【コードギアス 新潔のアルマリア】ep16「あなたと一緒なら、私は私を知る勇気を持てる」
2026.04.04『コードギアス 奪還のロゼ』へと続く物語
『コードギアス 復活のルルーシュ』と『奪還のロゼ』をつなぐ『コードギアス』の新たなるストーリー『新潔のアルマリア』。皇邸では、神楽耶、ハクバ、サトリ、ドク、レディ・レディ、そしてMによる話し合いが行われていた。グラナードにMを追うよう指示をした黒幕を見つけるため、ハクバたちはMが育ったとされるニューネベルクに向かう。Mも知らない彼女の真実が今明らかになろうとしていた……。
STAFF
シナリオ 長月文弥
キャラクターデザイン 岩村あおい(サンライズ作画塾)
ナイトメアフレームデザイン アストレイズ
モデル製作 おれんぢえびす、コジマ大隊長
撮影協力 BANDAI SPIRITS コレクター事業部
ep.016|『あなたと一緒なら、私は私を知る勇気を持てる』
皇邸の茶室に会している一同。グラナードにMを追うよう指示した黒幕を見つけるという方向性は決まった。しかし、ドクには不安が残る。
「これからどうする、ハクバ? Mを追っていたグラナードは自殺してしまったし……」
「問題ない。俺もただでとっ捕まってたワケじゃないさ」
ハクバが、グラナードの部屋で盗んだデータを入れた記憶デバイスを出してみせる。
「黒幕の情報を手に入れていたのですね?」
「はい」
「黒幕ってリビングナイツにMを追わせていた人間のこと?」
「ああ。グラナードは、クライアントからの依頼を受け、Mを追っていた。実際に追いかけていたのは、サトリが持っていたMの認識票だがな。だが、そのおかげでグラナードにクライアントへの指示を仰ぐ連絡を取らせることができた。で、そのクライアントというのが……」
と、話しつつ、ハクバの行動を察したドクが差し出した端末にデバイスを差し込む。すると、モニターにグラナードとマシューの通信記録が表示された。
「マシュー・ブラキストン。製薬会社パイレックスの社長です」
「マシュー・ブラキストン……」
その場にいる全員がその名を口にする。
「大手ですね。どうして彼が……」
「この人、チャウラー博士の部屋の前ですれ違った……」
「だから、本部にリビングナイツが来たんだ」
「そう。つながることがわらわらと出てくる」
神楽耶はマシューの動機への疑問。ドクとサトリはホノルルですれ違った時のことを思い出す。一方でレディ・レディも何かに気付く。
「そういうことだったのね……」
「レディ? あなたもなにかわかったのですか?」
「ええ。香港での依頼よ。あなたを探してほしいとピースマークを通して依頼があったの」
「その依頼主がマシュー・ブラキストンだということですね」
相変わらず察しのいい神楽耶が補足する。
「ええ。ピースマークがろくに情報を寄越さなかったのも、相手が大手製薬会社の社長だからだったんだ」
「大の大人が小さな女の子を追いかけてるってスキャンダラスだもんね」
「それだけじゃないと思うけど」
サトリが指摘していることは確かだが、ドクには他にも理由がある気がする。けれど、具体的な考えが浮かばなかった。こんな時、サトリの思考はドクよりも早い。さらに疑問を口にする。
「でも、それだとマシューはピースマークとグラナードの両方にMちゃんを手に入れろって依頼したってコトになるよね?」
「いや。それは違うな。レディ・レディがMを連れ去ったんだ。ピースマークの依頼を反故にしてな。だろう?」
「連れ去ったのは事実だけど、言い方が悪いわね。こんな子をむざむざ得体の知れないクライアントに引き渡すなんてできないでしょう?」
サトリの疑問はハクバとレディ・レディが解決してくれた。どうやらMを保護したレディ・レディがクライアントに引き渡さなかったため、グラナードに依頼されたらしい。そこまで会話を聞いていた神楽耶がMに問う。
「Mは、あなたを探しているのがマシュー・ブラキストンだと知っていたのですか?」
「いいえ。わたしはなにも……」
神楽耶の問いに答えるM。しかし、何か含みがあるように見えたハクバはMに促す。
「M? どうした?」
「いえ……、その……」
「言いたいことや、してほしいことがあるなら何でも言ってくれ。君の力になると言っただろう?」
「ミスター……。なら、おねがいがあるんです」
「言ってごらん」
「わたしはなにも知りません。だから、いっしょに知っていただけませんでしょうか。わたしのこと……」
「M、それって……」
「しんぱいしてくれてありがとう、レディ。でも、わたしがわたしとして生きていくためには、知らなくてはいけないことなの」
自らの膝の上に置いたMの小さな手が震えていることに気付くハクバ。その手をそっと取る。
「俺が力になろう。いいですよね、姫?」
「ええ。マシューのことはこちらでも調べておきます。まずはMの願いを叶えてあげてください」
「わかりました」
Mの震える手を握りながらしっかりと神楽耶の言葉を受けたハクバ。安心させるようにMの顔を見る。すると、微笑み返した手はもう震えていなかった。
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