PHASE:02
LS第2のミクロマンはコマンド2号
今回はコマンド2号の情報に加えて、全世界のミクロマンファンが気になっている世界観とストーリーにも迫ってみたい。今回のLS版ミクロマンは、プロダクツとして丹念に磨きあげられているだけでなく、フレーバーテキストとしてのソフトウェアもこだわりぬいたものとなっていることがご理解いただけるはずだ。
[構成:五十嵐浩司(TARKUS)、文:高井近志、協力:指田稔]
コマンド1号が目覚めたイースター島には、かつてこの島に帰還した時のマシンも埋まっていた。4人はそれぞれのマシンを再起動し、二手に分かれイーストとエリックはコマンド2号が眠るエジプトへ向かった。コマンド2号の4体のカプセルは、現在、カイロにある国立博物館に古代美術品として展示されている。エジプトに到着した2人は、マシンから”スペクトルMX光線照射装置”を取り出し、厳重な警戒システムをかわしながら博物館に忍び込む。コマンド2号のカプセルへ向け、MX光線を照射!! 青白い光とともにカプセルは開き、コマンド2号が目覚めた。館内に警報が鳴り響く! 「説明はあとだ」、ミクロマンたちは博物館を脱出した。
▲M-161L シェリフ・ザイード(左上)、M-162L サンダー・ザイード(右上)、M-163L スミス ・ザイード(左下)、M-164L サミー・ザイード(右下)。LSミクロマンには旧作にはなかったファミリーネーム(名字)が付いているが、これは人間の文化様式の影響によるもの。また、4人のミクロマンがクローン(兄弟)であることの証でもある。彼らは地球に愛着を抱いており、名字は復活を果たした地域の民族からチョイスされている。コマンド1号の「エルナンデス」はスペイン語(イースター島はスペイン語圏)で「勇気ある者の末裔」、コマンド2号の「ザイード」はアラビア語圏の名字で「豊かさをもたらす者」というニュアンスがそれぞれ込められている
原点とLSの比較
当時物(左)とLSのサイズはほぼ変わらないが、可動部の追加にともない、プロポーションや各部のボリュームも微調整されており、アクションフィギュアとしてのバリューが大幅にアップしている。
LEGACYSOUL ミクロマン コマンド2号4体セット
●発売元/タカラトミー●12100円、受注終了、2026年5月下旬予定●約9cm●タカラトミーモール限定アイテム
MICROMAN STORY-1
今回からLSミクロマン用に作成されたストーリーを紹介していく。1974年から展開された設定は年度ごとに変化しているが、LSミクロマンはそれらを束ねることも目的としているのである。
PART-1:ミクロアース壊滅
ミクロアースは銀河系中心部に近い宇宙に位置する我々の地球とよく似た星だった。生命と科学が融合し、超常的な能力を操る生命体「ミクロマン」たちが高度な文明を築いていた。
ミクロマンたちは、その技術により、自らの身体をサイボーグ化した生命体だった。常にアップデートされるその身体は、命に対してすら我々とは異なる概念を持っている。
だが今から約40億年前、ミクロアースは惑星規模の危機を迎える。急速な環境悪化と天変地異。それは、いかに高度な科学力を持つミクロマンたちであっても制御不能なものであった。根本的な原因もわからないまま、事態は悪化の一途を辿っていた。
このままではごく近いうちにミクロアース自体が崩壊してしまう。何かしら人為的な環境操作も疑われたが、それを防ぐ手立ては見つからなかった。最後の手段としてミクロマンたちはミクロアース脱出を計画する。
彼らは宇宙開拓などに積極的ではあったが、未だ移住可能な惑星は発見できていなかった。あてのない脱出計画は、わずかな可能性にかけた無謀なものでもあった。
しかし、種の存続は生命体の本能である。数億年にわたって紡がれ発展した文明、歴史、それらを失う運命にありながらもなお、彼らは自らの種の存続を願い、ミクロアース脱出を決断したのだ。
星の内圧が上昇し、地殻が裂け、ついに迎えたミクロアース崩壊の時。
彼らはそれぞれ生命維持カプセルとともに水晶体に自らを封じ込めた。そして、コンピュータを搭載し、ミクロマンが封入された水晶体を解凍する能力を持つ大水晶体母艦<クリスタルアーク>とともに新天地を探す、あてのない宇宙の旅に乗り出す。
崩壊、爆発するミクロアース。
それを背に飛び立つ無数の大水晶船団。
軌跡を描きながらそれぞれ別の方向に飛び立っていく。やがて辿り着くだろう新天地に希望を抱き、彼らは超長期睡眠状態となり宇宙をさまよう民となった。
チェックポイント
※ミクロアースから脱出するミクロマンは「大水晶体」と複数の「個人カプセルを包む水晶体」がひとつの船団を形成。何千という船団が散り散りに銀河に旅立った。
LSメモ
■ミクロマンの顔はなんで一緒なの?
ミクロマンの生物的な特徴として2~4人程度のクローン体の集団として復活する。顔も体格も同じだが、性格と身体の色などにゆらぎが与えられる。
仮に「兄弟」とするその複数人は、人間でいうところの双子の共感性のようなものを持っていて性格は違うが、意思決定時においてはだいたい同じ結論を下すことが多い。たとえば、
議題:アクロイヤーの残党の措置について
M151「彼らも元は我々の同胞だ。矯正の道を探らなければ」
M152「…それはどうかな、脳が壊れちまってるんだからな。情に流されるのは危険だ」
M153「とっ捕まえるんだろう? さっさとやろうぜ」
M154「いまはまだ確立していないけど、必ずもとに戻す手段はあると思うよ」
M151「ひとまず全数を隈なく捕獲して管理下に置こう。希望はある」
全員「だな、そうしよう!」
4人でテレパシーによる相談を行い、瞬時に最適化された妥当な結論を出す。そのスピードが速い。ひとつの命題に対して並列的な思考を行うコンピュータのような頭脳は、発達した科学技術との融合を果たした、ミクロマンという種族の特徴とも言える。普段は別々の場所で活動することが多い彼らであるが、テレパシーでの思考と感覚の共有は常に行われているのだ。
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ⓒ TOMY





























