『聖戦士ダンバイン』のオーラ・バトラー「ボチューン」をHGキットと違和感なく並べるべく各部改修! 関節のボールジョイント化やフォルムの修正で過去作例と差をつける!!【サンライズメカニック列伝】
2026.03.10サンライズ・メカニック列伝 第77回/ボチューン【BANDAI SPIRITS 1/72】●田仲正樹 月刊ホビージャパン2026年4月号(2月25日発売)
[腕部]
肩関節を二重ボールジョイント化。上腕はプラ板で延長後にエポパテで大型化。ヒジ関節にはポリパーツを入れ、後ハメ化した。前腕は手首関節をボールジョイント化と軸隠しの追加をすることで延長。なお、「幅増しとバルジの作り直しで大型化しようとすると、想像以上に面倒でまず完成しない」とのこと。指は延長しツメを尖らせた。掌には劇中で複数のボチューンが装備していたフレイ・ボム(ボゾン砲)の砲口を好みで追加している。武器のオーラ・ソードは刃と鍔をいったん切り離し、面出しをしたあとに金属線を入れてつなぎ直した。鞘の内側には滑り止めとして1/24カーモデルのフロアマットの余白を貼っている。
[脚部]
太モモ前面のオーラ・バルカンを市販のノズルパーツの組み合わせで作り直し。スネはプラ板で上下に4mm延長後、前後の直線的になり過ぎてしまう面にエポパテを盛り、形状を曲線的に修正。足首付近は接地性を向上させるため形状をアレンジし、足首関節をボールジョイント化。つま先はプラ板で延長および幅増し。ツメの先端は削り込みシャープ化している。
[ボチューン フォイゾン機]
田仲氏が以前製作した作例の1つであるフォイゾン王も搭乗した指揮官用のボチューン(HJ A.R.M.S SP 聖戦士ダンバイン編および月刊ホビージャパン2014年11月号掲載)と2ショット。こちらではフォイゾン王のイメージで男性的な力強いフォルムにしている。搭乗者の多い機体だけに、こうしたさまざまなアプローチで製作できるのも魅力と言えるだろう。
■形を変えてしまうぞ
「赤い三騎士」だけでなく、第1話に登場する沓田とそのガールフレンドの設定画も妙に気になるサンライズメカファンの皆さんは、すでにHG ダンバイン3機とHG ビランビーを完成させ、「次はボチューンやボゾンがHGキット化されたらいいなあ……」と考えているはず。しかし考えているだけではいけません。ここで絶対に必要なのは、非常に効果のある「ニューキットが発売されるおまじない」をすること。すなわち前キットを引っぱり出して完成させることなのです(そうかなあ……)。
2024年にビランビーがHG化されたことで、モデラーにとってもっとも手強いABはこのボチューンとなりました(ちなみに1/72 ゲドはカタログに掲載されていた写真(ダンバイン改造の試作品?)とはまったくの別物で、それほど悪くはないのです)。翅脈のモールドが美しい翅や、刃の薄いオーラ・ソード等の秀逸な部品もありますが、やはり「横幅が広いガッシリ体型」が気になるところ。マーベルやキーンじゃなくて「トッドはおいどんが引き受けたでごわす! ショウどんは黒騎士を倒すんじゃーっ! おわーっ、力を入れ過ぎて操縦桿がもげてしもうたーっ!」みたいな人が乗っていそうです。そこでフォルムを縦長に変更します。腰を縦に4分割し、4~5mm程度削り込んで横幅を詰め、合わせて腹部の形状も変えます。脚部は各関節をポリ化しつつ少しずつ縦に伸ばし、スネを3~4mm程度延長。同時に肩装甲、上腕、前腕を大型化してバランスをとります。今回はHJムック「HJ A.R.M.S SP 聖戦士ダンバイン編」に掲載の4作例とあえて違う作り方をしている箇所も多いので、それぞれの作例から参考にできるところを汲み取って、皆さんのボチューン製作に活かしていただければ幸いです。
■色も少し変えました
講談社刊「テレビマガジンアニメスペシャル2 聖戦士ダンバイン」のカラーページを参考に塗装。今回はHDリマスター版映像の発色を意識して、ブラウン管テレビの画面をイメージした過去の作例よりも本体色の彩度を少し高くしています。ゼラーナ隊機はそうでもないのですが、指揮官機等はLD、DVD、Blu-rayのそれぞれでまったく違う色に見えますので、あまりこだわらずに好みの色調で塗ってください。
本体=純色マゼンタにハーマンレッド、純色バイオレット、オレンジ、ピンクを各少量
手脚のツメ等=自作の赤紫系グレー
腹部=自作の緑に近いグレー
関節(オーラ・マルス)=自作の赤系ダークグレー
眼(?)はクールホワイトにコバルトブルーとスカイブルーを各少量、口に見えるところはクールホワイトに純色マゼンタ、ビビッドオレンジ、モデナイエロー1を各少量。オーラ・ソードの刃は自作の緑系ダークグレー。エナメル塗料でスミ入れ後に、半光沢クリアーで塗膜をコートして終了です。
次回は物語の序盤から最終決戦まで活躍し、ライバルも搭乗したあの量産型メカの作例をお届けします。

BANDAI SPIRITS 1/72スケール プラスチックキット
ボチューン
製作・文/田仲正樹
「サンライズ・メカニック列伝 ダブル・リバイバル編」発売中!
古今東西のサンライズメカ作例集、待望の第2弾! 多彩な作品から30体以上が参戦!
ホビージャパン本誌にて連載している「サンライズ・メカニック列伝」のムック化第2弾です。『伝説巨神イデオン』『戦闘メカ ザブングル』などコーナーのレギュラー作品に加え、『太陽の牙ダグラム』『疾風アイアンリーガー』『コードギアス 反逆のルルーシュ』など、魅力的なサンライズ作品から幅広くメカ作例が集まっています。コーナー中のディープな工作&解説テキストも含めた再録に加え、設定画も追加掲載。『機甲戦記ドラグナー』より、単行本だけの作り起こし作例も予定しています!
©創通・サンライズ
田仲正樹(タナカマサキ)
本誌ガンダム班と「宇宙船」誌の映像倶楽部に所属。「コツがわかってきたので、6体目以降も必ず製作します」とのこと。


















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