【宇宙戦艦ヤマト メカニクス】第17回はバースの試験艦「ラ=ジェンドラ」! ガルマン本星への奇襲にも投入された強襲戦艦の性能をじっくりとお届け『宇宙戦艦ヤマト3199』
2026.03.24宇宙戦艦ヤマト メカニクス
『宇宙戦艦ヤマト2199』から『ヤマトよ永遠に REBEL3199』までのリメイク版『宇宙戦艦ヤマト』シリーズに登場する戦艦などのメカニックを解説する連載。第17回はボラー連邦の構成国のひとつ、バースの試験艦ラ=ジェンドラ。ボラー語で「支配する者」を意味する、強襲戦艦を解説する。
解説/皆川ゆか
第17回:80号計画試験艦アーコフ型強襲戦艦ラ=ジェンドラ
● 諸元・性能
全長:360m
● 砲熕兵器
新型ボラー砲[アブロ・アンネ・ランティル]×1(艦首)
ボラー砲[アブロ・ランティル]×1(艦首下部)
隠顕式四連装陽電子砲×3
隠顕式三連装小型陽電子砲×6×2(両舷)
隠顕式二連装空間機銃×11×2(両舷)
前方魚雷発射管×3×2(艦首左右)
中央魚雷発射管×2(両舷)
対艦ミサイルランチャー×6×3×2(甲板上面・左右)
対艦ミサイルランチャー×6×3×2(甲板下面・左右)
後部攻撃装置[ミサイル]×8(艦橋後部)
前方近接防御兵器群×9×2(艦首左右)
後方攻撃防御装置[魚雷・爆雷など](発着艦デッキ基部)
小型対空兵器群多数
冷却装置
出力向上させた機関の通常宙域での安定稼働のため、冷却装置を拡充。船体後部の凹凸が既存の計画艦に比して大きい。
艦首冷却装置
新型ボラー砲上部にも装備されるが、これは新型ボラー砲使用後の冷却以外に、船体そのものの熱収支を安定させるために設けられている。
アブロ・アンネ・ランティル
新型ボラー砲は従来の「偉大なる勝利の砲(アブロ・ランティル)」に、「光の砲=陽電子砲(アンネ・ランティル)」の名を組み合わせ、「偉大なる栄光の砲」と呼称される。
後部発艦/着艦デッキ
艦載機は船内格納庫よりエレベーターによってデッキへ移送され、左右のカタパルトから射出される。
バース艦隊
バースからガルマン星系への経路は寒冷化の影響で次元断層が多い。〈ラ=ジェンドラ〉は新型ボラー砲を使用して一時的に射軸上の空間のエネルギーを上昇、艦隊の機関にワープ可能な出力状態を作りだした。
TAGシステム
ガルマン星へのワープにあたってはグラビティ・ダメージ回避のため、重力アンカーで固定したアマンガ型ミサイル戦艦三隻を使用(ガトランティス戦役時に〈アンドロメダ〉で使用されたものと同様のシステム)。
〈ラ=ジェンドラ〉は80号計画に基づき、次世代型戦艦として建造された試験艦である。
ボラー星系付近は古くより「ウラリアの魔女」と呼ばれる寒冷化現象に見舞われていた。この現象は高エネルギーほど影響を受けやすく、恒星の核融合反応や、艦船などの機関における余剰次元の展開が抑制される(周辺では次元断層が多数確認されており、次元境界面の不安定化で通常空間から亜空間へエネルギーが流出、宇宙の熱的死が加速しているとの見方もある)。
ボラーの艦船は波動エンジンやゲシュ=タム機関同様、余剰次元の展開によりエネルギーを得るコグダール機関を採用しているが、寒冷化した宙域では出力が不安定化しやすいという問題を抱えていた。帝政打倒後も寒冷化が年次深刻化するなか、従来の計画艦では出力が安定しない局面も増え、永久管理機構はコグダール機関とボラー砲の強化を主眼とし、寒冷化した宙域での性能向上を目指す80号計画を立案した。しかし、本計画は技術的問題や建造予算などにより難航が予想され、永久管理機構は試験艦の建造を連邦構成国のひとつであるバースに割り当てた。バースは独立国の体を取っていたものの、連邦の中央集権体制下では外交・軍事・重要な経済の決定のほぼすべてを永久管理機構が持つ、事実上の属国であった。バースが建造計画の主体となることは、立案時の期待とは裏腹に、失敗時の責任から永久管理機構が逃れるための処遇であったとも言われる(計画艦には完成を見ず、計画自体が頓挫したものも多い)。
完成した〈ラ=ジェンドラ〉は試験艦であったことに加え、バース主導で建造されたことから、従来の保守的な計画艦とは一線を画す野心的なものとなった。艦名は「支配者」(ラ[使う者]+ジェンドラ[支配する])を意味し、かつてバース王家が星系の支配権をボラー帝国に認められた際に下賜され、今も大公家に受け継がれる名である。
機関直結型の大型砲熕兵器を艦首部に持つ構造こそ、既存の計画艦にならっているが、機関は大幅に出力向上し、艦首部にボラー砲とは別に新型ボラー砲を装備した。従来のボラー砲は射角調整を行い、比較的短距離、広範囲に障害物を排除するためのものだったが、新型ボラー砲は余剰次元の展開を収束的に行い、より射程を長大化、威力を増した。これにより本艦は波動砲やデスラー砲に匹敵する戦略兵器を有した。
また、防御装置としてコグダール防壁(コグダール・マティーエル[次元展開防衛])を多数備えた。波動防壁やゲシュ=タム・ウォールと同じ原理の特殊障壁であり、従来の計画艦でも採用されていたが、機関出力の関係から性能は低かった。本艦は機関出力の向上により、新型ボラー砲同様改善され、ヤマトやデウスーラIII世に匹敵する耐圧限界点となっている。
完成後、本艦は永久管理機構へ引き渡される予定だったが、ガルマン・ガミラスの建国宣言を受けてバースの主力として残され、ガルマン星系奪還に投入された。ラム・ラ=ジェンドラ大公の指揮の下、本艦はガルマン本星への奇襲攻撃にも投入されている。
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