HOME記事キャラクターモデルMODEROID パトレイバーシリーズ「TYPE-J9 グリフォン」強襲【中安俊二】

MODEROID パトレイバーシリーズ「TYPE-J9 グリフォン」強襲【中安俊二】

2021.10.21

TYPE-J9 グリフォン【グッドスマイルカンパニー 1/60】 月刊ホビージャパン2021年11月号(9月25日発売)

グリフォントップ画

強襲、黒いレイバー!

 AV-98イングラムを執拗に狙う漆黒のレイバー、グリフォン。『機動警察パトレイバー』の作中、最大のライバルとして、泉野明をはじめとした特車二課のメンバーを幾度も窮地に陥れたこの機体が、ついにMODEROID化! そこで今回は、現在MODEROID パトレイバーシリーズ皆勤賞の中安俊二がこのグリフォンをキットレビュー。すでに発売中のアイテムとなっているが、これから製作される皆さんはぜひ参考にしていただきたい。

グリフォン立ち

TYPE-J9 グリフォン

全高/8.55m 全装重量/7.15t
 シャフト・エンタープライズ・ジャパン土浦研究所が開発した超高性能レイバー。ASURAと呼ばれる制御システムにより、限りなく人間に近い動きを実現した。背面には短距離ながら飛行が可能なフライトユニット、水中での高速航行が可能なアクアユニットを搭載することができる。

貫き手
サムズアップ右手
リボルバーカノン構えた右手

▲鋭い爪を武器とした貫き手パーツや、ピースメーカーから奪ったリボルバーカノンを構えた右手、サムズアップした右手など、グリフォンならではのハンドパーツが用意されている

ヒザ立ちポーズ
▲見た目に反して可動範囲は広く、ヒザ立ちポーズも可能だ
フライトユニット装着時の背面
▲フライトユニット装着時の背面。艶やかな黒の映える滑らかなフォルムもグリフォンの魅力だ

特車二課最大のライバルがMODEROIDで登場!!

グリフォン飛行
グリフォンの手
▲グリフォンの手はシャープさが命! ということで、タガネとデザインナイフでディテールをさらに強調した
股関節肉抜き穴埋め
▲股関節の肉抜き穴が気になったため、エポパテを使って埋めている
両足内側オモリ入れ
▲安定感をアップさせるため、両足の内側のダボ穴をくりぬき釣り用のオモリを入れエポパテで固定した
尾翼
▲腰に装着された尾翼ももちろん可動する

TYPE-J9 グリフォン(アクアユニット装備)

MODEROID TYPE-J9 グリフォン フライト&アクアユニットセット
▲グッスマオンライン限定でアクアユニットも同梱された「MODEROID TYPE-J9 グリフォン フライト&アクアユニットセット」も販売。今回はこちらも作例として製作している
※受注期間は終了しています。ご了承ください
アクアユニットのマイナスモールド
▲アクアユニットのマイナスモールドは大きくて目立つ部分のみくりぬいて、市販のマイナスモールドパーツを埋め込み別パーツ感を演出
GC2、とGC4
GC2、とGC4削って後はめ
▲GC2、とGC4は写真の黒く塗った部分を削って後はめできるように加工した
▲アクアユニット装着時の背面。腰には垂直尾翼取り付け時のスリットを隠すカバーパーツを取り付ける
を1990年9月号の表紙風

おまけ

 今回はグリフォンがメイン、しかも以前中安氏が製作した2号機ヘッドもあるということで、本記事のイメージカットを1990年9月号の表紙風にしてみました

イングラムとの対決がMODEROIDで実現!

イングラムとの対決
▲同じく中安俊二製作によるイングラムとの対決!
イングラムとの比較
イングラムとの比較後ろ

▲イングラムとの比較。フライトユニットを装着していることもあり、そのボリューム感は圧倒的だ

はじめに
 今回はグッドスマイルカンパニーより発売されました「MODEROID TYPE-J9グリフォン」を製作させていただきました。一緒にグッスマオンライン限定のアクアユニットパーツも送ってもらいましたので、こちらも製作してパーツ交換で両タイプを再現しました。

■製作
 まずは、仮組み! 今回は、ほぼ製品版をいただいたのですが、月刊ホビージャパンが発売される頃には、組まれている方もたくさんおられるでしょうね。全体的にシャープなパーツが多く、組み立てる時には、注意が必要! ウッカリしていると尖ったパーツが刺さるくらいシャープな造形♪ 関節も、ほどよくキツくて、いい感じです。可動範囲も広く、いろんなポージングも楽しめます。それでは、各部位ごとにレビューしていきましょう!

■頭
 両耳の裏打ちのパーツは、せっかくなので瞬着で接着後、整形。メインカメラカバーは、紙ヤスリで整形後、クリアー塗装し、中身のメカパーツは、映えるようにシルバーで塗装しておきました。

■胴体
 中味のフレームを組み立て・塗装・マスキング。A6、A7のパーツは、背中のど真ん中に合わせ目がくるので、エリと腰は、頑張って合わせ目を消します(汗。ヨコにくる合わせ目は……な、なかったことに(滝汗。

■腰
 B5、A1のパーツはパテで裏打ち。B6のパーツは、ガチで尖っていますので、取り扱いにはご注意を♪

■腕
 零式と同じく特徴的なハンドパーツ。劇中の表情を良く再現しておりますね! 今回も一番時間がかかるかなと思い、製作開始早々に終わらせた箇所(笑)。サフ吹き後、パーティングラインの確認、どのモールドを彫り直すかをチェックしておきます。成型上、表現しきれない箇所を、タガネとデザインナイフでコリコリやっていき、平手の水かきは、タガネで深く彫りこんでみました。
 バラエティ豊富なハンドパーツの中には、ピースメーカーから奪ったリボルバーカノンの再現まであったりと多彩♪ ちなみに銃口はピンバイスで開口しています。
 あと、肩のパーツは合わせ目消しも重要なポイントですが、C2、C4のパーツの内側のダボ穴が気になったので、除去。この作業は、見映えは良くなりますが、強度が無くなり、ガッツリ肩を持って作業をすると破損してしまうので注意しましょう。私は最終的に、瞬着パテで補強をしておきました。

■脚
 グリフォンは、背中にユニットが付くので、模型的に若干バランスの悪い機体だという認識。なので、今回試してみたのは、C12のパーツの中に、ダボ穴をくりぬいて、エポパテと小さい鉛球を詰め込んで、重心を足元に持っていきました。
 股関節F8のパーツは、肉抜きが気になったので、エポパテで埋めました。

■ユニット
 アクアユニットは、一部マイナスモールドを、市販のパーツに置き換え、GC2、GC4のパーツは、本体を仕上げたあとで、後ハメ出来るように加工。
 フライトユニットは、翼本体とC1、C3で合わせ目が来るので、こちらも、接着して仕上げるようにしました。

■塗装
 すべてGSIクレオス。
本体色=ウイノーブラック
関節カバー=ミディアムブルー レッド+ホワイト少量
 スミ入れは、白+黒+ハルレッド少量

■あとがき
 グリフォンは、単色だし組み立てやすく関節もしっかりしてるので、オススメですね! まだまだ続くパトレイバーシリーズ♪ 手頃なサイズだし、造形も良く、コレクション性もあり、この先も楽しみです!

TYPE-J9 グリフォン

グッドスマイルカンパニー 1/60スケール プラスチックキット “MODEROID”

TYPE-J9 グリフォン

製作・文/中安俊二

MODEROID TYPE-J9 グリフォン
●発売元/グッドスマイルカンパニー●4800円、発売中●1/60、約13cm●プラキット

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ⒸHEADGEAR

中安俊二(ナカヤスシュンジ)

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