。
皆様はじめまして、寝太郎23と申します。今回作っていくのはロックマンXセカンドアーマー。キットはそのまま組んでも文句なしのカッコよさですので、工作は3つのポイントに絞りました。
①隠し必殺技のエフェクト。②瞳デカールの製作。③プロポーションの改修です。
■必殺技
市販パーツから流用したエフェクト、プラ板をミキシングして製作しています。
透明プラ板に油性ペンで炎を書き込んだら、ハサミでカットします。その後、ローソクで炙ると、あら不思議!? ふにゃふにゃと変形して炎の形になります。炙る時はピンセットやラジオペンチで持ってヤケドに気をつけて行ってくださいね。
■瞳デカール
『ロックマンX DiVE』の顔をイメージしてキット基準よりも少し大きくし、表情も6種類用意しました。目の上部には影を入れてあり、ヘルメットを被った際にアニメ的な雰囲気になるようにしています。デザインは友人のイラストレーターである、もやしさん、印刷はハイキュープリントによるものです。
デザインに関してはもやしさんとロックマンの性格やストーリーを語り合い、内面も含めて表現することに努めました。
ハイキュープリントは家庭用のインクジェットプリンターと違い、白インクが使えることが最大のメリットで市販の瞳デカールと遜色ない、高精細な印刷が特徴です(Illustratorによる印刷用データ作成技術が必須なので敷居は高いですが…)。
■プロポーション改修
キットもスタイリッシュでカッコよく悩みましたが、ロックマンの優しさ、少年っぽさを出したいと思い、太モモ部分で2mmカットして短縮、頭身を下げています。また太モモを細く削り込むことで華奢な印象になるようにもしています。
■塗装
ひとつの模型の中でツヤあり、ツヤ消し、パール塗装を組み合わせることで、情報量をコントロールしています。同じ色を使っていても、異なる表情になるのでオススメです。
白=クールホワイト→ムーンストーンパール
赤=焔色+ブライトレッド
黄=キアライエロー+コーラルオレンジ
青=コバルトブルー
水色=フォーチュンスカイブルー
■最後に
プラモデルは最初から最後までひとりで作り上げるイメージですが、自分の得意なところ、友達の得意なところ、それを形にしてくれるサービスを組み合わせることで、さらに良い作品が完成することを体験できました。この楽しさ、クセになりそうです。
コトブキヤ ノンスケール プラスチックキット
ロックマンX セカンドアーマー
製作・文/寝太郎23
ロックマンX セカンドアーマー
●発売元/コトブキヤ●7480円、12月予定●約13.7cm●プラキット
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寝太郎23(ネタロウニーサン)
YouTuberとしても活動。動画は「寝太郎23ガレージ」で検索を。自宅のガレージで作業するほどの車好き。