歴代「1/100 νガンダム」キットの進化の過程をじっくり見比べ! それぞれの特徴や進化を比較してみた【逆襲のシャア】
2026.02.15
1/144&1/100 νガンダムキットレビュー●フミテシ 月刊ホビージャパン2026年3月号(1月23日発売)
1/100 νガンダムキットレビュー
傑作として名高い『逆襲のシャア』の主役機であり絶大な人気を誇るνガンダムは、1987年に発売された「1/144 νガンダム」を皮切りに、数々のプラモデル化がなされてきた。ここでは月刊ホビージャパン2021年6月号の記事をもとに再構成する形となるが、1/100スケールの歴代νガンダムのプラキットを振り返りながら、それぞれ立体物としてどのような特徴、スタイルをもつのか見ていこう。
文/フミテシ
1/100 SCALE
νガンダムのプラキットとしては、1/144のフィン・ファンネル付きに続く第3弾として1988年10月に登場した「1/100 νガンダム(ファンネル装備型)」は、それまでにないディテールとギミックで印象深い製品となった。以降、人気機体のνガンダムがプラキット化される際には、その時々のガンプラのトレンドや最新技術が惜しみなく投入され、ファンの期待度の高さから毎回お祭り騒ぎになるほど。どのキットを組んでも楽しさと発見があるのだ。1/144と1/100、ふたつのスケールの製品群を見比べるだけでも、その奥深さの一端を実感できるだろう。
進化とリスペクト
▲1/100スケールのνガンダムとしては2作目となる「MG νガンダム」は、1/100から約12年の時を経て登場。傑作との呼び声も高い1/100を超えるべく、当時最先端の構造やギミックが盛り込まれた。その一方で、自立を助ける金属パーツなどの仕様からは旧作へのリスペクトも感じられる内容となっている
1/100 νガンダム(ファンネル装備型)
●1988年発売
▲1/100スケール初のνガンダムのプラキット。「FULL-ACTION」を謳い、ヒザ部シリンダーパーツからフィン・ファンネルにいたるまで可動にこだわった意欲作である。肩関節と股関節、スネ内部フレームにダイキャストパーツを用いることで、1/100ではそれなりの重量となるフィン・ファンネルを装着した状態でもしっかりと自立可能。高荷義之画伯が手掛けたボックスアートも印象的だ
▲MGらしいフレーム構造やシリンダーギミック、各部スラスターや装甲裏の裏打ちなどが盛り込まれ、ディテールやプロポーションはとてもプレーンにまとめられた。金属パーツやネジ止めが採用され、高い安定感と剛性感を実現。成型色による色分けは細部に至るまでなされ、素組みでも見映えのよい仕上がりとなる
▲MGの登場からさらに約12年を経て登場したVer.Kaは、メカニックデザイナー・カトキハジメ氏の提案により「ガンダムイボルブ」版のスタイルが織り込まれ、より引き締まったフォルムや高精細のディテールを楽しめる。腕部や脚部にサイコフレームが組み込まれ、一部装甲をずらして装着することで、それぞれのサイコフレームが露出。ユニコーンガンダムの変身を思わせる発動モードも盛り込まれている
頭部
1/100
▲旧1/100の時点で、ここまでの色分けを実現。映画のポスターを思わせる面長なフェイス、大きめなアゴが特徴的
MG
▲全体のシルエットは旧1/100に近いものの若干小型化。エッジも非常にシャープで、ツインアイがグッと中央寄りになって精悍な顔つきになった
Ver.Ka
▲MGから一気に小型化し、マスクは奥まりヒサシもより目深な印象に。一方でヘルメットのシルエットは他の2種よりも丸みを帯びている
胸部
▲1/100とMGの胸部は肩から前端にかけて傾斜したフォルムがほぼ共通。一方Ver.Kaでは傾斜角度が浅くなり、ディテールが足されたことで印象が変化。首や肩関節の自由度も増し、よりいかり肩のシルエットになっている
背面
1/100
▲ニュー・ハイパー・バズーカがコンパクトなために、迫力は少々控えめ。フィン・ファンネルはこの当時から絶妙なバランスで立体化されているのがわかる
MG
▲1/100と比較して腰周りが引き締まり、ニュー・ハイパー・バズーカが若干伸長されているなど、全体的にメリハリが感じられる
Ver.Ka
▲各装甲の裏から覗くグレーが、より引き締まった印象を与えている。それまでの2種に比べ腰の位置が高くなり、よりスタイリッシュに
ビーム・ライフル
▲色分けはほぼ共通。進化するにつれ迫力重視となり、Ver.Kaでは明確に全長が伸びている
ハイパー・バズーカ
▲砲身が次第に伸びているのがわかる。弾倉部のデザインの変化も顕著だ
フィン・ファンネル
1/100
▲折り畳み基部にポリキャップをはさみ込むため、中央のパーツが左右に分割される
MG
▲可動部にABSを用いてクリック感のある動きを実現。接続はピンを内側から起こして隣のフィン・ファンネルの溝に差し込む方式を採用
Ver.Ka
▲成型色のみで完全な色分けを実現。KPSのフックを開いて露出するピンに隣のフックをかける方式で、上下位置を若干ずらすこともできる。付属のディスプレイスタンドを使い、フィン・ファンネルが宙に浮いた展開状態も再現できる
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