HOME記事スケールモデル「1/35零戦二一型」を真珠湾攻撃仕様で製作! 各所アレンジを加え、時期を考慮した半ツヤ消し状態で仕上げる!

「1/35零戦二一型」を真珠湾攻撃仕様で製作! 各所アレンジを加え、時期を考慮した半ツヤ消し状態で仕上げる!

2026.03.23

零式艦上戦闘機 w/フルインテリア【ボーダーモデル1/35】●山田昌行 月刊ホビージャパン2026年4月号(2月25日発売)

1/35零戦 サムネ

ボーダーモデルの1/35零戦を真珠湾攻撃仕様で仕上げる

 日中戦争でデビュー、太平洋戦争の序盤で無敵を誇った零戦二一型。エンジンや機体内部などフルインテリア再現された1/35ミリタリースケールのゼロ・ファイターを、1941年12月の真珠湾攻撃時の仕様で製作!

1/35零戦 上
▲大戦後半の主力となった五二型に続き、伝説的な強さで序盤の快進撃を支えた二一型。パイロットフィギュアは付属していないので、大きめだがハセガワの1/32キットから流用した
1/35零戦 前
▲マーキングは空母「赤城」戦闘機隊の「AI-155」を選択。機体色の明灰白色はMr.カラーC35を選択。戦争初期なので歴戦のツヤ消し状態より若干ツヤを付けている
1/35零戦
▲栄二一型エンジンは精密な仕上がり。プラグコードが若干太めなので作り直すとさらに良くなるだろう。フルインテリア再現なので、エンジンカウルを接着しなければ完成後に取り外してエンジンを見ることが可能だ
コクピット正面の計器盤はクリアー成型
▲コクピット正面の計器盤はクリアー成型。計器のデカールは裏側からデカールのりで貼り付けるとリアルな仕上がりに
1/35零戦 後ろ
▲主翼のフラップやエルロンは別パーツ化され、角度を選んで固定できる。作例ではフラップを下げた状態としている
エンジンカウリング
▲エンジンカウリング上部の弾道溝、下部の気化器エアインテークなど二一型の特徴をしっかり再現。C125カウリング色で塗装した。プロペラスピナーは初期の短いタイプ
胴体下面
▲胴体下面。真珠湾に向けての出撃態勢なので搭載するのは増槽のみ。主脚、尾輪、着艦フックなどが可動するパーツ構成となっているが、構造上無理があるのですべて固定することをおすすめする

キットについて
 ボーダーモデルより1/35零戦21型が発売されましたので早速製作していきます。まず海外キットの通例でパーツ表面の残留離型剤を落としておきます。ボーダーモデルのキットは全体的に油分がかなり強く、入念に落とさないと塗料をはじいてしまいます。結果として三度洗浄しました。
組み立てについて
 組立説明書に沿って組み立てていきます。まずはエンジン部分から。位置決めのボスに注意しながら組み立てを行わないとズレが生じ、組み立てが進むにしたがってズレが大きく影響してきます。ここは慎重に組み立てましょう。カウルは上下に分かれており、パーツ同士の合いも良いので、接着しなければ完成後に外してエンジンを見ることができます。エンジン後部の補器類はいったん取り付けましたが、胴体との組み付けの際に一部干渉して良い位置に取り付けられなかったので、一部取り外しました。ここは完成するとまったく見えなくなるので問題ないでしょう。
 次にコクピットを組み立てます。クリアーで成型された計器盤の上からデカールを貼る指示がありますが、これではせっかくのクリアーパーツが台無しなのでクリアーパーツの裏にデカール糊を塗布してデカールを貼り、リアル感を出してみました。他の部位は、各パーツを塗装しながら組み立てます。完成後に気が付きましたが、座席が前過ぎました。しかし組立説明書どおりに組み立てたのでそのままです。
 主翼の組み立てですが、脚庫等内部パーツをセットして脚柱の固定部、主翼先端のパーツ、翼内機銃、増槽取り付け部などすべてを主翼下面パーツに組み込んでから上面パーツを取り付けます。明らかに上反角不足なのですが、これを修正しようとすると主翼内のパーツすべてを調整せねばならず大工事になるので諦めました。主翼先端も別パーツになっていますが、折りたためませんのでそのまま接着してしまいます。フラップも別パーツになっていますが、開閉どちらかに固定します。作例では下げた状態にしました。エルロンは可動するように組めますが、これも固定したほうが良いでしょう。今回の設定は真珠湾に向けての出撃態勢なので、増槽のみで爆装はしないことにしました。次に垂直尾翼、水平尾翼、各々の動翼を取り付けますが、ここも固定しました。
 主脚、尾輪、着艦フックなどが可動するパーツ構成になっていますが、構造上無理があるのですべて固定したほうが良いでしょう。コクピット、尾輪、着艦フックをセットして胴体を完成させ、主尾翼を取り付けて外形はほぼ完成です。ここで照準器を取り付けますがガラス部分がクリアーパーツになっていません。そこで一度削り取って透明プラ板で再現しました。主脚柱は可動を意識したパーツ構成ですが、ここも厳しいと思いますので固定してしまったほうが良いでしょう。主脚カバーの一部にエッチングパーツを取り付けるようになっています。ただあまり意味がないのでプラパーツのままでも良かったのではないでしょうか。その上で胴体側の主車輪カバーが増槽との干渉を避けるため一部折れ曲がるようになっているのですが再現されていません。そこで一度切り取って接着し直します。カウルと胴体は塗装後に取り付けるのが良いでしょう。
塗装について
 塗装およびマーキングです。赤城艦橋の傍に置くため当然マーキングは赤城搭載機を選びます。カウリング以外機体全面が明灰白色です。個人的なこだわりですがGSIクレオスMr.カラー C35がいちばん合っていると思います。まず全体をガイア製サーフェイサーエヴォブラックで下塗りします。その上から下地の黒をほんのわずか残す感じでGSIクレオス Mr.カラーC35を塗っていきます。カウルはC125カウリング色で良いと思います。乾燥後タミヤ スミ入れ塗料(ブラック)でスミ入れおよびウォッシングを行い、乾燥後にデカールを貼ります。デカールが乾燥したのちクリアー塗料でオーバーコートするのですが、いつもは3/4ツヤ消しにしています。しかし、今回は時期を考え半ツヤ消しにし、歴戦のツヤ消し状態より若干ツヤを感じるようにしました。
 塗装が仕上がったら脚類、プロペラ、キャノピー、アンテナなどをを取り付け完成です。
 このキットにはパイロットが付いていないので1/32と少々大きいのですが、ハセガワ製キットからパイロットを流用して塗装し乗せてみました。

ボーダーモデル 1/35 スケール プラスチックキット

零式艦上戦闘機 w/ フルインテリア

製作・文/山田昌行

零式艦上戦闘機 w/フルインテリア
●発売元/ボーダーモデル、販売元/ハセガワ●11900円、発売中●1/35、約26cm●プラキット


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山田昌行(ヤマダマサユキ)

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