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帝国海軍駆逐艦 潮【Takumi明春】

2021.11.09

帝国海軍駆逐艦 潮【ファインモールド 1/350】 月刊ホビージャパン2021年12月号(10月25日発売)

帝国海軍駆逐艦 潮 全景

大戦を生き抜いた幸運艦をラージスケールで作る

 昭和初期の1920年代末から日本海軍に導入が進められた「吹雪」型駆逐艦24隻は、それまでの駆逐艦よりも重武装の高性能駆逐艦であったため「特型駆逐艦」とも称される。今回ファインモールドから発売された「潮」は1/350スケールの特型駆逐艦キットだが、同型艦でも細部が微妙に異なる部分を新金型パーツでていねいに再現。また機銃類は精密なプラパーツナノ・ドレッドシリーズのパーツをセットし、ディテールアップパーツなしでも充実の仕上がりを保障。日中戦争から太平洋戦争に至るまで活躍した幸運艦をストレートに製作!

帝国海軍駆逐艦 潮
帝国海軍駆逐艦 潮 側面
▲吹雪型(特型)24隻は3種類に大別され、20番艦の「潮」はファインモールドから発売済みの「綾波」などと同じII型10隻の最後の1隻である。吹雪型で戦争終結まで生き残ったのは「潮」と「響」の2隻のみとなる
帝国海軍駆逐艦 潮 あおり
▲ファインモールドの「潮」は1944年9月、対空機銃やレーダーの増設を行ったレイテ沖海戦直前の状態。同社の「綾波」をベースとし細部の相違点を新金型で克明にフォローして「潮」を再現する
一三号レーダーを追加
▲後方の2番砲塔は撤去され、25mm三連装機銃2基に換装。後マストには一三号レーダーを追加。魚雷発射管の間にも三連装機銃台を設置している
前マストは形状を変更し二二号レーダーを装備
▲艦橋は前面に防弾板を装着し、前マストは形状を変更し二二号レーダーを装備。周辺には25mm三連装機銃や単装機銃が増備されている
艦首左側
▲艦首左側。作例はフルハル状態を選んで製作。舷側には油絵具やエナメル塗料を使い退色やサビを表現した
艦中央部
▲細部まで精密に再現された艦中央部。さらに機銃類はナノ・ドレッドシリーズの精細なパーツが付属する
主砲塔はポリキャップで可動
▲主砲塔はポリキャップで可動。艦尾は25mm・13mm機銃の増備、爆雷装填台への防弾板装着などが行われている

■キットについて
 ファインモールドから今回も期待できるキットが発売されました。同社1/350シリーズの「綾波」、「天霧」に続く特型駆逐艦の第3弾「潮」です。
 キットはフルハルとウォーターラインとの選択式で、ディオラマなどでも使えそうですね。パーツは艦橋、マストなど「綾波」と異なる部分が新金型で追加。モールドも繊細な感じで、細いところ太いところのメリハリも効いてとてもいい感じ。単装・連装・三連装25mm機銃は精密なナノ・ドレッドシリーズのパーツが付属するので、そのまま組み立てれば精密な「潮」が完成します。さらに別売りで特型駆逐艦用砲身、小型駆逐艦用弦外電路、特型駆逐艦用手すりセットも用意されており、完成度を極めたい時はこの3つのアイテムがあれば完璧でしょう。

■組み立て
 今回は別売りパーツを使わずフルハルで製作していきたいと思います。フルハルなので最初に艦底パーツにプロペラシャフト以外のパーツを接着。次に側面船体パーツを接着し、長い方の甲板の銃座穴をドリルで開口して接着してしまいます。
 そして船体、魚雷、砲塔、艦橋土台、艦橋上部、煙突土台前後、煙突上部前後、機銃、マスト前後、後部構造物上下を組み立て接着し、合わせ目処理後に板に両面テープとクリップを使って固定し塗装準備。
 あと忘れていけないのがこの時点では艦首甲板パーツはまだ接着しません。そこは入り組んだ部屋があるため塗装後に接着するので……。

■塗装
 上記のパーツが塗装準備できたら全部のパーツを塗装。大まかな流れは、船体は艦底色とリノリウムを塗装してマスキング。煙突上部を黒で塗装してマスキング。艦橋土台と艦橋床をリノリウムとタンで塗装して床部分をマスキング。あとは船体色を塗装し、乾燥後にマスキングを撤去し艦首甲板パーツを接着します。
 あとは汚し塗装です。1/350なので個別にスミ入れと汚しをしていきます。スミ入れはタミヤのエナメルで、塗装表面に深みを加えるため原色の赤・白・青・黄の4色を筆で下地にポンポン乗せていきます。さらに筆に溶剤を少しつけてポンポン叩き、色が交わる感じに表面を馴染ませます。限られた時間の中で少し凝った塗装表現をしたくてやってみました。深みが出たと思うのですがどうでしょうか?
 続いて茶系・赤系でサビ表現。油絵具を手でちぎったスポンジ片に軽く付け、ティッシュに余分な塗料を落としてから全パーツにポンポンします。基本は錆びるであろう部分にする感じですね。
 ここまで来たら、各パーツを接着して違和感がないかチェックし、船体に接着。デカールを貼り、細かい部分は筆で塗り分けてから半ツヤでコーティング。さらにスミ入れが弱い部分はさらなるスミ入れを加えて完成です。

■まとめ
 完成してみるとさすが最新アイテム、作りやすかったです。今回は別売りのディテールアップパーツは使わず、汚し塗装に時間を費やしてみました。1/350とはいえ昔と違ってパーツが精密なので紛失や破損には注意してください。

帝国海軍駆逐艦 潮

ファインモールド 1/350スケール プラスチックキット

帝国海軍駆逐艦 潮

製作・文/Takumi明春

帝国海軍駆逐艦 潮
●発売元/ファインモールド●8250円、発売中●1/350、約33.9cm●プラキット

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Takumi 明春(タクミアキハル)

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