「1/144 νガンダム」ヒストリー! 歴代キットの特徴やスタイルの進化を見比べてみよう!【逆襲のシャア】
2026.02.14
1/144&1/100 νガンダムキットレビュー●フミテシ 月刊ホビージャパン2026年3月号(1月23日発売)
1/144 νガンダムキットレビュー
傑作として名高い『逆襲のシャア』の主役機であり絶大な人気を誇るνガンダムは、1987年に発売された「1/144 νガンダム」を皮切りに、数々のプラモデル化がなされてきた。ここでは月刊ホビージャパン2021年6月号の記事をもとに再構成する形となるが、1/144スケールの歴代νガンダムのプラキットを振り返りながら、それぞれ立体物としてどのような特徴、スタイルをもつのか見ていこう。
文/フミテシ
1/144 SCALE
スナップフィットという革新
▲ガンプラでは今やあたりまえの接着剤不要の「スナップフィット」が、初めて本格的に採用されたのが1987年に発売された1/144 νガンダム。パーツ接合に一部ネジ止めが併用され、ネジ穴を目立たなくするパーツが用意されるなど工夫されていたが、このような方式もガンプラ進化の過程で消えていった
RX-93ff νガンダムの新武装
▲福岡の実物大νガンダム立像「RX-93ff νガンダム」には、新規にデザインされた「ロングレンジ・フィン・ファンネル」が装備された。この新装備はEGやRGのキットでも立像をイメージしたカラーリングで立体化され、νガンダムのイメージに新風を吹き込んだ
1/144 νガンダム(ファンネル付)
●1988年発売
▲最初のνガンダムプラキット「1/144 νガンダム」は本体のみの構成で1988年3月の映画公開より前の1987年12月に発売。フィン・ファンネルが付属する本キットはνガンダムの全貌が明らかになった公開後、1988年7月に発売された。シルエットやカラーリングは現代の目線から見ても決して悪くなく、開発陣の意気込みを感じさせる
▲1/144サイズながら合わせ目が露出せず、後ハメを可能にした設計により、合わせ目処理や後ハメ加工の手間を減じるという新境地を切り開いた。従来の1/144キットよりも各部がシェイプアップされ、設定画や映画のポスターのイメージが盛り込まれたスタンダードな造形は多くの人から好感を得た。νガンダム好きならひとつは作っておきたいHGUCシリーズの傑作キット
▲従来キットとは異なる新たなプロポーションに加え、RGならではのディテールがふんだんに盛り込まれた。劇中終盤のサザビーとの対決で見られた格闘戦シーンも再現可能と可動範囲も桁違いで、安定感も抜群にいい。カッコよく組んで塗りたい人も、ガシガシとアクションさせたい人も幸せになれるキットだ
▲「ENTRY GRADE」のシリーズ名が示唆する“プラモデル初心者”だけでなく、実は1/144スケールのνガンダムを徹底的に作り込みたい人にもオススメしたいキット。パーツ構成が工夫されていてHGUC以上に組み立てやすく、νガンダムらしいスタンダードなプロポーションが再現されている。まだ作ったことがない人は一度作ってほしい。設計思想の違いに驚くはずだ
頭部のポイント
▲1/144はマスク部も含めて前後割りというシンプルさ。それでも造形は悪くなく、特徴をよく捉えている。HGUCはヘルメット部の1パーツ成型を実現。やや面長で、映画のポスターの雰囲気に近い。RGは頭部・マスクともに非常にコンパクト。設定画からそのまま立体化するのではなく、RGらしいアレンジが利いた造形だ。EGはHGUCの正統進化とも言えるプロポーション。ツインアイのパーツはグリーンの成型色で、隈取り部分を段落ちさせ明暗差で色の違いを表現する工夫がなされている
バックパック
▲1/144は一番最初のνガンダムのキットながら形状やバランスは良好。スラスターノズルパーツが黄色の成型色なのも特徴だ。HGUCはより立体的な面取りとなり、中央のブロックも白の成型色で色分けされた。RGではノズル周辺がより洗練され、高性能機を思わせる迫力あるデザインに。EGはHGUCのラインを継承しつつ、よりシンプルな構成となった。EGはこれまでのキットと比べてより初心者向けに設計されたキットのため、フィン・ファンネルは付属していない。ある意味旧1/144のキットを踏襲する形の仕様での発売となったが、今月ついに6機のフィン・ファンネルとニュー・ハイパー・バズーカなどがセットになった「オプションパーツセット ガンプラ 19 (フィン・ファンネル)」も登場した。これからも遊び方が広がること間違いなしだ
フィン・ファンネル
1/144
▲閉じたタイプ2種類に加え、開いた状態からコの字型の変形状態に可動するタイプをセット。限定的ながら展開時のイメージも楽しめる工夫がなされている
HGUC
▲すべてのフィン・ファンネルが可動化され、開閉に加え変形状態も再現できる。回すと露出する接続パーツを採用し、閉じておけば分離・独立時の姿を損なわないのはMGと同様
RG
▲中央の基部パーツは可動部も事前に組まれた設計で、組み立て工程を簡略化。6枚の仕様が統一され、指定位置での接続は不要になった。色分けも設定どおり
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