HOME記事スケールモデルマチルダシリーズの原点である「マチルダMk.Ⅰ」がゲッコーモデルより完全新金型でキット化!製作ポイントの解説とともにキットレビュー!

マチルダシリーズの原点である「マチルダMk.Ⅰ」がゲッコーモデルより完全新金型でキット化!製作ポイントの解説とともにキットレビュー!

2026.04.10

イギリス歩兵戦車 マチルダ Mk.Ⅰ【ゲッコーモデル 1/35】 月刊ホビージャパン2026年5月号(3月25日発売)

イギリス歩兵戦車 マチルダ Mk.Ⅰ
サムネ

BRITISH INFANTRY TANK Mk. I
MATILDA Mk I

 第2次世界大戦でイギリスの主力として活躍した歩兵戦車、マチルダシリーズ。その原点であるマチルダMk.Ⅰをゲッコーモデルが完全新金型で待望のキット化。脆弱な足周りと武装のため華々しい活躍は無かったものの、その繊細な造形から模型としての魅力は十分と言えるだろう。今回はそんなマチルダを嘉瀬翔がキットレビュー。嘉瀬氏自身による製作ポイントの解説とともにご覧いただこう。

イギリス歩兵戦車 マチルダ Mk.Ⅰ
前
▲砲塔ハッチは設計図では45°くらいで固定するようになっているが、私は実車のように水平位置まで開いた状態で固定。アンテナは標準の1.2m
イギリス歩兵戦車 マチルダ Mk.Ⅰ
正面 アップ
▲デカールにライム色のデカール⑭が用意されている。これは毒ガス検知パネルで毒ガスに触れるとパネルが赤や紫に変色してドライバーに知らせた
イギリス歩兵戦車 マチルダ Mk.Ⅰ
俯瞰
▲ドライバーハッチを開状態にするとビッカース機関銃と干渉するので砲塔は少し振ってやること。このハッチのペリスコープは布のカバーが付く
ライトレンズの溝は縦方向に。コードを追加した。ライトの支柱(エッチングパーツ)を車体に接着する際、基部に小さなプラ材を付けて補強した
▲ライトレンズの溝は縦方向に。コードを追加した。ライトの支柱(エッチングパーツ)を車体に接着する際、基部に小さなプラ材を付けて補強した
砲塔のすぐ傍に付くB10はベンチレータのようで少し浮かせて接着すること。一部の写真ではここにアンテナのコードを引き込んでいたので再現した
▲砲塔のすぐ傍に付くB10はベンチレータのようで少し浮かせて接着すること。一部の写真ではここにアンテナのコードを引き込んでいたので再現した
フィギュアはイギリス軍王立戦車連隊の所属
▲フィギュアはイギリス軍王立戦車連隊の所属。黒いつなぎと黒のベレー帽を着用していた。支給されたエンフィールドNo.2 Mk.I拳銃に紐を付けた
現在、戦車を長い間屋外に放置され激しく塗装が剥がれた状態をチッピングで表現するのが主流ですが、塗装剥がれより泥やホコリで汚したほうが私は好きです
▲現在、戦車を長い間屋外に放置され激しく塗装が剥がれた状態をチッピングで表現するのが主流ですが、塗装剥がれより泥やホコリで汚したほうが私は好きです

■マチルダMk.Iについて
 第2次世界大戦以前、イギリス軍は先の大戦で苦戦した塹壕戦の経験をもとに、戦車を使っての戦術を構想して重装甲で敵弾をはじき飛ばし、車載された機関銃で敵をなぎ倒し、歩兵とともに進軍する「動くトーチカ」を設計、開発。こうして1935年、歩兵支援戦車マチルダMk.Iは誕生しました。
 1940年5月20日、ベルギーを経てフランスへ破竹の勢いで進軍するドイツ軍をイギリス・フランス軍は第1次世界大戦でも激戦地になったアラスで迎え撃ちました。戦闘初期、3.7cm対戦車砲にこそ耐えたマチルダMk.Iでしたが、鈍足も災いして88mm対空砲の水平射撃にはひとたまりもなく撃破されました。戦闘後、多くのフランス軍戦車とともにマチルダMk.Iも捕獲され、駅に集結した写真が残されています。その後、フランス軍戦車は自走砲などに改造され戦車不足のドイツ軍に編入されましたが、マチルダMk.Iに活躍の場は無く、その後前線で姿を見ることはありませんでした。
■キット製作のポイント
 今回の製作中に気が付いた注意点をアドバイスします。
●転輪:2個の転輪をリーフスプリングに組み込む際、転輪の軸が受けの穴より太いのでピンバイスで大きくする必要があります。転輪を付ける前にリーフスプリングを先に車体へ接着。その際、曲がりがなく水平になるように注意。
●車体色:車体基本色カーキグリーンにダークラスト(暗い錆色)の2色迷彩。ネットでは濃い色がダークグリーンに写っている画像がありますが、どうやら後世に塗り直された模様。よほど信憑性のある資料が出るまで、このダークグリーン迷彩は避けた方が賢明でしょう。ハッチ内側は車体基本色で。ドライバー席両脇のシリンダーは悩むも最終的に鉄色+銀で無塗装の感じに。ハッチ裏のパッドはマットブラック、ペリスコープは銀に。
●車内の色:設計図には銀とありますが、カラー写真を見ても光った感じには見えない、かといって白でもなさそう。白に銀を混ぜて塗装。機銃の弾箱等も同様の色に。無線機や水筒などはそれっぽい色で仕上げました。
●砲塔:4インチ発煙弾発射器(スモークディスチャージャー)は先に接着して、正面から見て同じ角度にする。その後エッチングパーツを接着したほうがよいでしょう。

ゲッコーモデル 1/35スケール プラスチックキット

イギリス歩兵戦車 マチルダ Mk.I

製作・文/嘉瀬翔

イギリス歩兵戦車 マチルダ Mk.I
●発売元/ゲッコーモデル、販売元/ビーバーコーポレーション●9300円、4月上旬予定●1/35、約13.9cm ●プラキット


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嘉瀬翔(カセショウ)

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