【1/144メイレスケンブ製作指南】STEP-2 成型色を活かした製作法【sannoji】
2021.10.0210月4日よりスタートとなるSUNRISE BEYOND×BANDAISPIRITSによる新作ロボットアニメーション『境界戦機』をいち早く楽しむ特別付録プラキット「1/144 メイレスケンブ」。ストレートに組み立てるだけでも充分カッコいいが、本キットをより楽しんでいただくために4種の製作法を紹介。
STEP-2は成型色を活かした製作法。2色の成型色のうち、白は塗装せずに完成させる。パーツの整形は STEP-1の全塗装と似てくるが、成型色を活かした製作法だからこそのワンポイントテクニックにご注目いただきたい。
主に使用するツール
基本ツール
アルティメットニッパー(ゴッドハンド)、スピンブレード 1mm(ゴッドハンド)、神ヤス! 240番、400番、800番(ゴッドハンド)
自作ツール
アルミプレートに紙ヤスリを貼ったもの、ペンサンダーの先端アーバーを真似て作ったもの。どちらも紙ヤスリを両面テープで貼っているため、貼り替えや番手の変更が手軽にできる
①パーツの切り出しとゲート処理
②パーティングライン
③面出し
④モールド彫り直し
⑤アンテナのシャープ化
⑥ランナータグの活用
⑦肩モールド彫り直し
⑧筆塗り
⑨頭部塗り分け
⑩トップコート
成型色仕上げでここまでできる!
成型色を活かした製作法による1/144メイレスケンブが完成。基本的なパーツの整形やモールドをくっきりさせる加工はSTEP-1の全塗装製作とほぼ変わらないが、全塗装をしないぶん大幅に手間がはぶける。全塗装は敷居が高い、もっとお手軽に済ませたいのであればこちらの方法で完成させてみてはいかがだろうか。
■はじめに
月刊ホビージャパン2021年11月号付録の「1/144メイレスケンブ」を、成型色を活かした簡単フィニッシュで仕上げました。組み立てると全高約7cmでとても小さなキットですが、プロポーションやディテールは申し分ないです。このあと発売が控えているHGシリーズと並べて(比べて)楽しむためにも、まずはこの付録キットを組んでみてはいかがでしょうか。
■塗装・仕上げ
赤一色で塗れるところはエアブラシを使いましたが、それ以外は塗り分けが必要な箇所も含めて筆塗りしました。今回はラッカー塗料を筆塗りするので、リターダーを混ぜて筆跡が残らないように気を付けます。塗料を“塗る”というよりは“乗せる”感じがよいと思います。また、成型色の白を活かすことで、塗装がはみ出してもデザインナイフで削ってリカバリーできるので、マスキングしないでフリーハンドで塗りました。
白=未塗装(成型色のまま)
赤=ローズブライトレッド
黄1=キアライエロー
黄2=蛍光イエロー
灰=ニュートラルグレー
緑=メタリックブルー+ライトグリーン+ホワイト
基本塗装が終わったら、いったんプレミアムトップコート光沢でコートし、タミヤのスミ入れ塗料でスミ入れ後、プレミアムトップコートつや消しを吹いて完成です。
■おわりに
放送開始まで秒読みに入った『境界戦機』。第1話の冒頭スペシャル映像が視聴できますが続きを早く見たいです。今回はきれいめ仕上げとしましたが、OP主題歌ではダメージでボロボロのケンブも描かれていて、そっちもカッコイイ! と思いました。
ホビージャパン 1/144スケール プラスチックキット
メイレスケンブ
製作・解説/sannoji
🄫2021 SUNRISE BEYOND INC.
sannoji(サンノジ)
工作と塗装、ともに仕上がりが丁寧。スケジュールに対しての工作バランスやペース配分といったコントロール能力が高い。