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BMW M8 GTE
2019 デイトナ24時間レースウィナー【竹内陽亮】

2021.09.19

BMW M8 GTE 2019 デイトナ24時間レースウィナー【PLATZ/NuNu 1/24】 月刊ホビージャパン2021年10月号(8月25日発売)

BMW M8 GTEトップ画

 高性能車のひしめくGTEクラスで激戦を勝ち抜いた、2019年デイトナ24時間耐久レース優勝車、BMW M8 GTEをPLATZ/NuNuが完全新金型でキット化。当初の発売アナウンスからはおよそ半年ほどずれ込んでの発売となったが、迫力のボディサイズと戦闘的なスタイリングの再現度は、待った甲斐が充分に感じられる完成度といえるだろう。製作はスクラッチからキットレビューまでこなす竹内陽亮が担当。同時発売された専用ディテールアップパーツを必要に応じて併用し、完成度をさらに高めている。

BMW M8 GTE後ろ
▲大きなディフューザーが目を惹くリアビュー。BMWのエンブレムの上には、長年BMWのワークス活動に貢献してきたシュニッツァー・モータースポーツの元代表であり、2019年1月に死去したチャーリー・ラムに捧げた「Godspeed,Charly」のメッセージも確認できる
BMW M8 GTE
▲ボディはベースとしてMr.カラーのGX1クールホワイトで全体を塗装。鮮やかなマーキングの多くはその後にデカールで再現することになるため、下地の処理は念入りに行っておきたい
BMW M8 GTEフロント開口部
▲フロント開口部のメッシュは別売のディテールアップパーツセットを使用。特徴的なパターンも忠実に再現されている
BMW M8 GTEボンネット
▲ボンネット上部はフィン状のパーツのエッジを削り、シャープな印象に仕上げた
BMW M8 GTEコクピット
▲ロールバーでがっちりガードされたコクピット。シート左右のスプリントカーネットはディテールアップパーツセット内のエッチングパーツである
BMW M8 GTEシートベルト
▲シートベルトはディテールアップパーツセットから。各種機材から伸びているコード類はウェブ上の画像等を参考に追加している
BMW M8 GTE

■キットについて
 NuNuより発売された本キットは、複雑なディテールを完全再現した、とても意欲的な構成ですね。また同社より同時発売となった、ディテールアップパーツを加えることで、エッチングパーツやカーボン調デカール、シートベルト等、さらに細部までこだわった仕上がりが期待できます。しかしながら、これらをすべて使用するとパーツ点数が膨大な量になる上、製作難易度も飛躍的に上がります。なのでディテールアップパーツは、すべてを使おうとはせずに、適度に選択するのがよさそうです。

■製作
 今回は別売のディテールアップパーツ併用時での注意点を解説します。まずはボディパーツの下準備から。車体側面にはマーキングの位置を示すスジ彫りがありますが、デカール貼り付けの際に、かえって邪魔になりそうなので、不要と感じる箇所はあらかじめパテ等で埋めておきます。次にボディ各所にある楕円形のモールドはエッチングパーツに置き換えるため、表層を削ってパーツが入るように処理しておきます。慎重な作業となりますが、仕上がりはかなり向上する部分と言えましょう。また、ドア前方のエアアウトレットや、ボンネット上の開口部周辺はエッジを薄く処理しておくことでプラの厚みを解消しておきます。

■ボディ塗装
 デカールを貼り付ける箇所も多くあるため、しっかりと位置を吟味しながらの塗装となります。カーボンデカールを貼り付ける箇所は、あらかじめカーボン色に近い色で下地塗装しておく等、ある程度の工夫も必要ですね。使用する塗料は基本的にMr.カラー。まずはGX1クールホワイトでベースを塗装し、リアバンパー周辺やルーフ等はGX2ウイノーブラックで塗り分けて、デカール貼りに備えます。デカールは大型の物から位置決めを吟味して進めます。一通りデカールを貼り終えたらGX100スーパークリアーでクリアーコートし、乾燥後に軽く研磨します。クリアーコートは3〜4回に分けて行いますが、その都度こまめに研磨しておくのが大切ですね。クリアー層の厚みムラを無くすように、開口部周辺やスジ彫り内部を、集中的に研磨しておきます。その後コンパウンドでツヤを整えて、組み立て後にコーティングポリマー等で塗装面を保護しておきます。カーモデル製作にはクリアー塗装が付き物ですが、数回の塗装を重ねるために、乾燥期間が多く必要です。乾燥を待つ間に、その他のパーツを仕上げるのが効率的です。

■シャシー・内装
 キットの仕上がりを効果的に引き上げてくれるのが、各開口部から見えるエッチングパーツ。フロント周辺のエアダクト内部やブレーキディスク、リア開口部等に使用するパーツがセットされています。内装ではシート両側に付属するスプリントカーネットもエッチングパーツで再現されていますが、接着には加工が必要で、事前に長さを調節しておきます。シートベルトの金具は、扱いが非常にシビアではありますが、説明書に従って組み立てると、とても立体的な仕上がりとなります。そのほか、資料画像等を参照に内装各所にコード類を追加しています。

■あとがき
 ベース車両である「BMW M8クーペ」が大型のモデルなので、GTEクラスの車両ともなると、さらに大きく感じます。つまり1/24スケールとしても、ボディ本体はかなり大型で迫力がありますね。空力面でもかなり煮詰められた車両であり、見応えのある完成度となります。そして前述したように、ディテールアップパーツを併用しての製作は、さらに手間暇のかかる作業とはなりますが、多数のパーツが最終的にひとつの立体物として仕上がっていく様は、とても圧巻であります。

BMW M8 GTE

PLATZ/NuNu 1/24スケール プラスチックキット

BMW M8 GTE 2019 デイトナ24時間レースウィナー

製作・文/竹内陽亮

BMW M8 GTE 2019 デイトナ24時間レースウィナー
●発売元/PLATZ/NuNu●4620円、発売中●1/24、約20.8cm●プラキット

BMW M8 GTE 2019 デイトナ24時間レースウィナー用 ディテールアップパーツ
●発売元/PLATZ/NuNu●3190円、発売中●1/24

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竹内陽亮(タケウチヨウスケ)

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