フォーゼのキットの素性を活かして制作

　Figure-rise Standard 仮面ライダーシリーズの最新作は、2021年で10周年を迎える『仮面ライダーフォーゼ』から基本フォームのベースステイツ。
　本キットはエクストラフィニッシュを採用したシルバー部分に加え、マットブラックとツヤありのブラック成型色の使い分け、クッキリとしたモールドが出るシェーディングモールドなどの技術が投入されており、出色のキットとなっている。
　本作例を担当するのは月刊ホビージャパンでも何度か仮面ライダーの作例を担当してきたRikka。キットの素性を活かしつつ、塗装でより質感を高める作例となっている。

▲シルバーはガイアノーツEx-シルバーを使用。マットブラック部分はGSIクレオス1500フィニッシングサーフェイサーブラックの上からEx-フラットクリアーでツヤ消しにしている。首元と額部分のグリーンの発光部は円形メタリックシールの余白を小さく切り出して貼り付けた

ライダーロケットドリルキック！

■仮面ライダーフォーゼ！　タイマン張らせてもらうぜ！
　2021年はフォーゼ10周年とのことでスペシャルインタビュー動画がアップされたりして、大変盛り上がりを見せているこのタイミングで作例を請けられて嬉しかったRikkaです。
　ということでFigure-rise Standard 仮面ライダーフォーゼ ベースステイツを製作させていただきました。
　新しいキットが出るたびにさまざまな箇所がアップデートされる本シリーズ、特に今回は従来のシリーズで必ずやっていた肩アーマーのヒンジ隠し工作が必要なくなってしまいました。また塗装をしなくても付属シールでフォローされており、光沢プラとマットに近い半光沢プラの素材の使い分けなども秀逸でお手軽に組んで遊ぶのにとても良いキットです。
　なので……あれ……やることが少な……塗装で頑張りましょう！

■製作について
　少ない中でもやれることはやりましょうということで、ヒザ・ヒジの関節パーツの肉抜きのパテ埋めや、外装部分の合わせ目消しをしていきます。
　関節を塗装後にマスキング、シルバーを取り付けて合わせ目消しをして塗装、さらにシルバーをマスキングして光沢ホワイトを塗装する手順で腕・脚の処理を進めていきます。
　頭部のアンテナは尖らせるように削り込みを行いました。本体部分でやれることと言ったらそのくらいです。本当に完成度の高いキットだと思います。

■塗装について
　ベースステイツはシンプルなモノトーン配色なので、原作スーツにしたがって黒いマットの部分以外はほぼすべて光沢クリアーでフィニッシュしています。
　使用したのはフィニッシャーズのファンデーションホワイト。これは隠蔽力が高く、硬化するとツヤが出て硬い白になるのでこういう素材に適していると思います。
　オレンジのラインはEx-シルバーにクリアーオレンジのキャンディ塗装で、フォーゼドライバーはクリアーホワイト成型色の上にクリアーブルーと純色パープルで調色したものを上掛けしています。
　スイッチ類はシタデルカラーやエナメル塗料で筆塗り、ドライバーの赤スイッチにはガンダムマーカーロイヤルメタレッドを使ってみました、お手軽塗装に最高です。
　これからもオーズが発表済みだったり、その先もまだ平成シリーズが続くと思いますので、楽しみにしていきたいと思います。青春スイッチ・オン！

BANDAI SPIRITS ノンスケール プラスチックキット“Figure-rise Standard”

仮面ライダーフォーゼ ベースステイツ

製作・文／Rikka

Figure-rise Standard 仮面ライダーフォーゼ ベースステイツ
●発売元／BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●3520円、発売中●約15cm●プラキット

Ⓒ石森プロ・東映