【境界戦機】大ユーラシア連邦の主力無人機 「ソボーテジアマン」をスクラッチで製作!
2021.08.03FGEA07 ソボーテジアマン【1/72】 月刊ホビージャパン2021年9月号(7月21日発売)
大ユーラシア連邦の主力無人機、ソボーテジアマンを田中康貴がスクラッチで製作。ビャクチなど平均的なAMAIMよりもふたまわりほど小型の機体となっている。ベースとして使用できるキットがないので、関節部など一部にガンプラのパーツを使用しつつも、外装はプラ板の箱組みをメインとした工作で完成させている。
MECHANIC FILE 02
SUBBOTA DEMON
大ユーラシア連邦で運用される主力無人AMAIM。通常のAMAIMが約10mほどの全高であるのに対して、ソボーテジアマンはふたまわりほど小さい機体となっている。胴体と頭部が一体化したような上半身が特徴的なシルエットを形成している。メカニックデザインは寺岡賢司氏。
型式:FGEA07
全高:7.0m
重量:12.3t
武装:ライフル、ナタ
所属:大ユーラシア連邦
REAR
SIDE
FRONT
■アニメも外伝も楽しみです!
アニメのPVやプラモデル情報を見たときから『境界戦機』ってどんな話だろう? と気になっていたので、こうして外伝企画に関わることができてとても嬉しいです。製作時には未知な部分が多かったですが、設定画を見ながらいろいろと想像や妄想を膨らませるのも始まるまでの楽しみ方のひとつですね。
■頭部
カメラ部分は塗装しやすいよう別パーツ化しています。下アゴの丸形状は5mmのプラパイプにボールジョイントの凸側を接着しています。首の根元にプラパイプを通して上下に可動するようにしました。
■胴体
複雑な構造なので単純化できるよう、中央・側面・後部の各ブロックに分けて製作したものを組み合わせています。正面左右の半円形状には市販の丸モールドを利用しました。後部のブレード形状は0.5mmのプラ板で製作しています。
■腰部
中央ブロックはプラ板の箱組みにエポパテを盛りつけて曲面出し。腹部も同様の方法で製作し、ボールジョイント接続で可動域を広げています。サイドアーマー前後のカバーは資料に「硬いゴムのような素材」とありましたので、箱組みした1.5mmのプラ板を彫刻刀でランダムに彫り込んだ後、紙ヤスリで溝を滑らかに馴らしました。
■腕部・脚部
肩フレームはHGギラ・ズール、脚付け根は1/100ガンダムキマリスを使用。腕、脚ともにプラ板箱組みでエポパテを盛ってから整形。各関節はプラ積層を組み合わせたものにプラ棒を通しています。ハンドはHGBC次元ビルドナックルズ、靴部はプラ板の箱組みで製作しています。
■塗装
青(薄)=機体内部色ブルー(ソビエト)+ブルーFS15050+ニュートラルグレー
青(濃)=青(薄)+ウイノーブラック+クリアーパープル
茶=ダークアース+ウイノーブラック+紅色(日本海軍機用)
グレー=サーフェイサー(ブラック+グレー)+マホガニー
黄=黄橙色
エナメル塗料でスミ入れ後に半光沢気味に調整したクリアーを全体に吹いて完成です。
1/72スケール スクラッチビルド
FGEA07 ソボーテジアマン
製作・文/田中康貴
©2021 SUNRISE BEYOND INC.
田中康貴(タナカヤスタカ)
月刊ホビージャパンを代表するスクラッチモデラーのひとり。プラ板を使用したパーツ製作を得意とし、細かな可動ギミックにも秀でている。