HOME記事キャラクターモデル『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- 』の「潜水艦 イ401」傑作キットが10年ぶりに再販! 超重力砲発射形態の固定モデルとして製作&工作ポイントを解説!!

『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- 』の「潜水艦 イ401」傑作キットが10年ぶりに再販! 超重力砲発射形態の固定モデルとして製作&工作ポイントを解説!!

2026.02.10

潜水艦 蒼き鋼 イ401【青島文化教材社 1/350】●不破優 月刊ホビージャパン2026年3月号(1月23日発売)

不破優製作「潜水艦-蒼き鋼-イ401」特撮

祝再販!
傑作キット・イ401製作のポイントを今一度おさらい

 2013年放送のTVアニメ『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- 』。同作のキットを多数展開するアオシマが、そのノウハウを結集して2015年に発売した1/350スケールのイ401は、完全新規設計により巡航形態と超重力砲発射形態を高次元で両立させたことで知られている。それから10年となる2025年秋、再販されたキットを模型店で久々に目にしたモデラーも多いだろう。多少の知識は求められるが、完成時の満足感は折り紙付きの“伝説的キット”である。本記事では、超重力砲発射形態の固定モデルとして製作した不破優がその製作ポイントを解説する。

『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- 』は、謎の艦隊「霧の艦隊」によって制海権を失った近未来を舞台に、人類と艦隊との戦いを描くSF海洋アニメ。第二次世界大戦期の軍艦に酷似し、意思を持って行動する艦艇と、そのインターフェイスとして形成された人型の“メンタルモデル”たちによる群像劇も見どころだ。原作は月刊YKアワーズ(少年画報社)で連載中のコミックで、2013年にTVアニメ化、さらに劇場版も2本作られた。

不破優製作「潜水艦-蒼き鋼-イ401」左側面
不破優製作「潜水艦-蒼き鋼-イ401」右側面
▲「きゅーそくせんこー」でおなじみの“イオナ”をメンタルモデルとする潜水艦イ401。キットは外装を付け替え、内部メカパーツを組み込むことで巡航形態から超重力砲発射形態へ組み替えることができる。細い手すり等はエッチングパーツで、バイナルパターン(船体の模様)は付属デカールで再現可能と、至れり尽くせりの傑作キットとして名高い

FRONT

不破優製作「潜水艦-蒼き鋼-イ401」正面

BACK

不破優製作「潜水艦-蒼き鋼-イ401」背面

初心者は形態固定で作りましょ

不破優製作「潜水艦-蒼き鋼-イ401」とアオシマ巡航形完成見本
▲本キットは変形に関わる構造がすべて分割設計されており、変形機構を活かす場合、繊細なパーツの脱落や破損防止の工夫が求められる。そこで、どちらの形態で仕上げるかをあらかじめ決め、必要に応じて接着しながら組み立てるとスムーズに完成まで進められるだろう(写真の巡航形態はアオシマ提供の完成見本←ズルい)。
不破優製作「潜水艦-蒼き鋼-イ401」あおり

電飾、仕込んじゃいます

不破優製作「潜水艦-蒼き鋼-イ401」電飾仕込み
不破優製作「潜水艦-蒼き鋼-イ401」電飾仕込み2

▲艦尾ノズルと超重力砲の砲口に、磁石でスイッチが入る市販のLEDを内蔵。砲口部は、中央にLEDが入るサイズの穴を開口。ノズルはもともと穴が開いているので作業は楽々。ブラックライトの発光と合わせて非常に効果的なのでオススメだ

デカール、スグレモノです

不破優製作「潜水艦-蒼き鋼-イ401」ブラックライトデカール
不破優製作「潜水艦-蒼き鋼-イ401」ブラックライトデカールにライト照射

▲底部のバイナルパターンは「ブラックライトデカール」を貼り付けただけだが、その名の通りブラックライトを照射するとハッキリと光ってくれる(写真右)。デカールはそのまま貼っても下地が透けにくいほど十分に色が濃いのもうれしい

不破優製作「潜水艦-蒼き鋼-イ401」アップ
不破優製作「潜水艦-蒼き鋼-イ401」船首アップ
不破優製作「潜水艦-蒼き鋼-イ401」船尾アップ
▲外観は第二次大戦時の日本海軍潜水艦「伊401」をモチーフとしているが、各部に配された八角形モールドや艦尾の推進器周りなど、随所にSFテイストが盛り込まれている。アオシマは過去に1/350スケールの伊401キットをラインナップしておらず、『アルペジオ』の人気を受けて、アニメ設定準拠の1/350 イ401の新規開発に踏み切ったという。その英断には、素直に拍手を送りたい

順序よく作れば恐るるに足らず! イ401攻略のコツ

 製作 

不破優製作「潜水艦-蒼き鋼-イ401」製作中パテ埋め
▲今回は超重力砲発射形態で製作するので、巡航形態時に使う固定ダボ穴はパテで埋めた
不破優製作「潜水艦-蒼き鋼-イ401」製作中ヤスリがけ
▲写真のパーツA1など完成後も裏の押し出しピン跡が見える外装は、ヤスリがけで跡を消した
不破優製作「潜水艦-蒼き鋼-イ401」製作中内部
▲内部構造の隙間にジャンクパーツでディテールを追加したものの、完成するとほぼ見えず…(苦笑)
不破優製作「潜水艦-蒼き鋼-イ401」製作中超重力砲の電飾仕込み中
▲超重力砲の電飾。ドリルで中央を開口し、出来合いのLEDユニットを埋め込むだけのお手軽工作だ
不破優製作「潜水艦-蒼き鋼-イ401」製作中エッチングパーツ切り出し
▲付属のエッチングパーツは、よく切れるナイフで切り出そう
不破優製作「潜水艦-蒼き鋼-イ401」製作中エッチングパーツ金属ヤスリがけ
▲切り出した跡は、金属ヤスリで丁寧に削れば整形できる
不破優製作「潜水艦-蒼き鋼-イ401」製作中手すり曲げ
▲手すりなどの曲げが必要な部分は、タミヤエッチングベンダーミニで掴んでゆっくり曲げる
不破優製作「潜水艦-蒼き鋼-イ401」製作中手すり
▲手すりを接着部に添えてみて問題なく合うようなら、爪楊枝に付けた瞬間接着剤で点付けして固定
不破優製作「潜水艦-蒼き鋼-イ401」製作中エッチングパーツにマルチプライマー塗布
▲エッチングパーツはそのままでは塗料が食いつかない。ガイア マルチプライマーアドバンスを吹いておく

 塗装 

不破優製作「潜水艦-蒼き鋼-イ401」塗装中サーフェイサー吹き
▲サーフェイサーを塗布。ブルーの発色を上げるため、ホワイトサーフェイサーを吹いた
不破優製作「潜水艦-蒼き鋼-イ401」塗装中混色ブルー吹き
▲5番ブルー+72番ミディアムブルーの混色を吹いた
不破優製作「潜水艦-蒼き鋼-イ401」塗装中グレー塗装
▲グレーの部分はタミヤアクリル塗料 ダークグレイを塗り重ねた。大雑把な塗装でOK
不破優製作「潜水艦-蒼き鋼-イ401」塗装中はみ出し拭き取り
不破優製作「潜水艦-蒼き鋼-イ401」塗装中はみ出し拭き取り後

▲はみ出しは台所用洗剤を付けた綿棒で拭き取る。台所用洗剤はアクリル塗料だけを溶かし落とし、ラッカー塗料には影響しないので、マスキングいらずで塗り分けられる

不破優製作「潜水艦-蒼き鋼-イ401」塗装中マスキング塗り分け
不破優製作「潜水艦-蒼き鋼-イ401」塗装中マスキング塗り分け終わり

▲舷側の濃い青(5番ブルー+74番エアクラフトグレー+色ノ源マゼンタ 少量)をマスキングテープで塗り分け。バイナルパターンはデカールで再現できてしまうので、複雑なマスキングは必要ない

不破優製作「潜水艦-蒼き鋼-イ401」塗装中推進器
▲推進器の電飾を忘れていたのでここで配線。超重力砲と同じ電飾ユニットを使用。無改造で組み込める
不破優製作「潜水艦-蒼き鋼-イ401」塗装中超重力砲
▲蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- カラー ルミナスブルーを超重力砲に吹き付けた
不破優製作「潜水艦-蒼き鋼-イ401」塗装中デカール貼り中
不破優製作「潜水艦-蒼き鋼-イ401」塗装中デカール貼り終わり

▲仕上げに、水に浸けたデカールを貼っていく、デカールをつついて所定の位置に合わせたら、綿棒で抑えて水分を取り除く。密着具合が気になる場合はMr.マークセッターをパーツとデカールの間に塗っておこう

 第二次世界大戦の潜水艦伊401を模した「蒼き鋼 イ401」がアオシマから久しぶりに再販されました。キットは巡航形態と超重力砲発射形態が差し替えで再現できます。エッチングパーツも付属しますし、蓄光のブラックライトデカールと、非蓄光のノーマルデカールがそれぞれ用意されるという、とても満足度の高いキットです。パーツのモールドは非常にシャープで合いも問題ありません。ただ、両形態を再現できるように作ろうとすると、最後までパーツがバラバラの状態で進めなければならず、構造的に強度が不安なところもあります。今回は超重力砲発射形態に固定して製作していきます。
■製作
 まずは船体、艦橋、内部構造など接着できるところはすべて接着して強度を確保。流し込みタイプのスチロール接着剤を使用し、2日くらい乾燥させてからヤスリがけして合わせ目を消します。船体は船首と船尾に5cmくらい合わせ目がありますが、400番紙ヤスリと金属ヤスリで消していきます。また、一部の外装は裏側の押し出しピン跡が見えないこともないので、念のためヤスリ掛けして跡を消しておくとよいでしょう。
 今回は超重力砲とノズルに電飾を施しました。磁石でスイッチが入る市販LEDを使用し本体が入るように少しだけ穴を開けています。ノズルのほうはちゃんと穴が開いているので、ほぼLEDを仕込むだけの作業です。
■塗装
 サーフェイサーを吹いて傷を確認してから塗装に入ります。エッチングパーツの部分にはガイアノーツのマルチプライマーアドバンスをサーフェイサーの前に吹いておきます。
ブルー1=5番ブルー+72番ミディアムブルー
ブルー2=5番ブルー+74番エアクラフトグレー+色ノ源マゼンタ 少量
内部メカ=32番軍艦色2
蓄光カラー=蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- カラー ルミナスブルー
 スミ入れはタミヤエナメルのジャーマングレイ、Mr.ウェザリングカラー フィルタ・リキッド グレーバイオレットでウォッシング。蓄光デカールを貼ったら、最後にガイアカラー Ex-フラットクリアー プレミアムを吹いて完成です。ちなみに蓄光カラー、蓄光デカールともに上からクリアーを吹いても効果は落ちませんでした。
 スケールキットでありながらとても作りやすく、サクサク作業が進んであっという間に完成しました。

幻の専用塗料も久々の再販!

 専用塗料「蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- カラー」も3色が限定復刻中。含有する蓄光塗料と蛍光色により、ブラックライト照射で鮮やかに光る。イ401を塗装するならルミナスブルーがオススメ。

AR-01 ルミナスブルー

AR-01 ルミナスブルー

●発売元/ガイアノーツ●660円、発売中●12ml
※AR-07ルミナスオレンジ、AR-08ルミナスホワイトプレミアムも発売中

不破優製作「潜水艦 蒼き鋼 イ401」

青島文化教材社 1/350スケール プラスチックキット

潜水艦 蒼き鋼 イ401

製作・文/不破優

潜水艦 蒼き鋼 イ401
●発売元/青島文化教材社●9350円、発売中●1/350、約35cm●プラキット

©Ark Performance/少年画報社・アルペジオパートナーズ

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不破優(フワユウ)

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