碇ゲンドウをフルスクラッチで初立体化!
2021.07.28『エヴァンゲリオン』を語るうえで外すことのできない存在である碇ゲンドウを、フィギュア原型師として活躍する緋路氏にフルスクラッチにて製作してもらった。頭部には発光ギミックを仕込み、より不気味さも増した碇ゲンドウ。クライマックスシーンを彷彿させる特撮カットとともにお楽しみいただきたい。
この度は『シン・エヴァンゲリオン劇場版』より、碇ゲンドウを製作しました緋路と申します。映画を見終わり劇場から出て、四半世紀におよぶ長い物語にさよならを告げ感慨にふけりながら、やはりゲンドウさんを作ろうという気持ちと今回の特集記事がオーバーラッピングして製作に至るといった経緯でございます。
製作に関しましては、基本的には焼いて固めるいわゆるオーブンクレイで作っています。例によってアルミ線で骨組みを作りエポパテで肉付け、服や頭部をオーブンクレイで造形していきます。ポーズは碇ゲンドウという人物の物語通してのイメージを、素立ちが一番過不足なく表現できるのではないかということでシンプルな立ちポーズ。
頭部はレジンに置換して内なるゲンドウを製作。つまるところダメージヘッドVer.ですね。
彩色については基本的には『:Q』の設定画に準拠。頭部については『シン』のパンフのカットを追ってます。そして画竜点睛ということでチップLEDを仕込み、碇ゲンドウ補完計画の成就と相成ったわけでございます。
ノンスケール スクラッチビルド
碇ゲンドウ
製作・文/緋路
ⓒカラー ⓒカラー/Project Eva. ⓒカラー/EVA製作委員会
緋路(ヒロ)
原型師としてGSC『BRS』シリーズや、インテリジェントシステムズ「FE 烈火の剣 リン」を担当するなど活躍は多肢にわたる。その実は、メカも戦車も何でもござれのオールラウンダー。