石橋陽彩さん(凱役)×岡本英郎さん(ヨロイギアデザイン原案)対談インタビュー「トイライズ 鎧真伝サムライトルーパー 灼熱のガイ」を語る!!
2026.04.03石橋陽彩さん(凱役)×岡本英郎さん(ヨロイギアデザイン原案)対談インタビュー
TVアニメ『鎧伝サムライトルーパー』の正統続編にして、約38年ぶりとなる完全新作『鎧真伝サムライトルーパー』。第1クール最終話の熱狂冷めやらぬなか、サムライトルーパーのひとりにして、主人公・凱/灼熱のガイ(以下、凱)役を演じる石橋陽彩さん(左)とヨロイギアデザイン原案を手掛ける岡本英郎さん(右)が「トイライズ 鎧真伝サムライトルーパー 灼熱のガイ」を語る!! これは只事じゃねえ!(聞き手/河合宏之)
──最初に凱というキャラクターについて、最初にどんな印象を抱きましたか?
石橋 まず「敵側で人々を虐殺する」という導入で、「みんな主人公として認めてくれるだろうか?」という気持ちはありました。ただ本編が進むなかで、彼の正義の心が開花していく姿はまさに主人公でした。ひとりの人間としての魅力が、1クールのエピソードを経て紡がれていったと感じます。
──たしかに第1話の展開は衝撃的でしたね。
石橋 ファンのみなさんは、前作の烈火のリョウのイメージを重ねられた方も多かったと思うんです。サムライトルーパーといえば、正義の心で悪と戦うというイメージが強いですからね。ですから「どうか凱の成長を見続けて欲しい!」という思いでした。
岡本 感想になってしまうのですが、とにかく石橋さんの演技がすごかったですね。激昂する演技もあれば、静かに感情をあらわすシーンもあって。いったいどんな気持ちで演じられているのか、気になっていたんですよ。
石橋 ありがとうございます。特に激昂するシーンでは、龍成や美麗が怪物にされてしまうシーンが印象に残っています。それも凱が仲間たちと積み重ねてきたものがあったからで、本当に心が苦しかったと思うんです。実際にアフレコでも、自分の胸に手を当てて、心の苦しさを意識して演じました。
──実際に凱の活躍を見て、どんなアクションやシーンが印象的でしたか?
石橋 制覇の剣を手にしたとき、すべての動きがスローモーションになって見切るアクションはかっこよかったです! あとは武装シーンですね。『鎧伝サムライトルーパー』の武装シーンも素晴らしかったのですが、その原点へのリスペクトが感じられて、「これは興奮しない人はいないはず!」と感じました。
──CGと手描きの新しい映像表現に挑戦しているという印象があります。
石橋 そうですね。作品全体に言えることですが、完成した映像の迫力には圧倒されます。一視聴者として、毎週楽しみに見ていました。
岡本 シナリオは目を通していまして、ある程度のイメージは想像していたのですが、完成した映像はそれを超えていました。
──岡本さんは前作から38年が経過して、あらためて『鎧真伝サムライトルーパー』のヨロイギアデザイン原案を手掛けることになりました。
岡本 40年近くも前の作品なのに、あらためてデザインする機会をいただけたことは本当にうれしかったですね。
──凱のヨロイギアはどのように誕生したのでしょうか?
岡本 ほぼ迷いはなかったですね。ラフはほとんど描かず、一発で完成させました。ただ、自分の頭のなかにイメージが降りてくるまでには、相当な時間がかかりましたね。
石橋 それは頭のなかで考え続けるという感じなのですか?
岡本 「赤い鎧」はTVシリーズやOVAのアニメ版だけではなく、漫画版だけで終わった鎧もあり、頭のなかには無数のイメージがありました。それもあって、凱の鎧はこれまでとは違うイメージが降りてくるのを待っていたんです。
──そもそも岡本さんが『鎧伝サムライトルーパー』に関わられた経緯は?
岡本 過去に僕はデザインメイトという会社にいたのですが、そこからフリーになり、初めて本格的に関わった作品は『鎧伝サムライトルーパー』でした。もともとはタカラトミー(当時:タカラ)が展開していた『魔界伝説ヒーマンの闘い』というシリーズを、「和風でやったらどうなるか?」というアイデアがスタート地点だったんです。僕はフリーとしてやっていけるかというプレッシャーもあったので、「何でもかんでも全部やる!」というスタイルでした。当時のパッケージの絵も描いていますし、パッケージデザインも担当しています。黒の帯を入れて、少し高級感が出るようなイメージで仕上げました。

石橋 これはおもちゃ売り場にあったら欲しくなるパッケージですね。こうして見ると、今の商品としても遜色がないのでは……。
岡本 いやぁ、今の玩具のほうが大分すごいですよ(笑)。当時の玩具は「超弾動」といって、手足にバネが入っていて、反動でパンチやキックができるようになっていました。かかとにあるグリップは、ここを手で掴んで技をかけるためにデザインしたんです。実際に後輩に技をかけて検証しました(笑)。
──当時の説明書には技リストも付属していましたし、バトル傾向が強かったですね。
岡本 たしかにそうですね。バネの影響で手足も太かったですし、ちょっとアニメのイメージとは違ったかもしれません。当時は調査会社が、公園で実際に子どもたちに好きなものをアンケートで集計していたのですが、そこで重要だったのが「子どもは尖っているものが好き」という点でした。
──それは不変的な要素ですね。
岡本 当時、肩が尖ったデザインは、サンライズ作品にあまりなかったと思います。実はリョウをうつ伏せに寝かせてみると、肩が翼、後ろ側の鎧が尾翼になって、飛行機の形になるんですよ。
──それから40年近くの時を経て、「トイライズ 鎧真伝サムライトルーパー 灼熱のガイ」が発売されますが、実際に手に取った印象はいかがでしょうか?
石橋 劇中ではシャープな印象がありますが、立体物は鎧の力強さが感じられます。以前にグレーの試作を拝見したのですが、色鮮やかな状態でみると印象がかなり変わってきます。色や細部の形状まで、こだわりを感じます。特に背中の十字状の鞘がお気に入りなのですが、あらためて立体物で見るとかっこいいですね。
岡本 こうして比較してみると、約40年の時代を感じますね。どうしても昔の商品はプロポーションもデザインに寄せることができなかったのですが、劇中のイメージに近いプロポーションが再現できていると思います。

石橋 鎧の醍醐味といえば付け替えですから、ヨロイギアを脱がすとアンダーギアの凱になるのは素敵です。武装遊びがたまらなく面白いので、ぜひたくさんの人に体験してほしいですね。
──トイライズは頑丈な可動ギミックで、ガシガシ動かして遊ぶのが楽しいフィギュアですが、実際に動かしてみた印象をお聞かせください。
石橋 驚くのは可動範囲の広さです。劇中のアクションシーンを決めたくなりますし、ヨロイギアのパーツが可動の妨げにならないように、細かいパーツまで可動するのは驚きます。ポージングを決めるだけで、軽く1時間はかかってしまうかも……。
一同 (笑)。
──実際に立体物になることで、ディテールにも新しい発見がありますね。
石橋 じっくりと細部まで確認できますからね。アニメ本編では見ることができない角度でチェックできるのも、フィギュアの醍醐味だと思うんですよ。たとえば兜の後ろ側なんて、劇中ではあまり描かれないじゃないですか? でも、このトイライズを手にすると、非常に細かいディテールが加えられていることがわかるんです。
──第2クールの放送も発表されましたが、今後の見どころについてお聞かせください。
石橋 まず、みなさんも気になるのが「凱は復活するのか?」ということではないでしょうか。凱不在で4人はまとまるのか? ということもポイントですし、妖邪チームの行く末も気になります。そして天導界が動きだすのも気がかりですし、最後に出てきた人物にも注目しています。本当に気になるポイントだらけですね(笑)。第2クールの放送までまだ時間はありますので、第1クールを振り返っていただくと新しい発見があるかもしれません。また、もし「まだ見たことがないよ」という方は、すぐに追いつけますのでぜひ第1クールを一気に見ていただけるとうれしいです。ありがとうございました。
岡本 デザイン作業はすべて終わっていまして、最終話までのシナリオもいただいていますが、実は最終話のシナリオだけは読んでいないんです。一視聴者として作品を楽しみたいので、あえて最終話は知らない状態で第2クールを視聴したいと思います。第2クールの放送がスタートする7月には自分が監督した映画『怪奇タクシー 布告を知らぬ者達に』も全国公開(7月24日)されますので、こちらもぜひよろしくお願いします。
トイライズ 鎧真伝サムライトルーパー 灼熱のガイ
●発売元/タカラトミー●9900円、8月下旬予定
鎧真伝サムライトルーパー
【STAFF】原作/矢立肇 監督/藤田陽一 シリーズ構成・脚本/武藤将吾 メインキャラクターデザイン/室田雄平 ヴィランキャラクターデザイン/ことぶきつかさ ヨロイギアデザイン原案/岡本英郎 アニメーションヨロイギアデザイン/鈴木卓也 音楽/片山修志(Team MAX) アニメーション制作/サンライズ 製作/「鎧真伝サムライトルーパー」製作委員会
【CAST】凱/石橋陽彩 上杉魁人/榎木淳弥 北条武蔵/村瀬歩 北条大和/武内駿輔 石田紫音/熊谷健太郎 織田龍成/増田俊樹 新垣美麗/Lynn 羅真我/小西克幸 サスケ/佐藤拓也 サイゾウ/鳥海浩輔 カマノスケ/寺島拓篤 セイカイニュードー/杉田智和 イサニュードー/天﨑滉平 ネヅ/鈴村健一 アナヤマ/沢城千春
ウンノ/竹内良太 カケイ/遠藤大智 モチヅキ/熊谷俊輝
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